株式市場の振り返り-久々に荒い値動きの中、日経平均株価はついに11連騰

2017年10月17日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,336円(+80円、+0.4%) 11日続伸
  • TOPIX 1,723.3(+4.1、+0.2%) 7日続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,085.6(▲1.7、▲0.2%) 3日続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:971、値下がり銘柄数:931、変わらず:129
  • 値上がり業種数:21、値下がり業種数:12
  • 年初来高値更新銘柄数:140、年初来安値更新銘柄数:1

東証1部の出来高は15億9,364万株、売買代金は2兆5,532億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。市場では徐々に“買い疲れ”が出てきた感がありますが、それでも売買代金は2兆5,000億円を維持するなど、まずまずの商いでした。

そのような中、日経平均株価は乱高下の展開となりました。寄り付き後間もなくは一時+138円高(年初来高値を更新)となり、21,400円が目前に迫るまで買われました。しかし、その後一気にマイナス圏まで急落し、前場の終盤には一時▲25円安まで売られます。結局、後場に入ってからは徐々に切り返して、終値は11日続伸となり引けています。

しかし、久しぶりに荒い値動きとなったようで、少なくとも、この連騰記録の間には見られなかった様相でした。ちなみに、直近の連騰記録は2015年5月15日~6月1日の12連騰です。

なお、TOPIXも同じような値動きとなり、取引時間中に年初来高値を更新しています。

東証マザーズ総合指数は3日続落、売買代金は4日連続の1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は5,269万株、売買代金は982億円となり、いずれも前日より増加しました。ただ、増加はしたものの、売買代金は1,000億円には届かず、盛り上がりに欠けた商いとなったようです。

また、総合指数も小幅下落となり、3日続落となりました。連日高値更新が続いている大型株市場とは好対照な値動きです。今後は、再び個人投資家の資金流入が見られるかが焦点となるでしょう。

信越化学工業が大幅高、コマツと日立建機も揃って年初来高値を更新

個別銘柄では、信越化学工業(4063)が大幅高となり、ファナック(6954)や京セラ(6971)も堅調に推移して年初来高値更新となりました。

また、ケーズホールディングス(8282)やビックカメラ(3048)など小売株の一角が高値更新となり、ニトリホールディングス(9843)は大幅上昇となっています。

その他では、コマツ(6301)と日立建機(6305)も高値を付け、SMC(6273)も大きく値を上げて同じく高値更新で引けたのが目を引きました。

一方、前日に急騰したソフトバンクグループ(9984)が反落し、任天堂(7974)も大幅安となりました。また、日本電産(6594)と日立製作所(6501)は取引時間中に年初来高値を付けた後に売られ、終値は下落して引けています。

新興市場では、前日に爆騰した串カツ田中(3547)が堅調に推移して年初来高値を更新し、ウォンテッドリー(3991)は大幅続伸となりました。

一方、そーせいグループ(4565)やアンジェス(4563)など医療バイオ関連銘柄が売られ、メタップス(6172)も大幅続落で引けています。

青山 諭志