株式市場の振り返り-日経平均株価は4日続伸、終値は25年10カ月ぶり高値

2017年11月7日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,937円(+389円、+1.7%) 大幅4日続伸
  • TOPIX 1,813.2(+20.6、+1.2%) 反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,126.7(+7.6、+0.7%) 3日ぶり反発

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,315、値下がり銘柄数:619、変わらず:99
  • 値上がり業種数:31、値下がり業種数:2
  • 年初来高値更新銘柄数:265、年初来安値更新銘柄数:6

東証1部の出来高は18億9,665万株、売買代金は3兆5,126億円(概算)となりました。出来高は前日より小幅減少でしたが、売買代金は小幅増加となりました。投資家の買い意欲は強く、売買代金は7日連続で3兆円超えとなる高水準を維持しています。

そのような中、日経平均株価は寄り付き後に一時▲35円安となるなど利益確定売りに押されたものの、その後はプラスに切り返して上値を追う展開となりました。後場に入ると上げ幅をさらに拡大させ、大引け前には一時+404円高(年初来高値を更新)まで買われました。

最後はやや失速しましたが、それでも大幅上昇となる4日続伸で引けています。終値としては、1992年1月9日以来となる25年10カ月ぶりの高値となり、23,000円まであとわずかに迫りました。

なお、TOPIXも同じような値動きとなりましたが、上昇率は日経平均株価と比べてかなり小幅に止まりました。

東証マザーズ総合指数は3日ぶり反発、売買代金は6日連続の1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は4,652万株、売買代金は691億円となりました。出来高は前日より小幅増加でしたが、売買代金は小幅減少となっています。個人投資家の模様眺めが強まり、売買代金は6日連続で1,000億円を割り込んでいます。

ただ、下値を拾う動きも散見された結果、総合指数は3日ぶりの反発となりました。今週から新興市場でも決算発表が増加しており、個人投資家の投資意欲や売買行動を高めるような決算内容になるかが注目されましょう。

ソニーが怒涛の8連騰で高値更新、京セラやファナックも大幅上昇

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)とファナック(6954)がともに+3%超高の大幅上昇となり、ソフトバンクグループ(9984)も堅調な値動きとなりました。

また、京セラ(6971)やユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)も大幅高となり、ソニー(6758)は8連騰となっています。その他では、ケーズホールディングス(8282)やドンキホーテホールディングス(7532)など小売株の一角が大きく値を上げたのが注目を集めました。

一方、前日に通期業績見通しを下方修正したSUBARU(7270)が値を下げ、アサヒグループホールディングス(2502)も冴えない値動きとなりました。また、決算発表後のLIXILグループ(5938)が大幅安となり、ライオン(4912)も小幅安で引けています。

新興市場では、UMNファーマ(4585)が5日連続のストップ高となりました。しかし、その他では大きな値動きは少なく、新興市場らしからぬ静かな取引だったようです。

青山 諭志