【日経平均株価】21年ぶりに2万2000円台乗せ。どこまで上がる?

【株式テクニカル分析】2017年10月28日

日経平均は16連騰でストップするが先高感は強い

2017年10月27日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日より268円67銭高の22,008円45銭となりました。終値が2万2000円台に乗せたのは1996年7月5日(22,232円)以来で、21年3か月ぶりです。

今週、週明け23日の日経平均は15日続伸となりました。15営業日連続の上昇は過去最長です。22日に投開票が行われた衆院選で自民党と公明党の与党の獲得議席数が全議席の3分の2を上回ったことから、海外投資家などを中心に、アベノミクスの継続で日本経済の回復が続くと期待する動きとなり、買いが入りました。

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24日も上昇し、連騰記録を更新しました。25日には17営業日ぶりに反落し、史上最長の続伸記録はストップしました。しかし、26日には反発、27日も続伸となりました。

日本株が好調な背景として、世界的に株高傾向になっていることが挙げられます。米国では7~9月期決算で主力企業が好業績なことから上昇が続いています。27日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸しました。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も反発し、最高値を更新しています。

また、ドイツ株式指数(DAX)は26日に最高値を更新し、27日も続伸で連日の最高値更新となっています。新興国でも、インド株式指数(SENSEX)が27日、一時、最高値を付けました。

来週以降、この勢いは続くでしょうか。国内では来週後半から4~9月期決算発表が本格化します。株高、円安傾向を追い風に、利益予想を上方修正する企業も増えると予想されています。ただし、今月の株価の急上昇にはこれらを織り込んでいるという見方もあり、予想に届かなければ失望売りになることもあります。

11月5日からトランプ米大統領が初めてアジア5カ国を歴訪します。このタイミングに合わせて、北朝鮮が挑発行動を起こすことも想定されます。そうなると、市場全体がリスク回避の動きとなり、瞬間的に円高や株安となることもあるので注意が必要です。

16連騰後の反落を乗り越え、力強く上昇

今週の動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。今週初は衆院選の結果を受けて大きく窓を空けて始まりました。23日は続伸しましたがローソク足自体は陰線になっています。ただし下ひげが長く、引けにかけて上昇の勢いが感じられました。翌24日はそれを受けて陽線となり、16連騰となります。

25日には窓を空けて寄りついたものの長い陰線となりました。上昇一服からの反落も懸念されましたが、5日移動平均線で下値を支えられると26日には反発、さらに27日には再度窓を空けて上昇しました。

急騰の過熱感から短期的な調整となっても目線は上に持ちたい

今後の動きはどうなるでしょうか。チャートの形の形は先高期待が大きいことを示しています。日足チャートが強い上昇トレンドの形になっていることに加えて、週足チャート、月足チャートなど長い足のチャートもいい形になっています。目線は上に持っていいでしょう。

9月上旬から10月上旬までの上昇トレンドで、戻り高値の節を次々と越えてきました。これ以上の節となると、1996年6月26日の高値(ザラバ22,750円、終値22,666円)までさかのぼります。視界がかなり広がっています。

ただ、短い期間に急騰したことから、個別銘柄では利益確定売りなどの動きも出てきそうです。騰落レシオやRSIなどのオシレーター系の指標も過熱感を示しています。

いったん調整が入るとすれば、23日に上昇した窓を埋めるとともに、目先の節として意識されやすい21,500円あたりが下値めどとなるでしょう。ただし、ここを割ることになっても、25日移動平均線あたりまでは押し目買いの好機と考えていいと思います。

下原 一晃

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下原 一晃

マーケティング会社、リクルートなどを経て、PRプランナー・ライターとして独立。
株式投資、投資信託をはじめとする資産形成や、年金、相続などに関する情報提供を行っている。あわせて、個人投資家がテクニカル理論を身に付けるためのヒントや知識の紹介にも取り組んでいる。
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA)。