株式市場の振り返り-日経平均株価は反発、売買代金は約4カ月ぶりの低水準

2017年8月25日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,452円(+98円、+0.5%) 反発
  • TOPIX 1,596.9(+4.7、+0.3%) 反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,088.6(+3.1、+0.3%) 4日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,172、値下がり銘柄数:711、変わらず:140
  • 値上がり業種数:26、値下がり業種数:7
  • 年初来高値更新銘柄数:78、年初来安値更新銘柄数:33

東証1部の出来高は13億4,361万株、売買代金は1兆7,138億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。週末のジャクソンホール会議を控えて模様眺めムードが強まり、売買代金は4月17日以来の低水準となる薄商いとなっています。8月も後半ですが、まだ“夏枯れ相場”が続いています。

そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。特に、後場に入ってからは高値を追う動きが鮮明となり、一時+132円高となり19,500円をうかがう場面が見られました。前述したような薄商いのため、通常より値動きが粗くなったと見られます。結局、大引けに掛けてやや失速しましたが、反発して引けています。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、上昇率は日経平均株価より大きくなりました。

東証マザーズ総合指数は4日続伸、売買代金は再び1,000億円を大きく割り込む

東証マザーズの出来高は4,960万株、売買代金は712億円となり、いずれも前日より大幅減少となりました。新興市場はジャクソンホール会議の影響を大きく受けるわけではありませんが、それでも、個人投資家の様子見スタンスが顕著となり、厳しい薄商いとなっています。売買代金は再び1,000億円を大きく下回りました。

ただ、総合指数は小幅に上昇し、これで4日続伸となりました。1,100ポイント回復を視野に入れつつありますが、今後は個人投資家の資金回帰が待たれます。

資本業務提携発表のユニー・ファミリーマートHDとドンキHDが大幅高に

個別銘柄では、主力大型株は総じて上昇しましたが、大きな値動きは少なかったようです。

その中で、前日に資本業務提携を発表したユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)とドンキホーテホールディングス(7532)がともに大幅高となりました。

また、建機株が買われ、コマツ(6301)と日立建機(6305)が大幅上昇となっています。

その他では、ヤマトホールディングス(9064)が急騰し、スズキ(7269)、オムロン(6645)、富士フイルムホールディングス(4901)などが値を上げて引けました。

一方、キーエンス(6861)が反落し、安川電機(6506)も続落となりました。また、三菱地所(8802)が連日の年初来安値更新となり、三井不動産(8801)も値を下げています。

その他では、りそなホールディングス(8308)が取引時間中に年初来安値を更新した後で買われ、終値は上昇しました。

新興市場では、ユーザベース(3966)が取引時間中に年初来高値を更新後、利益確定売りに押されて安く引けました。また、串カツ田中(3547)も大きく値を上げて引けています。一方、CYBERDYNE(7779)が小幅反発となったのが目を引きました。

青山 諭志