セプテーニ、収益6期連続過去最高 ネットマーケティング事業で大幅増収

2017年11月9日に行われた、株式会社セプテーニ・ホールディングス2017年9月期第4四半期(通期)決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

スピーカー:株式会社セプテーニ・ホールディングス 代表取締役 グループ社長 執行役員 佐藤光紀 氏

2017年9月期第4四半期決算説明会

佐藤光紀氏:本日はお忙しいところご出席いただき、誠にありがとうございます。本日は四半期の決算に加えて、通期2017年9月期の決算も併せて発表させていただきます。

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流れといたしましては、最初に足元の四半期の決算概要について、各事業セグメントのご説明、2017年9月期通期のレビューと、2018年9月期の事業方針並びに業績予想とご説明を進めてまいります。

4Q(7-9月)決算ハイライト

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第4四半期の連結決算概要です。我々は第4四半期が7-9月にあたるわけですが、全体の決算ハイライトとしては、収益が38億6,400万円、Non-GAAP営業利益が5億8,500万円。前年同期比では増収減益、QonQでは増収増益となっております。

内訳として、メディアコンテンツ事業の収益にだいぶ厚みが出てきたということで、こちらの拡大により増収を確保しています。

セグメント別のハイライトとして、ネットマーケティング事業の収益が35億9,500万円、前年同期比6.2パーセント増、Non-GAAP営業利益が10億3,300万円、前年同期比22.6パーセント減となっております。ソーシャル・動画広告を中心に、取扱高が順調に伸長いたしました。

メディアコンテンツ事業の収益は大幅に伸びました。収益が3億5,500万円、前年同期比81.8パーセント増、営業損失は3億2,200万円です。

新たな広告市場の開拓というかたちで、メディアの規模拡大に伴い、ブランド広告市場の開拓が進んだ結果、収益の拡大につながっています。

連結P/L(7-9月)

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連結P/L(7-9月)の内訳です。

ネットマーケティング事業については、トップラインのテコ入れという形で営業活動の強化を行っていますが、その結果、収益・Non-GAAP営業利益・親会社に帰属する当期利益ともに業績予想を上回る数字で着地しています。

また「GANMA!」における広告商品の拡販が順調に進んでおり、増収に貢献しています。収益・Non-GAAP営業利益ともに業績予想を上回る着地となりました。

連結業績四半期推移(事業別)

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連結業績四半期推移(事業別)です。各セグメントで前年同期並びに前四半期を上回る収益の拡大が記録されています。

連結販売管理費四半期推移

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販売管理費の内訳です。

当四半期においては、マンガコンテンツ事業の「GANMA!」へのプロモーションを中心に、3億1,700万円の広告宣伝費を計上しています。

第2四半期に、テレビCMを含む大型のプロモーションがありましたが、それ以外は季節性による前後はあるものの、オンラインでのプロモーションを中心に一定額のペースになっています。

ネットマーケティング事業 業績概況

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ネットマーケティング事業の業績概要は、取扱高・収益ともに前年同期を上回る着地となっております。

注力しているソーシャル・動画広告の領域が順調に伸び、結果としてこちらがドライバーとなり、収益・Non-GAAP営業利益ともに当初業績予想のガイダンスを上回ってきています。

案件の開拓も堅調に進んできており、トップラインの成長に向けて徐々に目途が立ってきていると考えています。

ネットマーケティング事業 四半期業績推移

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ネットマーケティング事業は、QonQで順調に伸びてきています。

ネットマーケティング事業 対取扱高収益比率

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採算の改善という点では、我々は今IFRS(国際財務報告基準)を適用していますので、収益ベースのトップラインの計上が中心ですが、我々が強みをもつ商材・プロダクトへの商品ミックスの変化ということで、売上高に対する粗利益率にも改善傾向が出てきています。

ネットマーケティング事業 海外収益推移

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海外収益の推移は順調に伸びてきています。我々の海外事業は、構造的に一時期かなりボラティリティの高い状況にあったわけですが、そちらがだいぶ払拭されて、安定成長の段階に変わってきています。新たにグループにジョインした、アジア圏で事業を展開する会社の成長も牽引し、アジア圏を中心に収益が拡大する展開となっています。

