「抜群のコスパ」で再び脚光を浴びつつあるマレーシア不動産

物価の割安感と都市生活の利便性がダブルで享受できる

いったんはブームが去ったマレーシア不動産だが・・・

マレーシアといえば、東南アジアでシンガポールに次ぐ経済発展を遂げた国。また、東日本大震災後の2011~12年に日本人がものすごい勢いで不動産を買った先の国でもあります。

そのマレーシア不動産ブームは、長く続きませんでした。マーケットが過熱してどんどん価格が上がったのと、現地金融機関が日本人を含む外国人向けの融資を引き締めたこと、そして極め付けは2013年前半、マレーシア政府が外国人の不動産購入最低額を100万リンギット(当時の為替レートで約3000万円)に引き上げたことが理由です。

続きを読む

これにより、マレーシア不動産の売れ行きは一気に止まり、日本の不動産バイヤーはフィリピンやカンボジア、ベトナムなどの近隣諸国に転戦していきました。

今や「東南アジアでコスパ最高の国」

その後、2014年にエネルギー価格ショックが起きたことで、天然ガス輸出大国マレーシアの景気は急激に冷え込み、同国の通貨リンギットの値も下がりました。一方、近隣のタイやベトナム等、加工貿易が盛んな工業国の経済や為替はマレーシアほど落ち込まなかったので、相対的にマレーシアの物価に割安感が出てきました。

今、マレーシアに行くと、物価の安さに感動します。空港から市内まで、60km以上をタクシー移動して約2000円、首都クアラルンプールのシェラトンホテルに泊まっても1万円弱、安食堂で食事に飲み物つけて150~200円。

マレーシアの後、タイのバンコクに行くと物価が高く感じますし、経済レベルが明らかに低いベトナムのホーチミンやハノイに行っても、マレーシアと比べて物価は決して安くありません。その上モノやサービスの質、利便性を考えると明らかにマレーシアに軍配が上がります。

不景気とリンギット安のおかげで、今や「東南アジアでコスパ最高の国」になった感のあるマレーシア。不動産価格も割安感が出てきました。近隣諸国の首都や最大都市では、

  • タイ・バンコク:一等地の新築コンドミニアムの売出価格は、坪あたり300万円超
  • ベトナム・ホーチミン:一等地の新築コンドミニアムは、坪あたり200万円超

といったところですが、それに比べて、現在マレーシアの首都クアラルンプールの一等地で同等のコンドミニアムを買うと、家電一式に車庫もついて坪150万円程度なのです。

クアラルンプール近郊の高級住宅地では、管理状態の良い築浅コンドミニアムが坪70万円程度で売りに出ることもあります。つまり、3000万円出せば40坪(130平米)以上の居住空間が手に入るのです。

割安感が出てきたクアラルンプールのコンドミニアム

東京レベルの生活利便性で暮らせるクアラルンプール

私たち不動産投資家は、割安な時期に優良な不動産を仕込むことに生き甲斐を感じます。その観点で、今、経済が悪くて不動産の安そうなギリシャ(アテネ)やロシア(モスクワ)にも最近視察に行きました。

それらの国の首都と比べても、今のマレーシアは断然雰囲気が明るく、スマホアプリとサービスの発展著しいおかげで生活利便性も大いに上がり、質の高い都市生活が可能になってきています。

たとえば、クアラルンプールの中心地では、駐車場問題もあって自家用車の利用が大きく減り、その代わり、タクシー配車アプリUberやGrabtaxiが伸びています。スマホさえあれば市内どこでも3~5分以内に車が呼べ、初乗り100円台でどこへでも移動できるようになりました。

Uberがあるので市内に住めば自家用車いらずという状況になりつつあり、さらにモノレールや地下鉄もあるので実は東京に近いレベルの利便性が実現しつつあります。

東京レベルの利便性で暮らせる大都市の不動産価格は、香港やシンガポールにせよ、ニューヨークにせよ、非常に高く、都心近くはどこも坪400万円を軽く超えます。しかし、マレーシアのクアラルンプールは都心部がまだ安い…そういう意味でも割安感があります。株式の言葉を使えば「バリュー型」の不動産投資ができる都市なのです。

2013年以降、世間に忘れられつつあったマレーシア不動産販売、「割安」や「抜群のコスパ」を武器に、再び脚光を浴びそうな気もします。

新たなコンドミニアム・商業施設建設も進む

鈴木 学

ニュースレター

PR

鈴木 学
  • 鈴木 学
  • アジア太平洋大家の会
  • 会長

大学卒業後、ITエンジニアとして世界で活躍し、現在は不動産専業。
日本、オーストラリア、タイ、アメリカ、イギリス、ドイツの6カ国で不動産を所有・運用中。2011年に海外不動産に特化した投資家コミュニティ「アジア太平洋大家の会」を立ち上げ、現在は2,300名の会員を擁する大所帯に成長。
業界紙コラムの執筆や海外不動産セミナー講師の依頼も多い。