株式市場の振り返り-日経平均株価は今年初の5日続伸、2年2カ月ぶり高値

2017年10月6日(金)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 20,690円(+62円、+0.3%) 5日続伸
  • TOPIX 1,687.1(+4.6、+0.3%) 反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,081.4(+0.7、+0.1%) 4日ぶり小反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:954、値下がり銘柄数:959、変わらず:117
  • 値上がり業種数:23、値下がり業種数:10
  • 年初来高値更新銘柄数:95、年初来安値更新銘柄数:5

東証1部の出来高は14億5,979万株、売買代金は2兆2,743億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。週末の米国雇用統計発表を控えて模様眺めの動きは強かったようですが、後場に入ってから大型株を中心とした売り買いが増えた模様です。商いは低水準ながらも、売買代金は2兆円超えに回復しました。

そのような中、NY市場の最高値更新などを背景に、日経平均株価は寄り付きから高く推移し、前場には一時+92円高(年初来高値を更新)となる場面が見られました。その後は上値が重い展開となりましたが、最後は今年初の5連騰となっています。終値は20,700円には届きませんでしたが、2年2カ月ぶりの高値で引けました。

なお、TOPXも同じような値動きとなり、取引時間中に年初来高値を更新しています。

東証マザーズ総合指数は4日ぶり小反発、売買代金は3日連続で1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は4,028万株、売買代金は867億円となりました。出来高は前日より減少しましたが、売買代金は小幅増加となりました。出来高はかろうじて4,000万株を維持し、売買代金は3日連続で1,000億円を割り込む低水準の商いでした。

ただ、総合指数は自律反発の銘柄が多かったことなどから、小幅上昇となり、4日ぶりの反発となっています。今後は、再び個人投資家の資金流入が見られるかが焦点となるでしょう。

ファナックや任天堂が年初来高値更新、業績観測記事の安川電機は値を消す

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)が大幅高となり、同じ値嵩株のファナック(6954)と任天堂(7974)はともに値を上げて年初来高値を更新しました。

また、ハイテク株では日立製作所(6501)が高値更新となり、自動車株ではトヨタ自動車(7203)が約8カ月ぶりの高値を付けるなど好調に推移しています。

その他では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など銀行株や、三井不動産(8801)など不動産株が買われたのが目を引きました。

一方、しまむら(8227)が大幅安となり年初来安値を更新した他、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)、良品計画(7453)、イオン(8267)など小売株に下落が目立ちました。

また、前日に高騰したビール株では、アサヒグループホールディングス(2502)が反落したものの、キリンホールディングス(2503)は続伸となっています。

その他では、業績観測記事が報道された安川電機(6506)が高く始まったものの、その後は売りに押されて下落して引けました。

新興市場では、ウォンテッドリー(3991)が上場来安値を更新し、サイバーステップ(3810)も急落となりました。また、Gunosy(6047)が大幅安となり、手間いらず(2477)も安く引けています。

一方、串カツ田中(3547)は大幅反発となり、サンバイオ(4592)は年初来高値を更新しました。

青山 諭志