株式市場の振り返り-大商いの中、日経平均株価は稀に見る乱高下の末に続落

2017年11月9日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,868円(▲45円、▲0.2%) 続落
  • TOPIX 1,813.1(▲4.4、▲0.3%) 3日ぶり反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,132.7(+2.7、+0.2%) 3日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:858、値下がり銘柄数:1,111、変わらず:65
  • 値上がり業種数:12、値下がり業種数:21
  • 年初来高値更新銘柄数:423、年初来安値更新銘柄数:2

東証1部の出来高は27億4,775万株、売買代金は4兆9,935億円(概算)となり、いずれも前日より大幅増加となりました。投資家の買い意欲が高まった一方で、利益確定売りの動きも拡大した結果、出来高・売買代金ともに今年最大の活況な商いとなりました。

特に、売買代金は5兆円に迫っており、これは2014年11月4日(5兆4,304億円)には及ばなかったものの、2015年8月25日(4兆4,924億円)を上回る水準であり、滅多に見られない大商いだったようです。

そのような中、日経平均株価はジェットコースター級の乱高下となりました。寄り付き後から買いが優勢となり、前引き直前には一時+468円高(年初来高値を更新)となる約25年10カ月ぶりの高値を付けました。

しかし、後場に入ると様相が一転します。後場の半ばから下げ足を早めて一時▲390円安まで急落する場面が見られました。最後はかなり挽回しましたが、結局は続落で引けています。

取引時間中の値幅(高値と安値の差)は約859円となり、直近にはなかった非常に荒い値動きでした。

なお、TOPIXも同じような値動きで引け、3日ぶりの反落となっています。

東証マザーズ総合指数は3日続伸、売買代金は8日ぶりの1,000億円超

東証マザーズの出来高は7,218万株、売買代金は1,079億円となり、いずれも前日より大幅に増加しました。大型株市場における売買意欲の高まりが新興市場にも波及し、個人投資家の資金流入が起きたと見られます。まだ高水準とは言い難いものの、売買代金は8日ぶりに1,000億円を上回りました。

また、総合指数も取引時間中で乱高下がありましたが、最後は小幅上昇を維持して3日続伸で引けました。今後は、個人投資家の資金流入が持続的なものになるかが焦点となりそうです。

ソニーが急落して10連騰ならず、日産自動車やブリヂストンも大幅安

個別銘柄では、多くの主力大型株で乱高下が見られましたが、その中にあって東京エレクトロン(8035)が大幅高で終わりました。また、アステラス製薬(4503)や花王(4452)などディフェンシブ銘柄も堅調に推移しています。

一方、急落したソニー(6758)が10日ぶりに反落し、前日に通期の営業利益見通しを引き下げた日産自動車(7201)も大幅安となりました。また、住友ゴム工業(5110)が一時▲9%弱安の暴落となり、ブリヂストン(5108)や横浜ゴム(5101)も急落となっています。

新興市場では、ラーメン店「一風堂」を展開する力の源ホールディングス(3561)が+10%弱高の高騰となりましたが、全体的には目立って大きな動きは少なかったようです。

青山 諭志