ネットマーケティング事業 取扱高推移(デバイス別)

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ネットマーケティング事業の取扱高推移(デバイス別)です。

スマホ広告が堅調に伸びてきており、今のスマホ広告取扱高比率としては81パーセントがスマートフォンということで、取扱高・比率ともに過去最高の値を更新しています。

ネットマーケティング事業 取扱高推移(動画広告)

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ネットマーケティング事業における動画広告の取扱高推移です。

取扱高が28.5億円ということで、前年同期比で58.3パーセントの増収です。ネット広告市場の中でも、成長ドライバーとしての位置づけがより鮮明になってきているというようにご理解いただけるかと思います。

メディアコンテンツ事業 業績概況

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メディアコンテンツ事業の業績概況です。

全体のP/Lの状況としては、「GANMA!」を中心にトップラインが伸びてきて、「GANMA!」における広告商品の拡販が進み、収益を牽引しています。

中でもブランド広告市場の開拓、メディアとしてのポジショニングの強化が収益の押し上げに繋がってきており、広告主数も順調に増加し、増収に貢献してきています。

メディアコンテンツ事業 四半期業績推移

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メディアコンテンツ事業の四半期業績推移です。QonQでも堅調に伸びてきています。

マンガコンテンツ事業の概況

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マンガコンテンツ事業の概況です。アプリの累計ダウンロード数は、10月末時点で895万になります。こちらもQonQで順調に伸びてきています。

PV数については、第2四半期から第3四半期に、外部の版権作品による一時的な一時的なPV押し上げがありました。今はそちらが落ち着いてきており、総じてPVも堅調についてきています。

アプリ収益については、主に広告収益が中心ですが、こちらがかなりトップラインを伸ばしてきているということで本格的にマネタイズが進展し始めています。

マンガンコンテンツ事業 トピックス

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「GANMA!」の成長ということで、外部のリサーチ機関のデータから抽出しておりますが、こちらは2017年6月時点のアプリのMAUについてのランキングです。

アプリ全ジャンルのMAUのランキングで、13歳から19歳の男女にフォーカスして調査したものです。結果として、全体のアプリの中で第9位です。(メッセージアプリの)「LINE」が含まれておりませんので、そちらを加えると10位というかたちで、TOP10に入っています。

LINEやYouTube、Twitter、Yahoo!という、いわゆる大手メディア企業が列をなしているわけですが、その次に位置するところまで「GANMA!」のMAU数が上昇してきているのがわかります。より若者に強いエンゲージメントを持って、支持されるメディアとして伸びてきていることが数値からも確認できます。

以上、メディアコンテンツ事業の業績概況についてご報告をいたしました。

2017年9月期通期決算ハイライト

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2017年9月期通期決算ハイライトです。連結業績としては収益が147億200万円。Non-GAAP営業利益が23億2,500万円。収益は6期連続で過去最高を更新しています。営業利益については、かなり踏み込んだ投資を行なったこともあり、大幅な減益での着地となっております。

ネットマーケティング事業については、期中に大型の案件の縮小がありましたが、それを補いつつ、後半にかけて少しずつ伸びが戻ってきました。

メディアコンテンツ事業については、TVCMを含めて約11億円のプロモーション投資を行なったということで、プロダクトにかなり投資した1年でした。

どちらかというとプロダクトの成長が中心だったわけですが、期の後半にかけては、マネタイズに向けた着手も順調に進んできましたので、収益も徐々に追いついてきました。

連結P/L(通期)

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通期の連結P/Lについてのレビューはご覧の通りです。通期の業績予想に対して、若干の上振れで着地しています。

事業区分別業績(通期)

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通期の事業区分別業績です。青い部分がネットマーケティング事業。赤い部分がメディアコンテンツ事業となっております。左側が収益、右側がNon-GAAP営業利益の進捗です。

ネットマーケティング事業 通期レビュー

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ネットマーケティング事業の通期レビューです。収益、Non-GAAP営業利益の推移はご覧の数値の通りです。

