レカム、純利益約2.6倍で上場来最高益 海外法人事業が大幅増収

2017年11月17日に日本証券アナリスト協会で開催された、レカム株式会社2017年9月期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。

スピーカー:レカム株式会社 代表取締役社長兼CEO 伊藤秀博 氏

2017年9月期決算説明会

伊藤秀博氏:本日は当社2017年9月期決算説明会にご出席いただき、誠にありがとうございます。それでは2017年9月期の実績からご説明いたします。

連結業績ハイライト①

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連結売上高は対前期比116.2パーセント増の51億3,900万円で、3期連続の増収となりました。売上総利益は、収益率が高い海外事業を中心とした事業の売上比率が増加したことにより、前期27.1パーセントから29.8パーセントに向上いたしました。

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一方、販売管理費は、この2月から実行した持株会社を中心とした各事業会社の収益改善の取り組みにより、ほぼ前年並みの約24パーセントに推移しています。

その結果、営業利益は前期比約2.3倍の2億9,200万円ということで、設立以来の過去最高益となりました。

経常利益は、前期比約2.6倍の2億5,800万円。当期純利益も、前期比約2.6倍の1億4,000万円ということで、上場以来の最高益となりました。

連結業績ハイライト②

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連結業績の実績と期初の業績予想との比較について、ご説明いたします。売上高は差異率91パーセントということで、当初の業績予想を約9パーセント下回りましたが、営業利益率の向上により、営業利益はおおむね予想どおりとなっています。

経常利益は、連結子会社の大連レカム社が、かねてより中国での上場準備に取り組んでおり、こちらの上場準備の費用が約2,600万円発生したことにより、業績予想に対して約4,200万円のマイナスとなっています。

当期純利益は、今ご説明した営業外費用に加えて、100パーセント子会社ではない連結子会社の利益の割合が予想よりも増加をしたということ、それから中国にいくつかの子会社がありますが、この中国の子会社の中で、優遇税制が適用されていない子会社の利益の割合が増加したことにより、当期純利益は予想比約5,000万円のマイナスとなっています。

連結業績実績(5カ年推移)

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こちらは連結業績実績の過去5年間の推移です。2014年から取り組んでいる再成長戦略は着実に進捗しています。

連結業績実績(B/S)

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連結業績実績(B/S)です。総資産は前期比約5億1,100万円増加の31億1,300万円です。主な要因は、現預金が3億2,700万円、有価証券等が1億1,400万円増加したことによるものです。

負債は前期比約2億6,300万円増加の13億5,400万円です。主な要因は、買掛金が1億4,100万円増加をしたこと、借入金が4,800万円増加したことによるものです。

純資産は、対前期比で2億4,800万円増加の17億5,800万円となっています。主な要因は、新株発行関連の資金調達により約1億1,900万円、そして当期純利益が1億4,000万円計上されたことによるものです。

連結業績実績(C/F)

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連結業績実績(C/F)です。営業キャッシュフローは3億5,800万円のプラスとなりました。こちらの要因は、税引前利益および減価償却費、のれん償却費が3億2,100万円プラスとなったことによるものです。

投資キャッシュフローは1億4,600万円のマイナスとなっています。こちらの要因は、有価証券等の取得に約1億1,400万円、そして有形固定資産の取得に約2,300万円を使用したことによるものです。

財務キャッシュフローは1億100万円のプラスとなっています。主な要因は、先ほどご説明したとおり、資金調達等で1億5,600万円を獲得したこと、子会社株式の追加取得で約4,800万円使用したことによるものです。

連結業績実績(財務体質)

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財務の状況についてご説明いたします。前期末の自己資本比率52.6パーセントとなっています。当社の基本的な1つの基準である、自己資本比率50パーセント以上が引き続き維持できています。

一方でキャッシュは13億400万円となり、過去最高水準となっています。次期以降、M&AやIT投資により、これらの資金を使っていきたいと考えています。

以上が全体の2017年9月期の実績の報告となります。続いて、各事業セグメント別にご説明いたします。

情報通信事業実績 売上高/セグメント利益

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主力の情報通信事業です。売上高は前期比103.5パーセントの42億1,900万円となっています。2期連続の増収となっていますが、販売チャネルでは、フランチャイズ加盟店が堅調に推移したこと、商品別ではUTMが大幅な増収となったことが主な要因です。その結果、事業セグメントの利益は前期比約3.7倍の1億8,100万円と大幅な増益となっています。

大幅な増益となった要因ですが、まず1点目としては、直営チャネルにおける海外事業の強化ということで、相当数の社員を海外に出向させています。その結果、営業社員が減少いたしましたが、逆に1人あたり売上が前期比127パーセントと大幅に増加したことによります。

それからもう1点としては、電力の小売事業等、利益率が高い商品の売上比率が高まったことによるものです。

情報通信事業実績 チャネル別売上高

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チャネル別売上高についてご説明いたします。直営店は前期比98.6パーセントの17億7,600万円となっています。

こちらは先ほどご説明したとおり、海外事業に相当数の営業人員を配置転換したことにより、全体としては減収となっています。ただし、営業1人あたり売上は、大幅に生産性が向上しています。

加盟店チャネルは前期比105.7パーセントの19億3,000万円となり、加盟店売上としては3期連続の増収となっています。

情報通信事業実績 商品別売上高

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商品別売上高についてご説明いたします。主力商品であるビジネスホンは、海外需要の取り込みが順調に推移したことにより、前期比103.2パーセントの10億4,300万円となっています。

