株式市場の振り返り-日経平均株価はかろうじて3日続伸、後場に急落の場面も

2017年10月4日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 20,626円(+12円、+0.1%) 3日続伸
  • TOPIX 1,684.5(+0.1、+0.01%) わずかに続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,091.7(▲10.2、▲0.9%) 続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:820、値下がり銘柄数:1,096、変わらず:114
  • 値上がり業種数:19、値下がり業種数:14
  • 年初来高値更新銘柄数:139、年初来安値更新銘柄数:2

東証1部の出来高は16億6,005万株、売買代金は2兆3,941億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。NY市場が連日で最高値更新となったことを受け、買い意欲が高まりましたが、その一方で利益確定売りも増加したようです。売買代金は2兆5,000億円には届きませんでした。

そのような中、日経平均株価は寄り付きから高く推移し、後場の開始直後には一時+75円高(年初来高値を更新)まで上昇する場面が見られました。しかし、後場の半ば過ぎから急落し、あっという間にマイナス圏へ転落します。その後、やや買い戻しがあったものの、結局は小幅上昇に止まりました。

なお、TOPIXも取引時間中に年初来高値を更新しました。ただ、前場から何度かマイナス圏に沈むなど、日経平均株価以上に冴えない値動きだったと言えます。

東証マザーズ総合指数は続落、売買代金は5日ぶりに1,000億円を割り込む

東証マザーズの出来高は4,732万株、売買代金は824億円となり、いずれも前日より大幅に減少しました。個人投資家の様子見スタンスが強まり、久々に低調な商いとなりました。売買代金は5日ぶりに1,000億円を割り込んでいます。

また、利益確定売りの増加等から総合指数も続落となり、1,100ポイントを下回って引けました。今後は、再び個人投資家の資金流入が見られるかが焦点となるでしょう。

日立製作所や三菱電機が高値更新、良品計画は一時▲3%超安の大幅下落

個別銘柄では、ファナック(6954)が3日連続で年初来高値を更新し、ソフトバンクグループ(9984)やダイキン工業(6367)も値を上げました。

また、武田薬品工業(4502)や中外製薬(4519)など医薬品株の一角が買われ、いずれも年初来高値を付けました。

その他では、日立製作所(6501)、三菱電機(6503)、アドバンテスト(6857)、ローム(6963)などハイテク株の一部が高値更新となり、コマツ(6301)や日立建機(6305)も大幅上昇となりました。

一方、円安一服などから自動車関連株が安く、SUBARU(7270)やヤマハ発動機(7272)が大幅安となり、工場での不正検査が問題となっている日産自動車(7201)も大きく値を下げました。

また、小売株では良品計画(7453)が一時▲3%超安の大幅安となり、ハイテク株では富士通(6702)が大幅下落となっています。

新興市場では、先週末に新規上場したマネーフォワード(3994)が大幅続落となり、手間いらず(2477)も3日続落で引けました。前日に多くの店舗が臨時休業となった串カツ田中(3547)も大幅安となり、インターネットインフィニティー(6545)も急落となっています。

青山 諭志