株式市場の振り返り-日経平均株価は4日続落、大引けに掛けて謎の急落

2017年11月13日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,380円(▲300円、▲1.3%) 4日続落
  • TOPIX 1,783.4(▲16.9、▲0.9%) 3日続落
  • 東証マザーズ総合指数 1,131.6(▲12.0、▲1.1%) 5日ぶり反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:594、値下がり銘柄数:1,377、変わらず:64
  • 値上がり業種数:2、値下がり業種数:31
  • 年初来高値更新銘柄数:128、年初来安値更新銘柄数:13

東証1部の出来高は15億6,573万株、売買代金は2兆7,962億円(概算)となり、いずれも先週末より大幅減少となりました。先週後半の乱高下の余韻が残っていることに加え、週末のNY市場も軟調だったことから、売買が手控えられました。売買代金は11日ぶりに3兆円を下回っています。ただ、閑散相場というような状況ではありませんでした。

そのような中、日経平均株価は大引けに掛けての約20分間で急落しました。寄り付き後に一時▲73円安になりましたが、それを高値として▲150円安近辺での値動きが続きました。しかし、大引けに掛けて急落し、最後は久しぶりの安値引けとなる▲300円安となっています。

これで4日続落ですが、これは8月16日~22日にかけての5日続落以来となります。また、▲300円超の下落となるのは、3月22日の▲415円安以来でした。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、下落率は日経平均株価より小幅に止まっています。

東証マザーズ総合指数は5日ぶり反落、売買代金は3日連続で1,000億円超

東証マザーズの出来高は6,827万株、売買代金は1,010億円となりました。出来高は先週末より減少しましたが、売買代金はほぼ横ばいでした。新興市場も様子見スタンスが強かったものの、決算発表を受けての売買も増え、売買代金は3日連続で1,000億円を上回っています。

ただ、利益確定売りに押された結果、総合指数は5日ぶりの反落となりました。今後は、個人投資家の資金流入が持続的なものになるかが焦点となりそうです。

三井不動産など不動産株が大幅安、資生堂は年初来高値を更新

個別銘柄では、ファーストリティリング(9983)が▲3%超安の大幅安となり、KDDI(9433)や花王(4452)も大きく値を下げました。

また、不動産株が売られ、三井不動産(8801)が急落し、三菱地所(8802)や住友不動産(8830)も大幅安で引けています。さらに、ソニー(6758)やパナソニック(6752)などハイテク株が全般的に値を下げたのが目を引きました。

一方、トヨタ自動車(7203)が堅調に推移し、任天堂(7974)も大幅上昇となりました。また、資生堂(4911)が大幅高となり、年初来高値を更新しています。

新興市場では、中村超硬(6166)とビリングシステム(3623)が値を飛ばしていずれもストップ高となり、串カツ田中(3547)も急騰しました。一方、フリークアウト・ホールディングス(6094)が暴落してストップ安となり、インフォテリア(3853)も急落しています。

青山 諭志