【業種別株価動向】水産・農林業株、電気・ガス業株、食料品株が高い上昇率

個別物色の色彩が強まった相場展開

株式市場では業種別(セクター別)株価指数動向を見ていくと、株式市場動向をさらに深く理解することができる。ここでは東証33業種に関して1週間(2017年9月29日から10月5日)の株価動向を振り返る。

業種別振り返り-個別物色の色彩が強まった1週間

今週は、水産・農林業株、電気・ガス業株、食料品株を始め24業種が上昇した。

11月から完全養殖したクロマグロの出荷を始めると一部報じられた極洋(1301)が年初来高値を更新、日本水産(1332)も急伸するなど水産・農林業株に高いものが目立った。

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また、先週、小池東京都知事の「希望の党」が、原発ゼロ政策を打ち出したことをきっかけに急落していた東京電力ホールディングス(9501)も買われた。さらに、来年3月からビール系飲料の値上げを発表したアサヒグループホールディングス(2502)は年初来高値を更新。

一方、鉱業株、石油・石炭製品株を始め、9業種が下落。

米WTI原油先物価格高が一服したことを背景に、国際石油開発帝石(1605)や、石油資源開発(1662)などの鉱業株や、JXTGホールディングス(5020)、出光興産(5019)などの石油・石炭製品株は軟調だった。

今後のマーケット見通しの注目点

今週は、米国の経済指標に好感される内容のものが目立ったことを背景に、米国株式市場、東京株式市場ともに堅調な相場展開であった。

特に、米国の9月ISM製造業景気指数が60.8と2004年5月以来、約13年ぶりの高水準となったことは特筆に値する。大型ハリケーンによる被害の影響という特殊要因はあったものの、米国の製造業の力強さを確認する内容であった。

来週は、10日に北朝鮮の労働党創建記念日を迎えることから、主力大型株は見送られ、軍需関連株を始めとした材料株の短期物色が強まる相場展開となりそうだ。

出所:SPEEDAおよび東証で取得したデータをもとに筆者作成

岡野 辰太郎

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岡野 辰太郎

1976年生。大学在学中、マイクロソフトのインターンシップへ参加。
横浜国立大学大学院卒業後、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社の投資ストラテジストとして、リサーチ業務に従事。
同社退社後、Webサービスの開発・運営を行う株式会社アーブを設立。モノづくりのクラウドファンディング「SpotLight(スポットライト)」を運営中。