会社員として組織に属し、チームで仕事を進めるうえでは、お互い気持ちよく働きたいものです。ただ、就職・転職の採用面接で「この人とは一緒に働けないな、働きたくないな」と思われてしまうNG行動があるといいます。それはどのようなものなのでしょうか。

時間を守る意識が薄い

時間に対する個々人の意識が最も表れるのは遅刻しそうになった時でしょうか。実際に、天災や人身事故などによる交通機関の乱れなどでどうしても約束の時間に間に合わないというケースは社会人になっても度々起こり得ることです。

こうしたときには、遅れるとわかった時点でどの程度遅れるかも合わせて連絡し、到着後は丁寧に謝罪すべきであることは言うまでもありません。ただし、普段から時間に余裕を持った行動ができない、あるいは時間管理に対する意識が薄いと見なされるような理由だと「仕事でも遅刻しそう」「締切を守らなさそう」という印象を与えかねません。もちろん、だからといってウソの言い訳はもってのほかです。

清潔感がない、見た目を気にしない

「人は見た目が9割」という題名の本があるように、第一印象はかなり重要です。まず好感を持たれなければスタート地点にも立てません。面接の時だけクリアすればよいということではなく、社会人になってからも、お客様と会うときなどには大切なポイントになることがあるでしょう。

ネクタイは曲がっていないか、靴は磨いてあるか、スーツはしわだらけになっていないかなど、身だしなみに注意を払う習慣をつけておくとよいのではないでしょうか。

また、面接など対面で話をするシーンでは、靴や爪によく目が行くといいます。きちんと整えておくようにしましょう。

事前準備をする気がない

極端な事例とも思えますが「とりあえず受けてみよう」という学生や「専門スキルを生かせればどこでもいい」という転職者の中には、面接を受ける企業の製品・サービスはおろか、ホームページさえ見ずにやってくる人がいるといいます。採用されてから勉強すればいいと考えているのかもしれませんが、そうした姿勢が垣間見えると採用担当者に「事前の準備ができない人なのかな」「どこでもいいと思っているのかな」と思われても仕方ありません。

また、面接時に「最近気になるニュース」を聞かれて答えられない人もいるようです。普段から新聞などで企業や業界の情報をチェックする習慣は身につけておきたいものです。

気が緩みからくる不用意な言動

面接の場では緊張していても、待合室やエレベーターホールではつい気が緩みがち。見知った学生と会話が弾む、ということがあるかもしれません。しかし、その空間にいるのは採用担当者と面接官だけとは限りません。気が緩んだ時に見せる姿や態度を見ている企業も多いといいます。

また、オフィスビルのエレベーターの中や電車の中、会社近くの道路などで特定の企業名を出しながらのおしゃべりも控えたほうがいいでしょう。これは社会人も同じことです。「東京から新大阪に向かう新幹線で前の席の人が同僚に向かってずっと会社の批判をしていて、部署名や人の名前がどんどん出てくるので名古屋に着くころには会社名がわかってしまった」と話す人もいます。あなたの隣にいる人は、今あなたが批判している会社の人かもしれません。

まとめ

いかがでしたか? 採用担当者や面接官は、みなさんとこれから一緒に仕事をする人たちです。「一緒に働きたい」と思ってもらえるかどうかは、面接における受け答えの内容よりも、むしろ面接に臨む姿勢や態度で判断されるほうが多いといえるかもしれません。

LIMO編集部