UTMは独自の無料セキュリティ診断サービスという他社にない販売手法を実行していること、それから子会社のヴィーナステックジャパンで展開をしている卸売事業が大幅な増収となったことにより、対前期比160.7パーセントの5億9,300万円となっています。

一方で、ストック商材であるンターネット光回線サービス「Ret'sひかり」は、対前期比で119.9パーセントの4億2,100万円となり、年間の売上高が4億円を超え、情報通信事業全体の売上の10パーセントを超えるまでに成長をしています。

BPO事業実績 売上高/セグメント利益

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続いて、BPO事業の実績についてご説明いたします。

売上高は前期比147.6パーセントの5億6,400万円と大幅な増収となっています。主な要因としては、外部受託の売上高が約1.8倍と大幅に増収となりました。その結果、事業全体に対する外部売上比率も78.7パーセントまで増加しており、堅調に売上全体が伸びています。

セグメント利益は前期比79.7パーセントの4,700万円で減益となっています。減益の要因としては、円安になったことにより、現地中国およびミャンマーでのセンターのオペレーションコストが、日本円に換算すると増加したことにより、売上は大幅な増収となりましたが、利益としては減益となったということです。

BPO事業実績(継続業務売上推移)

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BPO事業実績(継続業務売上推移)です。こちらのグラフにあるとおり、継続業務売上ついては順調に拡大しており、年間を通じて前期比で106.6パーセントとなっています。

継続業務の売上高が増加することで、安定的なストック収益がより一層比率が高まっています。継続業務の顧客からは、追加業務や新たな顧客の紹介が見込めますので、今後もより強化していきたいと考えています。

海外邦人事業実績 売上高/セグメント利益

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海外法人事業の実績についてご説明いたします。売上高は前期比約5倍の4億7,500万円と大幅な増収となっています。

その結果、セグメント利益も前期比で約3.1倍の6,200万円ということで、BPO事業の利益を抜くレベルまで大幅な増益となりました。

大幅な増益となった要因としては、売上が急拡大したことにより、増員や新規出店コストを吸収し、利益そのものが大幅に増加したということです。

海外法人事業実績 LED照明四半期売上高の推移

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こちらは主力商材のLED照明四半期売上高の推移です。こちらは2年前より日系企業を中心として、電力料金削減のソリューション営業を展開しながら、お客さまにとっては資金負担のないリース販売という形式を取ることにより、順調に売上を拡大しています。

前期においても、新たな支店の拡大、大幅な増員をしており、その結果、直近の第4四半期の売上高は1億7,900万円という数字にまで上がっています。こちらは年率換算をすると、すでに年間7億円の売上を超える計算になりますので、毎月順調に売上が拡大できているということです。

以上、事業セグメント別の実績のご説明になります。

2017年9月期トピックス 2017年2月1日より持株会社体制に移行

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2017年9月期のグループのトピックスをご説明いたします。

まず1点目、今年(2017年)の2月1日より、レカム株式会社は純粋持株会社に移行いたしました。持株会社に移行することにより、各事業会社への権限委譲、そして各事業会社のそれぞれの利益を徹底的に追求する経営体制を推進しています。

その結果、社内の目標としていた事業会社11社、全事業会社の黒字化については、残念ながら11社中3社は年間を通じて赤字で終わりました。ただ逆を言えば、11社中8社がきちんと黒字を出しているということです。

その結果、営業利益率が大幅に向上して、期初の業績予想では営業利益率5.3パーセントを見込んでいましたが、営業利益率は5.7パーセントということで業績予想を0.4%上回って終わったということになっています。

2017年9月期トピックス 中国での事業拡大

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トピックスの2つ目は、中国での事業拡大です。まず1点目、昨年の12月に日系のBPO企業を子会社化して、新たなBPOのセンターを上海に開設いたしました。

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この会社を同時に、レカムビジネスソリューションズ上海有限公司に社名を変更いたしまして、同じ会社で上海での法人事業、法人営業も合わせて行う体制になっています。

合わせて、同じ12月には広州市に、LED照明を中心とした法人事業の3番目の営業拠点の開設をしています。

そして3番目、大連レカム社の中国での株式上場の取り組みについて、こちらの株式会社化が中国当局より承認されまして、レカムビジネスソリューションズ大連株式有限公司となっています。現在こちらは、中国での株式上場に向けて上場準備を推進中です。

それから4つ目としては、大連市人民政府中国サービス貿易協会より、中国ソフトウェア・情報サービス業界ベスト影響力賞を、3年連続で受賞しています。以上が、中国事業におけるトピックスです。

海外法人事業トピックス ASEAN地域へのLED販売事業の進出

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トピックスの3点目としては、先ほどご説明したとおり、中国での環境関連商材の販売が順調に拡大しておりますので、このノウハウを活かして、8月からベトナムに新会社を設立いたしまして。ホーチミン市に営業拠点を開設し、ベトナムでもLED照明の販売を開始しています。以上が2017年9月期の説明です。

2018年9月期業績予想

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2018年9月期業績予想です。連結売上高は前期比136.2パーセントの70億円、営業利益は前期比約2.1倍の6億円、経常利益は前期比約2.2倍の5億7,000万円、当期純利益は前期比約2.1倍の3億円を見込んでいます。

2018年9月期配当予想

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2018年9月期の配当予定ですが、当社は配当性向30パーセントを基本方針として掲げております。従いまして、この基本配当性向30パーセントにのっとり、2018年9月期の配当としては、前期比で0.5円増の1株当たり1.5円を予定しています。

記事提供:ログミーファイナンス

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