注力領域ごとの進捗を色付きのグラフで記載していますが、グローバルの収益は前年同期比76.2パーセントの増加です。スマホ広告は前年同期比6.9パーセントの増収です。動画広告は割合が大きく伸びまして、前年同期比2.4倍、取扱高が年額で100億円を超えたということで、成長ドライバーとしての位置付けがより鮮明になってきています。

メディアコンテンツ事業 通期レビュー

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メディアコンテンツ事業の通期レビューです。収益、Non-GAAP営業損失はご覧のとおりです。アプリの累計ダウンロード数は前年同期比で約2.3倍、PVは約2.9倍で、プロダクトとしては大きな成長を実現できました。

アプリ収益については、期中からマネタイズを徐々に進展させてきましたが、こちらを指数化して前期2016年9月期の収益を100とすると、2017年9月期は4.5倍の445で着地しました。

2017年9月期 配当方針

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2017年9月期の配当方針です。

株主還元の方針ということで、我々のポリシーとして、業績の拡大に応じた適切な利益配分で、配当の継続性・安定性にも配慮をして、親会社の所有者に帰属する当期利益に対する配当性向15パーセント程度を目安に実施いたします。

2001年上場来減配はなく、2017年9月期の期末における1株当たり配当金は前期同額の3.2円と予定しています。予想ベースの配当性向は、18.4パーセントとなっております。

ここまでが通期決算のレビューです。

2018年9月期の方針

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続いて、2018年9月期の事業方針ならびに2Q累計の業績予想をお話しいたします。

投資家のみなさまからもリクエストをいただいておりましたが、今期より業績予想の期間を伸ばしました。従来の四半期から半期というかたちで、今回より2Q分の累計の予想値に変更しています。この点についてご留意いただけますと幸いです。

2018年の新しい期をどのような1年にするかということで、方針を記載しています。

ネットマーケティング事業については、トップラインのテコ入れを継続するということで、収益性の向上もそうですし、市場シェアの拡大にしっかりと足場を作っていくということです。

メディアコンテンツ事業については、プロダクトグロースならびにマネタイズに一定程度果実が出てきましたので、メディアの規模を拡大しつつ、トップラインもしっかりと伸ばしていくということです。

ネットマーケティングについては、引き続き動画広告ならびに自社メディア、自社プロダクトが成長を牽引すると見ています。

国内市場での差別化・独自性をしっかり出していき、従来我々が強みとしているソーシャル・スマホ広告を、しっかりと足場を固めて伸ばしていく期にしたいと思います。

一方、トップライン成長の安定化も課題として認識しています。こちらについては、顧客ミックス・商品ミックスを徐々に改善して、安定成長を図ることを考えています。

海外については、アジア圏を中心に順調に伸びておりますので、こちらの市場開拓を推し進めてまいります。

前期までは、どちらかというと拠点数を増やして地域を広げることをしておりましたが、今期はその広げた地域をしっかり大きくするということで、既存拠点を伸ばすかたちでトップラインへの貢献度を上げていきます。

メディア事業については、先行投資の実行を行いつつ、収益の回収もしっかりと図って、損益改善も行ってまいります。広告を中心とした収益の拡大、とくにブランド広告市場の開拓を行いながら進めていくということです。

また、グループ全体の経営基盤ということで、先般発表もしていますが、「継続的な人材投資による競争力の強化」ということで、2017年10月より人事制度の大幅な改定変更を行なっています。

我々の資産といいますと、インターネット企業全般そうかもしれませんが、人材が最大の保有資産であるということで、優秀な人材の採用と育成、そして組織開発が中長期的な成長力を決める一番の原動力になると認識しております。我々の企業価値を上げる上で人材投資は必須なものであるということで、こちらにかなりアクセルを踏んで、短期・長期ともに成長の原動力にしていこうと考えております。

