株式市場の振り返り-日経平均株価は5日続落、大引けにかけて下げ幅拡大

2017年11月14日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,380円(▲0円、▲0.0%) 5日続落
  • TOPIX 1,778.8(▲4.6、▲0.3%) 4日続落
  • 東証マザーズ総合指数 1,123.1(▲8.4、▲0.8%) 続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:622、値下がり銘柄数:1,338、変わらず:75
  • 値上がり業種数:10、値下がり業種数:23
  • 年初来高値更新銘柄数:96、年初来安値更新銘柄数:18

東証1部の出来高は17億3,579万株、売買代金は2兆9,865億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。前日の急落を受けた下値拾いの動きなどもあり、相応に活発な商いとなったようです。しかし、売買代金は連日で3兆円に届きませんでした。

そのような中、日経平均株価は寄り付き後しばらく前日終値を挟む攻防となりましたが、その後は上昇に転じ、前場の終盤には一時+151円高となる場面が見られました。

しかし、後場の終盤になると下げ足を急速に早め、最後は▲98銭安となり、わずかながら下落で引けています。前日の急落ほどではなかったものの、連日で大引けにかけての下落となりました。

ちなみに、これで5日続落となりましたが、8月16日~22日に記録して以来となっています。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、下落率は日経平均株価より大きくなりました。

東証マザーズ総合指数は続落、売買代金は4日連続で1,000億円超

東証マザーズの出来高は8,029万株、売買代金は1,121億円となり、いずれも前日より増加しました。出来高、売買代金とも徐々に活況となっており、とりわけ、売買代金は4日連続で1,000億円を上回っています。

ただ、利益確定売りも増えた結果、総合指数は続落となりました。今後は、個人投資家の資金流入が持続的なものになるかが焦点となりそうです。

ソフトバンクグループやスズキが冴えない値動き、一方で任天堂は続伸

個別銘柄では、ソフトバンクグループ(9984)が冴えない値動きとなり、スズキ(7269)も大きく値を下げました。

また、引け後に決算発表を控えた三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)など銀行株も安く推移し、ローソン(2651)やドンキホーテホールディングス(7532)など小売株も総じて売られています。

一方、東京エレクトロン(8035)や京セラ(6971)が大幅上昇となり、日東電工(6988)や信越化学工業(4063)も値を上げました。また、任天堂(7974)が続伸となり、花王(4452)も反発して引けています。

新興市場では、前日にストップ高となった中村超硬(6166)が続伸して年初来高値を更新しました。一方、前日にストップ安だったフリークアウト・ホールディングス(6094)は連日の暴落となり、年初来安値を更新しています。

青山 諭志