インソース、働き方改革の追い風で売上増 各利益はすべて前年超え

2017年11月16日に行われた、株式会社インソース2017年9月期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

スピーカー:株式会社インソース 代表取締役執行役員社長 舟橋孝之 氏

2017年9月期決算説明会 事業内容

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舟橋孝之氏:お手元の資料に沿って、2017年9月期の決算説明をさせていただきます。

当社は講師派遣型研修事業と、1名から参加できる公開講座事業をやっています。

それからその他事業として、働き方改革をサポートするITサービスや経営力向上支援のセキュリティ強化やコンサルティング。

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官公庁向けのサービスとして、シティプロモーションや観光支援、安全衛生向上支援ということで、ストレスチェックなども提供しています。

主に人事、総務、経営企画向けのB to Bのサービスをやっている企業です。

ハイライト

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ハイライトです。前期から出店強化と採算管理の強化により、売上は23パーセント、経常利益34パーセント伸びました。

とくに働き方改革関連の研修、生産性向上や中堅社員の育成等のサービスが伸びました。

それとITサービス、eラーニング等により、トータル6億円ぐらいの売上成長をいたしました。

連結損益計算書①〜全体〜

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損益計算書はご覧のとおりです。売上高は前年比23パーセント増。売上総利益率は67パーセントということで、0.4ポイント改善いたしました。営業利益は前年比28.6パーセント増、経常利益は前年比34.4パーセントとなっています。

連結損益計算書②〜販管費内訳〜

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販管費等は22.2パーセント伸びています。出店等による地代家賃が29.0パーセント増、オフィス・システム経費等で25.4パーセント増、その他経費が31.5パーセント増となっており、トータルで22.2パーセント増ということです。

連結貸借対照表

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連結貸借対照表はだいたい想定どおりです。とくに大きく変わったところはありません。

連結キャッシュ・フロー

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連結キャッシュ・フローです。大きく見えるのは財務活動によるキャッシュ・フローですけれども、こちらは自己株式の取得と配当金の支払いによるものです。

事業種別情報①講師派遣型研修事業

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今度は個別の事業説明です。最初は講師派遣型研修事業です。当社で一番売上が出ているところですが、売上高が前年比14.6パーセント増、粗利が71.7パーセントです。

注目すべきところとして、平均単価が5,500円アップしています。こちらは高採算の研修、とくに東京都心部の研修が増えた結果です。コンテンツ数も2,333種類ということで約300種類増えてます。

事業種別情報②公開講座事業

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その次は、公開講座事業です。公開講座は顧客の固定化施策として、「人財育成スマートパック」の拡販と「WEBinsource」の会員が増えて、公開講座が拡大しました。

売上高は8億9,700万円、前年比38パーセント増。売上総利益は43.7パーセント増の5億5,400万円となっています。

当初は第1クオーター、第2クオーターと若干粗利が下がって苦しんだのですけれども、通期では粗利も2.5ポイント増となりました。

実はこれにはタネがありまして、当社はAI活用の研修もたくさんやっておりますけれども、当社で実際にAIを使い、公開講座の受講総定数と、実施開催数の最適化をした結果、粗利がだいぶ上がりました。平均受講者数も前年比36.2パーセント増の4万2,828人となっています。「WEBinsource」の会員数は3,312組織から5,804組織ということで、前年比75パーセント伸びました。

このような影響もあり、高い利益成長ができたということです。

事業種別情報③その他事業

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その次に、その他事業です。官公庁を中心に、ストレスチェック支援サービスが伸びました。それとeラーニングが非常に増えまして、売上が61.9パーセント伸びました。売上総利益率も10パーセントほど伸びております、ということです。

ただ「Leaf」という、研修管理をしたり、人事、総務をサポートするシステムは想定より伸びが低かったという状況です。

2017年9月期 その他事業の拡大①

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前期にスタートした新サービスですけれども、その他事業の拡大を急いでいます。

当社としてはストレスチェック支援サービスへの本格参入、eラーニング等の営業、それから採用支援サービスにも前期から本格的に参入開始しています。

2017年9月期 その他事業の拡大②

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その次は、アセスメントサービスです。

組織マネジメント・キャリア・働き方診断、組織の働き方の診断サービス、それからセキュリティアセスメントサービスの「標的診断」も成長しています。

その他、評価シートのWeb化機能サービス、人事制度の設計支援サービス、AI活用支援、働き方改革のコンサル等、人事総務周辺分野の新サービスをどんどん追加しています。

