株式市場の振り返り-日経平均株価は4日ぶり反発、戻りはやや鈍い展開に

2017年9月7日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,396円(+38円、+0.2%) 4日ぶり反発
  • TOPIX 1,598.2(+6.2、+0.4%) 続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,014.8(▲15.0、▲1.5%) 反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,432、値下がり銘柄数:485、変わらず:107
  • 値上がり業種数:28、値下がり業種数:5
  • 年初来高値更新銘柄数:59、年初来安値更新銘柄数:15

東証1部の出来高は15億2,648万株、売買代金は2兆448億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。米国の債務上限問題が事実上先送りされたことで、目先の懸念はいったんなくなりましたが、様子見スタンスを崩すまでには至りませんでした。ただ、売買代金はかろうじて2兆円を維持しています。

そのような中、日経平均株価は寄り付きから高く推移し、前場の序盤には一時+124円高となる場面も見られました。しかし、その後は徐々に上げ幅を縮小し、後場の開始間もなくには一時+7円高まで下落しました。結局は小幅上昇で終わりましたが、それでも4日ぶりの反発となっています。

なお、TOPIXも同じような値動きで引けました。

東証マザーズ総合指数は反落、売買代金は今年最低を記録

東証マザーズの出来高は4,985万株、売買代金は659億円となり、いずれも前日より大幅に減少しました。材料不足の中で個人投資家の模様眺めムードが加速し、売買代金は今年最低を記録しています。

また、総合指数も反落して1,000ポイント割れが迫ってきています。今後は、個人投資家の資金流入を後押しするような物色テーマの登場が待たれます。

スズキなど自動車株が堅調に推移、コマツと日立建機はともに年初来高値を更新

個別銘柄では、円高が一服したことを受けて、トヨタ自動車(7203)、ホンダ(7267)、スズキ(7269)など自動車株が大きく値を上げました。

また、コマツ(6301)と日立建機(6305)が連日で大幅高となり、いずれも年初来高値を更新しています。

その他では、三菱電機(6503)、日本電産(6594)、パナソニック(6752)などハイテク株の一角が買われたことが目を引きました。

一方、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)や三井住友フィナンシャルグループ(8316)など銀行株が値を下げ、証券株では野村ホールディングス(8604)が連日の年初来安値更新となりました。

また、ソニー(6758)やTDK(6762)などが売られ、任天堂(7974)も下落して引けています。

新興市場では、そーせいグループ(4565)やサンバイオ(4592)など医療バイオ関連銘柄が安く推移し、グレイステクノロジー(6541)やサイバーステップ(3810)が大きく値を下げました。

一方、串カツ田中(3547)が堅調に推移し、インフォテリア(3853)が大幅高となっています。

青山 諭志