株式市場の振り返り-日経平均株価は小幅反発、狭い価格レンジでの推移

2017年10月2日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 20,400円(+44円、+0.2%) 小幅反発
  • TOPIX 1,673.6(▲1.1、▲0.1%) 小幅続落
  • 東証マザーズ総合指数 1,105.9(+12.8、+1.2%) 4日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,116、値下がり銘柄数:838、変わらず:76
  • 値上がり業種数:15、値下がり業種数:18
  • 年初来高値更新銘柄数:210、年初来安値更新銘柄数:6

東証1部の出来高は13億5,584万株、売買代金は2兆634億円(概算)となり、いずれも先週末より大幅減少となりました。週初で特段の材料がないことに加え、中国などアジア市場が休場だったこともあり、低調な商いとなりました。ただ、それでも売買代金は2兆円を維持しています。

そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移し、前場には一時+55円高となる場面もありました。しかし、狭いレンジでの値動きとなり、値幅(高値と安値の差)はわずか48円に過ぎませんでした。終値はかろうじて20,400円台に乗せましたが、盛り上がりに欠けた1日だったと言えましょう。

なお、TOPIXも狭いレンジでの推移となりましたが、取引時間の大半をマイナス圏で推移し、終値も小幅続落で引けています。

東証マザーズ総合指数は4日続伸、売買代金は3日連続で1,000億円を上回る

東証マザーズの出来高は7,985万株、売買代金は1,089億円となりました。出来高は先週末より増加しましたが、売買代金は小幅減少となっています。大型株市場とは異なり、週初にしては活況な商いとなったようで、売買代金は3日連続で1,000億円を上回っています。

また、総合指数も4日続伸となり、終値では9月1日以来の1,100ポイント超えとなりました。今後は、この個人投資家の資金流入が続くのかどうかが注目されましょう。

ファナックや日立製作所が堅調に推移、日産自動車は一時▲5%超安の急落

個別銘柄では、ファナック(6954)が大幅高となり、アステラス製薬(4503)やユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)など内需関連株も大きく値を上げました。

また、ハイテク株では日立製作所(6501)が年初来高値を更新し、オリンパス(7733)も堅調に推移しています。

その他では、設備投資関連に買いが集まり、安川電機(6506)やDMG森精機(6141)などが年初来高値を更新したのが目を引きました。

一方、不正検査問題が発覚した日産自動車(7201)が一時▲5%超安となる急落となり、終値も大幅安で引けました。

また、三菱地所(8802)や三井不動産(8801)など不動産株が売られ、パナソニック(6752)やソニー(6758)も小幅下落で引けています。

新興市場では、サイバーステップ(3810)が値を飛ばしてストップ高となり、先週末に新規上場したマネーフォワード(3994)も大幅続伸となりました。また、本日から社名を変更した手間いらず(2477)も大幅上昇となり、Gunosy(6047)も久しぶりの大幅高となっています。

一方、ウォンテッドリー(3991)とドリコム(3793)は大幅安で引けました。

青山 諭志