株式市場の振り返り-日経平均株価は反発、終値は20,400円に届かず

2017年9月25日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 20,397円(+101円、+0.5%) 反発
  • TOPIX 1,672.8(+8.2、+0.5%) 反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,065.5(+8.5、+0.8%) 反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,499、値下がり銘柄数:413、変わらず:116
  • 値上がり業種数:29、値下がり業種数:4
  • 年初来高値更新銘柄数:151、年初来安値更新銘柄数:1

東証1部の出来高は15億2,992万株、売買代金は2兆1,452億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。特段目立った材料がなかったことに加え、夕方に行われる安倍首相の解散表明会見を待つ動きも出たようで冴えない商いとなりました。ただ、売買代金は2兆円超を維持しています。

そのような中、日経平均株価は円安進行などを手掛かりに寄り付きから高く推移し、前場には一時+157円高となり、20,450円超となる場面が見られました。しかし、その後は上値が重くなり、後場の序盤には一時+71円高まで上げ幅を縮小しました。大引けに掛けてやや盛り返したものの、終値で20,400円台回復はなりませんでした。

なお、TOPIXも同じような値動きとなり、反発して引けています。

東証マザーズ総合指数は反発、売買代金は13日連続の1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は5,863万株、売買代金は665億円となり、いずれも先週末より減少しました。新興市場も目立った材料が乏しいことなどから、売買代金は13日連続の1,000億円割れに止まっています。

なお、総合指数は反発して引けましたが、盛り上がりに欠けた値動きだったと言えましょう。今後は引き続き、個人投資家の資金流入を後押しするような新たな物色テーマの登場が待たれます。

東京エレクトロンや三菱自動車が高値更新、コマツと日立建機は反落

個別銘柄では、東京エレクトロン(8035)が値を上げて年初来高値を更新し、ローム(6963)やニコン(7731)も同様に高値更新となりました。

また、円安進行を背景に自動車関連株が好調に推移し、大幅高となった三菱自動車(7211)やヤマハ発動機(7272)が年初来高値を更新し、デンソー(6902)やブリヂストン(5108)も高値を付けています。

その他では、先週末に急落した資生堂(4911)などインバウンド関連銘柄が大幅反発したのが目を引きました。

一方、コマツ(6301)と日立建機(6305)が反落し、パナソニック(6752)や村田製作所(6981)などハイテク株の一角も下落して引けました。

新興市場では、ウォンテッドリー(3991)が値を下げて連日の上場来安値更新となり、中村超硬(6166)も大幅安で引けました。一方、串カツ田中(3547)が堅調に推移し、年初来高値を更新しています。また、メタップス(6172)も急騰したのが注目を集めました。

青山 諭志