それにあたり、投資を踏み込む分の費用の増加が見込まれるということが今期の特徴でもあります。

【参考】人材育成方針と人材育成への外部評価

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我々の人材育成について、どのようなプラットフォームを作っているのかということで、我々の独自性、差別化、優位性にもつながってくるのですが、かなり優秀な人材が集う環境が作られてきています。

そして社員のパフォーマンスの最大化を目的として、蓄積した膨大な人材のデータをもとに、マシンラーニングを軸とした人材育成にまつわるプラットフォームを独自で開発・運用して組織化を進めています。このような背景もあり、人材への投資に踏み切る基盤ができたという認識を持っています。このあたりの独自性は、さまざまな評価機関のデータでも表れてきています。

【参考】人事制度改定 概要(2017年10月改定)

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今期からの人事制度の改定について記載しています。

持続的成長の源泉となる人材育成への投資を積極実行することで、中長期的な競争力につなげていき、より多くの優秀な人材の採用、早期戦力化、業績貢献につなげていくことを目的として、ヒューマンキャピタルを軸にした経営の基盤作りを意図しています。

代表的な施策で言いますと、給与水準の引き上げ、リモートワークの環境の整備、副業制度の導入というかたちで、個々の社員が自分の個性、独自性、専門性を活かしながら高いパフォーマンスをあげていく、人材価値を高めていく体制を引いており、より質の高い組織の形成を図っていくということです。

ここまでが新しい期の経営方針ということで、お話しいたしました。

2Q累計(10-3月)連結業績予想

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続きまして、2Q累計(10-3月)の連結業績予想です。

2018年9月期2Q累計の収益は80億円、前年同期比9.5パーセント増。Non-GAAP営業利益は10億円、前年同期比25パーセント減。当期利益は6億円という予想をしています。

セグメント別のハイライトとしては、ネットマーケティング事業はトップラインの堅調な成長ということで、徐々にテコ入れの成果が出てくると見込んでいます。メディアコンテンツ事業については、広告収益を中心に大幅な増収を見込んでいます。

前期に大型のプロモーションがありましたが、マーケティング投資は等身大の安定的なものに抑えていきますので、結果として、事業単体での収支改善が進んでいくと見込んでおり、営業損失幅は縮小を予想しております。

また先ほど申し上げた人材の組織強化の投資実行により、販管費の一定程度の増額を見込んでいます。

前期に当期利益の大幅な伸びがありましたが、こちらはアクセルマーク(株)の株式売却に伴う、非継続事業からの当期利益を計上しておりましたので、参考までに継続事業と非継続事業の内訳をこちらに記載しています。この反動により、親会社の所有者に帰属する当期利益は大幅な減益を見込んでおります。この点について、ご注意いただければと思います。

事業区分別の2Q累計(10-3月)業績予想

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2Q累計(10-3月)の業績予想をセグメント別に記載した表です。

Non-GAAP営業利益の主な変化要因ですが、一番大きいのが人事制度改定に伴う人件費の上昇です。こちらの費用増加が人材投資にあたっており、約2.4億円の計上を予定しています。

中期経営方針(2017年9月期〜)

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最後に中期経営方針です。こちらは従来と変更はありません。

業績目標としては、Non-GAAP営業利益で100億円。事業の基本方針としては、広告事業をグローバルに伸ばす、また強いメディアをつくる、そしてスマホの次に投資するということです。この3点を基本方針としながら、短期の事業のチューニングをしっかりと行い、中長期での経営方針の達成に向き合いたいと考えています。

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各事業のスタンスについても大きな変更はありません。

足元のテコ入れをしっかりとやりきることが非常に重要だと認識しておりますので、私自身のリソースもネットマーケティング事業、メディアコンテンツ事業の経営改善にかなり割いています。

従来はメディアコンテンツ事業にかなりリソースを寄せていたのですが、今はネットマーケティング事業と半々で見る体制にしておりますので、しっかりと短期での業績改善を行った上で、中長期の成長軌道に近づけていきたいと考えております。

以上、私からのご説明を終了いたします。

今後とも当社グループへのご指導・ご支援のほどどうぞよろしくお願いを申し上げます。

ご清聴ありがとうございました。

記事提供:ログミーファイナンス

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