事業種別 各種KPI〜年間〜

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こちらは各種KPIです。前期は営業拠点を16ヶ所に増やしました。

社員数は44名追加です。

当社のセールスの要の1つであるWebページについては、約2,000ページ拡大して、Google検索順位1位が31ページ増えました。インターネット経由のお問い合わせも非常に増えています。

2017年9月期における課題と対策

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前期2017年9月期の課題と対策です。前期に少し苦しみましたのは、当社は売上に季節性があります。

我々としてとくに困るのが、企業の採用活動があると講師派遣型研修事業の売上が伸びない傾向があります。

今年は7月が採用にあたり、売上が当社計画未達となったということで、第4クォーターの講師派遣型研修事業が想定よりへこんでしまいました。

ということで、我々も就職活動の採用支援サービスに参入することにいたしました。別の商品を売るという方針です。

それから、講師派遣における官公庁の売上高計画が未達でした。

主として民間が伸びたということなのですが、当社は全国約800の自治体の研修を受託していますが、官公庁さんのニーズが研修から多様なサービスに変わってきています。

そのニーズに十分に対応できていないということで、官公庁営業に特化した部署を新設いたしました。

1クォーターに売上総利益が前年比低下しましたけれども、こちらについては前期中に個別採算の管理制度を強化して対応済みです。

Leaf契約数は売上計画未達となっておりますけれども、販売方法の変更を今期から実施する予定です。

事業種別 売上高〜四半期別〜

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こちらは事業種別の売上高のクォーターごとの推移です。

事業種別 各種KPI〜四半期別〜

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こちらはコンテンツ数と実施回数の推移です。

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こちらはストレスチェック支援、提携関連取扱高、社員数等の四半期別の推移となっています。

2018年9月期も継続的成長が可能〜絶好の市場環境〜

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今期の業績予想および戦略ですが、2018年9月期も継続的に成長が可能と考えています。市場環境は非常に良好です。2017年9月期の完全失業率は2.8パーセントということで、空前の労働力不足となっています。

お客様のほうでは人は増やせないので、いかに生産性を上げるかということで、若年層の能力強化や業務改善、タイムマネジメント、女性活躍等を研修を通じて図っていきたいというニーズが大変強くなっています。

それから「働き方改革」が継続されています。

当社は頑張っているのですけれども、研修市場の占有率がまだ1パーセントということで、非常に小さい状況です。

研修業界(の市場規模)は当社推定で約3,500億円と見ておりますが、その中で研修業が約2,000社ございます。中小零細が多い市場ですので、まだまだシェアを上げる余地は残っているというところです。加えて、取引先は2万社ということで、追加のセールスもできる状況です。

2018年9月期 業績予想

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今期の業績予想です。売上高は45億円、前年比27.2パーセントを想定しています。

売上総利益は31億3,000万円、前年比30.2パーセント増です。

営業利益は8億円、前年比35.1パーセント増、経常利益も8億円前年比31.5パーセント増、当期純利益は5億4,000万円、前年比30.8パーセント増を想定しています。

2018年9月期 業績予想(事業別)

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業績予想をセグメント別に見ると、講師派遣型研修事業は前期と同様に約3億円増を想定しています。

公開講座事業は前期で2億4,600万円増えていますけれども、今期は2億2,000万円増の11億2,000万円を想定しています。

その他事業は7億4,000万円、プラス4億2,500万円を想定しています。半分がITサービスの拡大、もう半分がeラーニングとその他サービスと想定しています。

採用支援サービスについては、今期の売上増は見ておりません。経費だけ見ています。

3つの基本戦略

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ではどうやってやっていくのかということで、3つの基本戦略を想定しています。

戦略①拠点・サービスのさらなる拡大

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1つは引き続き、拠点・サービスのさらなる拡大をしてまいりたいと考えています。今期は営業拠点の2ヶ所拡大を予定しています。

