若くして高年収を手にできるということでピンときた方もいるのではないでしょうか。この会社は大阪に本社を構えるキーエンス(6861)です。

同社は1974年の会社設立以来、センサーを中心に生産ラインの自動化(FA、ファクトリー・オートメーション)に関する分野を40年近く手掛けてきています。

2016年3月から2017年3月までの売上高は4,127億円、営業利益は2,189億円、当期純利益(親会社株主に帰属する当期純利益)は1,532億円で、時価総額は先ほどのファナックよりも大きく、6兆円を超えています。

2社に共通する点とは

さて、ファナックとキーエンス、この若くして高年収を手にできる2社の共通点とは何でしょうか。両社とも製造業であり、いずれも工場など生産現場の自動化をサポートする企業です。

今はバズワードとして、スマートファクトリー、インダストリー4.0、インダストリアル・インターネットなど、生産現場の自動化がさも新しいかのように謳われていますが、両社は工場の自動化を支えるセンサー、サーボモータ、NC、ロボットというようなデバイス、商品、サービス、ソリューションを提供してきています。

モノづくりに共通する課題は、安定した品質の商品を大量に生産できるかどうかです。その領域に取り組み続けてきた両社が日本の株式市場を代表するような企業となり、また世界の自動化を支える企業となっているわけです。

両社に共通するもう一つの点は、いずれも東京に本社がないということです。都心の喧騒を離れ、目の前の仕事に集中できる環境が大事なのでしょうか。

次世代の日本の産業をリードする企業、それを見いだせれば若くして高収入を手にすることも可能かもしれません。

LIMO編集部