【日経平均株価】年初来高値を更新。衆院解散でさらに上のステージへ

【株式テクニカル分析】2017年9月23日

日経平均は約2年ぶりの高値水準。円安・ドル高も進む

2017年9月22日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日より51円03銭安の20,296円45銭となりました。北朝鮮が米国への対抗措置として、太平洋で水爆実験をする可能性に言及したことから、地政学リスクが高まると警戒した売りが出ました。ただし、下げ幅は小さく、先週末から連日で年初来高値を更新していたところからの上昇一服と見ることもできます。

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21日の終値は20,347円でした。終値がこれより高かったのは2015年8月18日の20,554円までさかのぼります。つまり、約2年1か月ぶりの高値水準となっています。

要因はいくつかあります。まず、円安・ドル高が進んでいることです。連邦準備制度理事会(FRB)が20日まで開いていた連邦公開市場委員会(FOMC)では、保有資産の縮小を始めると発表するとともに、年内にあと1回利上げする見通しを示しました。20~21日に行われた日銀の金融政策決定会合では金融緩和策の維持を決定していることから、金利差が広がるとの思惑から、ドルが買われ円が売られました。

さらに、10月に衆院解散、総選挙が行われるというニュースが流れ、与党の政権基盤が安定するとの期待から日本株が買われました。

来週以降の動きはどうなるでしょうか。まず円相場について、22日のニューヨーク外国為替市場で円は6営業日ぶりに反発し、1ドル=111円95銭~112円05銭で取引を終えました。北朝鮮リスクの高まりで円が買われましたが、前述したように日銀の金融緩和策を続けていることから、円が買われる動きは限定的になりそうです。

北朝鮮を巡る地政学リスクは楽観できませんが、市場ではただちに軍事衝突に至る可能性は低いという見方が大勢です。

日本企業の業績はよく、割安感もあります。このまま円安傾向が進行すれば業績の上方修正も期待できます。2万円台定着、さらには一段上のステージも見えてきました。

2万円および上値抵抗線を突破し、力強さを感じる

今週の動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。今週は連休明け19日に大きく窓をあけて上昇して始まりました。

翌20日には目先の節となる6月20日の高値(20,318円)付近で実体が短いローソク足となり、上値を押さえられるかと心配されましたが、21日には窓をあけて上昇しました。

急上昇の反動で22日には若干の調整となりましたが、5日移動平均線付近でサポートされています。下ヒゲが長いローソク足となっていることからも下値支持の強さを感じます。

25日移動平均線をキープできるようなら押し目買いの好機

今後の動きはどうなるでしょうか。来週初に、5日移動平均線付近や過去に上値抵抗線となっていた20,200円あたりでサポートされるようであれば、目線は上、さらに、一段上のステージへの期待が高まるところです。

その場合、上値めどは、足元では9月21日の高値(20,481円)、20,500円あたりになりますが、ここを抜けると、目立った節は2015年6月24日の高値(20,952円)ぐらいしかなく、さらに、21,000円以上では、1996年6月26日の高値(22,750円)ぐらいしかありません。視界がかなり広がっています。

一方で、今週急上昇したことから来週に調整となる可能性もあります。その場合は、19日に窓をあけている分を埋める動き、すなわち19,900円付近まで押すこともあるでしょう。ただしそれでも25日移動平均線や2万円をキープしていているようであれば、押し目買いの好機と考えていいと思います。

下原 一晃

ニュースレター

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下原 一晃

マーケティング会社、リクルートなどを経て、PRプランナー・ライターとして独立。
株式投資、投資信託をはじめとする資産形成や、年金、相続などに関する情報提供を行っている。あわせて、個人投資家がテクニカル理論を身に付けるためのヒントや知識の紹介にも取り組んでいる。
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA)。