社員数は30人増加、それから『WEBinsource』の会員数について、今期は8,500組織ということで、2,750組織の拡大を目標としています。

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今期は引き続き「働き方改革」を中心としたコンテンツ開発をやって販売しています。昨年、AI研修等のコンテンツを発売しましたけども、他社よりも安くわかりやすいということで、非常に成長が高くなっています。このような時代を先取りする新商品「eラーニング」などの開発を継続してまいります。

それから2つ目として、我々は教育研修というところからスタートしておりますけれども、お客さまのニーズとして、人事部門・総務部門、経営企画部門全般に渡るサービス提供を求められていますので、多様な商品強化をして販売してまいりたいと考えています。

それと、アセスメントを軸としたセット販売への移行です。今まで研修、eラーニング等、ITシステム等、バラバラにセールスしていましたけれども、まずアセスメントを実施して、その結果を踏まえて研修、eラーニング等を販売するというセット販売の強化を推し進めていきたいと考えています。

戦略②重要市場対応部署を新設

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戦略として、重要市場対応部署を新設いたしました。今までは商品別のセールスでしたけれども、今期はこれに加えて、民間の大型マーケットについてはエキスパート営業本部を設置いたしました。ベテランの担当者をつけて、アカウンティングセールス等を強化しています。

それから、対官公庁というところでは、公共営業本部の設置。対個人のところでは、採用支援ということで、「らしく事業」というものを始めています。

戦略③その他事業の拡大〜採用支援サービスの本格展開

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次は、その他事業の拡大です。今期から本格展開するのが、「らしく」という採用マッチングサービスです。日本の就職の課題だと考えているのですが、いまだにランキング社会が続いています。

他社の検索サービスを見ると、一番最初に検索窓があり、企業グループがあり、何十万人という若い学生がランキングを目指して就職していくという、企業側にとっても学生にとっても非常にロスの多い状態となっています。

結果的に、ランキングの高いところには入るのですけれども、「自分に合わない」「自分らしくない」ということで、3年で辞めてしまうということが今の採用市場で起きています。

我々としては、いかに自分らしく働けるかというところにポイントをおいて「自分らしさ」にまず登録いただく。企業も「自社らしさ」を登録いただきまして、そちらのマッチングをしていくようなことをしてまいりたいと考えています。これが今年からスタートする「らしく就職」です。

我々はBtoBで仕事をしておりますけれども、一層事業を拡大するためにはBtoCマーケットに参入することは不可欠だと考えており、強力に推進してまいる所存です。

戦略③その他事業の強化〜ITサービス強化

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その次は、ITサービスの強化です。残念ながら前期「Leaf」は想定よりは売れませんでした。非常に多様なサービスを提供するという意図だったのですけれども、少し売り方を変えていこうと考えています。

公開講座を申し込むWebサービスがあるのですけれども、こちらを5,800社が使っています。そのシステムに「Leaf」のアプリケーションを載せてみました。スマホ型で、アプリを使っていただいたら課金するモデルに変更をしてまいります。

例えば、ツールをチェックしたいということであれば、クリックしていただいたら少し安く申し込めるとか、アセスメントも「WEBinsource」の会員が無料で使えるものがあります。

使いたいときに、営業担当者等の手を介さずに自由に使えて、なおかつ後払いということで、一気にHRテックのマーケットを獲得してまいりたいと考えています。ここは当社の5,800社の基盤が生きるところです。どんどん多様なサービスを追加してまいります。

戦略③その他事業の強化〜マイクロラーニングの展開

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3つ目として、今期はマイクロラーニングを強化してまいります。当社が提供しているのは一般的なビジネススキルですけれども、組織の中で必要なスキルと、例えば予算申請の仕方、年末調整の書き方、各々企業ごとに決まっている総務事務等がたくさんあると思います。

そのような社内のノウハウや知見を「映像」や「スライド」で簡単に見える仕組みの提供を強力に推進しています。

株主還元方針

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株主還元方針です。今期9月期は1株当たり配当金18円を予定しています。普通配当は15円。一部上場の記念配当で3円です。配当性向は35.3パーセント、普通配当は29.4パーセントを想定しています。2018年9月期につきましては、普通配当20円を想定しています。

記事提供:ログミーファイナンス

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