株式市場の振り返り-日経平均株価は4日続伸、FOMCを受けて円安が進む

2017年9月21日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 20,347円(+37円、+0.2%) 4日続伸
  • TOPIX 1,668.7(+0.8、+0.1%) 4日続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,071.4(+11.4、+1.1%) 反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:945、値下がり銘柄数:974、変わらず:109
  • 値上がり業種数:19、値下がり業種数:14
  • 年初来高値更新銘柄数:186、年初来安値更新銘柄数:0

東証1部の出来高は19億7,391万株、売買代金は2兆8,207億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。FOMCの結果を受けて円安が進んだため、輸出関連株を中心に買い戻しが加速しました。一方で利益確定売りも出るなど、売り買いが交錯したと見られます。売買代金も相応に高い水準を維持しました。

そのような中、日経平均株価は寄り付きから高く推移し、前場の序盤には一時+170円高(年初来高値を更新)となる場面が見られました。しかし、後場に入ってからは売りに押される場面が目立ち、上げ幅を縮小していきます。

結局、小幅上昇に止まりましたが、今年2回目の4日続伸で引けました。22日(金)は今年初の5日続伸となるかどうか注目です。

なお、TOPIXも同じような値動きで、こちらも取引時間中に年初来高値更新となりました。ただ、上昇率は日経平均株価より小幅に止まっています。

東証マザーズ総合指数は反発、売買代金は11日連続の1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は5,883万株、売買代金は734億円となり、いずれも前日より増加しました。売買代金は11日連続の1,000億円割れになるなど、大型株市場とは違って商いの水準は低いままですが、下値を拾う動きも徐々に出始めているようです。

なお、総合指数も反発となり、再び1,100ポイントを狙う位置になったと考えられます。今後は引き続き、個人投資家の資金流入を後押しするような新たな物色テーマの登場が待たれます。

三菱自動車など自動車株が大幅上昇、連日の急騰だった任天堂は大幅反落

個別銘柄では、円安進行を背景に、三菱自動車(7211)、スズキ(7269)、ヤマハ発動機(7272)などが値を上げて、いずれも年初来高値を更新しました。

また、デンソー(6902)やアイシン精機(7259)などの自動車部品メーカーも年初来高値を付けています。

その他では、コマツ(6301)と日立建機(6305)の建機株も高値を付け、ニコン(7731)や京セラ(6971)も高値更新となったことが注目を集めました。

一方、任天堂(7974)が大幅反落となり、ソフトバンクグループ(9984)も値を下げました。また、パナソニック(6752)やソニー(6758)など主力ハイテク株の一角も大幅安で引けています。

新興市場では、ウォンテッドリー(3991)が連日の急落となり、キャリアインデックス(6538)も大幅続落となりました。一方、グレイステクノロジー(6541)やインフォテリア(3853)が急騰し、そーせいグループ(4565)も久々に大幅高で引けています。

青山 諭志