採用すべきは「優秀な人材」か、それとも「○○な人」か

空前の人手不足。そんな中でも「一緒に仕事をしたい!」「採用したい!」という相手は誰でもよいわけではありません。では一体どのような人を採用すべきなのでしょうか。

空港で何時間も話ができる相手とは

外資系金融機関に勤務していたA氏は、自分が勤めていた金融機関の最大のライバル会社の面接が非常にユニークだったのを覚えていると言います。

A氏の友人はその会社の採用基準をこう言ったそうです。

「(海外の空港で)乗り換えに何時間も待ち時間があるような状況でも、話のネタが尽きないような人物を選ぶ」

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それは、どのような意味なのでしょうか。

「初めは、なんだその基準?と思っていましたが、社会人として経験を積んでくるとその意味が分かるようになりました」

A氏は何が見えてきたのでしょうか。

コミュ力が問われる時代

「単に優秀であるというより、話のネタが尽きない、つまり知的好奇心に溢れ、コミュニケーションが上手な人を求めていたということなのでしょう。実際に仕事をしていると、いわゆる”コミュ力”がない人に出会ったりするものです。それだけで仕事を先に進められないこともあります」

優秀さよりも話が通じる、そして話を弾ませることができるのがより重要だと、その会社は長い歴史の中で気付いたということなのでしょうか。

A氏は続けます。

「現在、外部リソースとのやり取りが増えています。当初は外部の方とのやり取りでは『こちらのニーズやお願いしたいことは逐一伝えなければ話は通じない』と考えていました。しかし実際には、コミュニケーションを十分に取れる方とは、社内以上に仕事がはかどりますし、生産性は高いですね。仕事をスムーズに進めるのに、必ずしも社内を使う必要性はないと感じるようになりました」

どういう人物がコミュ力があると言えるのか

では、どのような人がコミュニケーション能力が高いと言えるのでしょうか。

「一つは連絡がマメだということですね。返信が早いとやはり安心しますよね。意外に音信不通になる人も多いんですよ(笑)。冗談だと思うかもしれませんが、面接に来て仕事をお願いしても、その後はなしのつぶて。そうなってしまうと、こちらもそれ以上はお願いできませんよね」

コミュ力のある人には、他にどのような特徴があるのでしょうか。

「気分のムラのない人ですかね。それは人間ですから調子のよい時と悪い時がありますが、それによって成果物などの質が変化してしまうと仕事を進めにくくなります。返信がないのもよくないですが、キレたり怒ったりする人にも繊細な仕事の話はどうしてもしにくくなります」

面接で人を見極められるのか

では、一緒に仕事をしたいという人を面接で見極めることはできるのでしょうか。

「正直難しいと思います。本当に一緒に仕事をしてみて初めてその人の特徴などが分かりますし、仕事で追い込まれたときにどういう行動をするのかというのはその時になってみないとわかりませんから」

A氏は最後にこう加えました。

「人生で仕事を一緒にできる人はそれほど多くはないでしょう。フェイスブックで何百人、数千人とつながっている人をたまに見かけますが、つながっているすべての人と仕事を一緒にしているわけではないと思います。いずれにしても、お互い貴重な時間を使って仕事をするのだから、納得して仕事がしたいものです」

「尊敬している大企業の経営者に『人間40歳も過ぎれば自分が好きな人と仕事をするのがいい』と言われたのが頭に残っています」

皆さんはどんな働き方をしているのでしょうか。そしてどんな人と仕事をしたいでしょうか。

投信1編集部

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