株式市場の振り返り-日経平均株価は小幅反発、久々に静かな値動き

2017年10月26日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,739円(+32円、+0.2%) 反発
  • TOPIX 1,753.9(+2.4、+0.1%) 反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,101.5(+7.5、+0.7%) 3日ぶり反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,096、値下がり銘柄数:827、変わらず:109
  • 値上がり業種数:19、値下がり業種数:14
  • 年初来高値更新銘柄数:147、年初来安値更新銘柄数:4

東証1部の出来高は15億9,008万株、売買代金は2兆6,333億円(概算)となり、いずれも前日より大幅に減少しました。NY市場が久しぶりに3桁の下落となったことを受け、様子見スタンスが強まりました。ただ、それでも、売買代金は2兆5,000億円超となっています。

そのような中、日経平均株価は寄り付き直後こそ▲19円安となりましたが、その後は終日プラス圏で推移しました。前場の序盤には一時+86円高となる場面が見られましたが、その後は上値が重い展開となり、小幅高で引けています。

なお、TOPIXも同じような値動きで終わりました。

東証マザーズ総合指数は3日ぶり反発、売買代金は1カ月半ぶりの1,200億円超に

東証マザーズの出来高は6,575万株、売買代金は1,202億円となり、いずれも前日より増加しました。特段のニュースはなかったものの、個人投資家の資金流入が続き、売買代金は9月5日以来の1,200億円超となっています。

また、総合指数も終値で10月12日以来となる1,100ポイントを回復しました。今後は、個人投資家の資金流入が持続できるかが焦点となりそうです。

ファナックが爆騰後に売られて小幅安、新興市場では串カツ田中が値を飛ばす

個別銘柄では、前日に決算を発表して通期予想を上方修正したファナック(6954)が一時+7%高に迫る爆騰となりましたが、すぐに売りに押されて終値は小幅下落となりました。大型値嵩株としては異例の値動きだったと言えるでしょう。

また、前日の株式市場の活況な商いを好感して、大和証券グループ本社(8601)が急騰し、野村ホールディングス(8604)など証券株が軒並み値上がりしています。その他では、パナソニック(6752)や日立建機(6305)の大幅上昇が目を引きました。

一方、三越伊勢丹ホールディングス(3099)が急落し、J.フロント リティリング(3086)や高島屋(8233)など百貨店株が軒並み大幅安となりました。また、任天堂(7974)が急落となり、日本電産(6594)も大きく値を下げて引けています。

新興市場では、串カツ田中(3547)がストップ高の爆騰となり、前日にストップ安だったウォンテッドリー(3991)は反発しました。一方、窪田製薬ホールディングス(4596)が下げ止まらず、4日連続の年初来安値更新で引けています。

青山 諭志