8月20日のLIMO(旧投信1)記事「年収600万円男性は「結婚」が先か、それとも「結婚資金の貯金」が先か」では、兄のA氏と弟のB氏の結婚観やお金に関する考え方の違いをご紹介しました。兄のA氏によれば、記事を見た家族の間では、B氏の結婚よりもむしろお金の使い方や貯め方に話題が集中したそうです。

また、A氏はあるとき実家に帰省した際、B氏とした仕事や年収の話題を思い返したといいます。

「将来を描けない」、そう嘆く弟を見て兄は考えた

実は兄のA氏、大学卒業後、外資系金融機関などを経て年収1,000万円を20歳代後半で手にしました。40代となった現在は東京で起業をしています。一方の弟のB氏は30代後半で独身。国内企業の営業マンで年収は600万円。実家近くで一人暮らしをしており、時々実家で夕食をとるなどして食費を浮かせています。それでもお金はほとんどたまりません。

B氏はA氏に対し「仕事で成果を上げている割には給与が上がらない」と不満を漏らしました。加えて、自分の上司のキャリアやその役職で手にできる給与を知ってからというもの、将来を描けない会社に勤務する意欲が失せてしまったと話したのです。

このような話を聞いたこともあり、これまで金融マンの立場でさまざまな業種業界を見てきたA氏は「もう一度就職活動をするなら」という前提で、どのような転職が良いのかを考えてみたのだそうです。A氏の考えた転職先選びのポイントは3つありました。

年収アップ転職のコツ(1):規制業種を選べ

A氏が真っ先に考えたのは、若くして周りよりも高収入を得たければ「規制業種」を狙え、というものでした。