株式市場の振り返り-日経平均株価はほぼ横ばい、模様眺めムード強く薄商い

2017年8月28日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,449円(▲2円、▲0.01%) わずかに反落
  • TOPIX 1,600.1(+3.1、+0.2%) 続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,099.4(+10.8、+1.0%) 5日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,184、値下がり銘柄数:713、変わらず:126
  • 値上がり業種数:27、値下がり業種数:6
  • 年初来高値更新銘柄数:110、年初来安値更新銘柄数:35

東証1部の出来高は13億4,492万株、売買代金は1兆7,447億円(概算)となり、いずれも先週末並みでした。

先週末のジャクソンホール会議でサプライズがなかったことを受け、無風通過という肯定的な受け止め方があった一方で、肩透かしを食らったという否定的な受け止め方もあり、各々の思惑が入り混じりました。しかし、結局は積極的な売買が控えられ、先週に続く薄商いとなっています。

このような中、日経平均株価は寄り付き直後こそ一時+82円高まで買われ、19,500円台を回復する場面が見られました。しかし、その後は先週末終値を挟む攻防が続き、わずかに下落して引けています。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、小幅に上昇して続伸となりました。終値も3日ぶりに1,600ポイントを回復しています。

東証マザーズ総合指数は5日続伸、売買代金は連日で1,000億円を割り込む

東証マザーズの出来高は6,016万株、売買代金は784億円となり、いずれも先週末より増加しました。ただ、増加はしたものの、個人投資家の様子見スタンスは強く、厳しい薄商いが続いています。売買代金も連日で1,000億円を割り込みました。

ただ、総合指数は小幅に上昇し、これで5日続伸となりました。取引時間中には一時1,100ポイントを回復するなど、底堅さを見せました。今後は個人投資家の資金回帰が待たれます。

りそなHDや三菱地所が年初来安値を更新、テルモなど内需関連株は買われる

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)、ファナック(6954)、東京エレクトロン(8035)など主力大型株が冴えない値動きとなり、信越化学工業(4063)やTDK(6762)も安く引けました。

また、先週末に大幅高となったユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)は反落となり、自動車株ではSUBARU(7270)が大幅安となっています。

その他では、金融株と不動産株の不振が続いており、りそなホールディングス(8308)や三菱地所(8802)が年初来安値を更新したのが目を引きました。

一方、テルモ(4543)が大幅高となり、塩野義製薬(4507)やエーザイ(4523)などの医薬品株が買われました。

また、花王(4452)、ピジョン(7956)、しまむら(8227)など内需関連株も値を上げて引けています。その他では、任天堂(7974)が久々に大幅上昇となりました。

新興市場では、レノバ(9519)が値を飛ばしてストップ高となり、ユーザベース(3966)も急騰して年初来高値を更新しました。また、サイバーステップ(3810)や串カツ田中(3547)も値を上げています。

一方、インターネットインフィニティー(6545)は安く引けました。

青山 諭志