株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、一時は19,800円台回復に迫る

2017年9月12日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 19,776円(+230円、+1.2%) 続伸
  • TOPIX 1,627.4(+15.1、+0.9%) 続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,051.4(+21.2、+2.1%) 大幅続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,503、値下がり銘柄数:447、変わらず:76
  • 値上がり業種数:32、値下がり業種数:1
  • 年初来高値更新銘柄数:178、年初来安値更新銘柄数:5

東証1部の出来高は16億5,476万株、売買代金は2兆2,254億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。北朝鮮リスクの低減や円安進行などにより、買い戻しの動きが強まったと考えられます。ただ、まだ水準そのものは低いままと言えましょう。

そのような中、日経平均株価は寄り付きからほぼ一貫して高値圏で推移しました。後場の序盤に一時+246円高となる場面もありましたが、そこから上値を追うことはできませんでした。結局、19,800円台を回復することはありませんでしたが、続伸で引けています。前日と合わせた上昇幅は+500円超となりました。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、上昇率は日経平均株価より小幅に止まりました。

東証マザーズ総合指数は大幅続伸、1,000ポイント割れはいったん遠のく

東証マザーズの出来高は4,244万株、売買代金は630億円となり、いずれも前日より増加しました。水準そのものは低いままですが、個人投資家にも買い戻しの動きが徐々に出始めていると考えられます。

また、総合指数も+2%超高となる大幅続伸となり、1,000ポイント割れは遠のいたようです。今後は引き続き、個人投資家の資金流入を後押しするような物色テーマの登場が待たれます。

ファーストリテイリングが久々に急騰、日本郵政も悪材料出尽くしで大幅上昇に

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)が久々に急騰し、ファナック(6954)、東京エレクトロン(8035)、TDK(6762)なども大幅高となりました。

また、武田薬品工業(4502)と資生堂(4911)が連日で年初来高値を更新し、スズキ(7269)も高値更新となっています。その他では、パナソニック(6752)や任天堂(7974)が大きく値を上げ、キーエンス(6861)も高値を付けました。

一方、KDDI(9433)が逆行安となり、ダイキン工業(6367)は続落となりました。また、ソニー(6758)が下落し、コマツ(6301)と日立建機(6305)も値を下げて引けています。

なお、政府保有株の追加売却が発表された日本郵政(6178)は大幅高となりました。懸念されていた悪材料が出尽くしたためと見られます。

新興市場では、アスカネット(2438)が値を飛ばしてストップ高となり、サンバイオ(4592)、グレイステクノロジー(6541)、サイバーステップ(3810)などが大きく値を上げました。一方、ユーザベース(3966)が小幅下落となり、窪田製薬ホールディングス(4596)も値を下げています。

青山 諭志