株式市場の振り返り-日経平均株価は3日続伸、売買代金は4兆円超えに

2017年10月30日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,011円(+3円、+0.01%) わずかに3日続伸
  • TOPIX 1,770.8(▲0.2、▲0.01%) わずかに3日ぶり反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,129.1(+15.4、+1.4%) 3日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,076、値下がり銘柄数:863、変わらず:93
  • 値上がり業種数:15、値下がり業種数:18
  • 年初来高値更新銘柄数:273、年初来安値更新銘柄数:2

東証1部の出来高は23億7,158万株、売買代金は4兆373億円(概算)となり、いずれも先週末より大幅に増加しました。先週末のNY市場の上昇を好感した買いと、利益確定売りが交錯して活況な商いとなりました。また、月末を意識した特有の売買も重なった結果、売買代金は今年初の4兆円超えとなり、1年8カ月ぶりの高水準となっています。

そのような中、日経平均株価は寄り付きから高く推移し、一時+78円高(年初来高値を更新)となる場面がありました。しかし、前場の終盤には一気にマイナス圏へ転落して一時▲87円安になるなど、やや荒い値動きとなっています。結局、大引けはわずかに上昇し、3日続伸で引けました。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、最後はわずかに下落して引けています。

東証マザーズ総合指数は3日続伸、売買代金は4日ぶりに1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は6,330万株、売買代金は993億円となりました。出来高は先週末より増加しましたが、売買代金は減少しています。出来高は増加しましたが、盛り上がりに欠けた商いとなり、売買代金は4日ぶりに1,000億円を割り込みました。

なお、総合指数は3日続伸となり、1,100ポイントの地固めに入っていると考えられます。今後は、個人投資家の資金流入が持続できるかが焦点となりそうです。

信越化学工業やコマツが大幅高、安川電機や任天度は冴えない値動き

個別銘柄では、先週末に決算を発表した信越化学工業(4063)とコマツ(6301)が大幅高となり、ともに年初来高値を更新しました。また、日立製作所(6501)も高値を付け、ソフトバンクグループ(9984)も高値を更新しています。

一方、店舗削減の観測報道が流れた三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が大きく値を下げ、野村ホールディングス(8604)も下落して引けました。

また、安川電機(6506)が安く引け、任天堂(7974)も冴えない値動きとなっています。

新興市場では、串カツ田中(3547)が値を飛ばして連日の年初来高値更新となりました。一方、ウォンテッドリー(3991)が反落となり、キャリアインデックス(6538)も大幅安で引けています。

青山 諭志