MiniとMINI:いつかまた乗ってみたいと思わせるクルマ

別物なのに運転する楽しさは同じ〜クルマと遊ぼう(14)

これまで複数回乗ったクルマは・・・

これまで所有してきたクルマの中で、同じ車種を複数回乗ったものがいくつかある。

通算4台乗ったのがシボレーアストロ。丸目2灯の初代に乗ったときは就学前だった息子が、4台目のアストロに乗る頃には私の代わりに運転してくれる年齢になっていた。手頃な大きさとフルフラットになるリアシートは、家族で出かけるキャンプや買い物に活躍してくれた。

また、コンバーチブルとタルガトップのそれぞれを楽しんだ2台のシボレーコルベット。ともに2000年代前半のC5だったが、毎年の自動車税さえ何とかこらえて支払えば、維持費のかからない直線番長の楽しいスポーツカーだった。

続きを読む

アストロもコルベットも、基本的には同じモデルを複数回乗ったことから、もうさすがにお腹いっぱいの感覚があるので、将来再び所有するということはないと思う。

一方、本来まったく異なるクルマながら運転する楽しさは同一線上にしっかりとあり、またいつか乗りたいな、と思わせるクルマがある。

それはMiniとMINI…。具体的にはRover Mini(Classic Mini)とBMW MINIを指す。MiniもMINIもそのコンパクトなサイズゆえに、自宅の車庫の隅っこの空間でも保管できることから、複数台所有する上でもとても便利なクルマなのである。

キビキビ走れる楽しいMini

Miniは現在の住まいである横浜の大倉山に引っ越してきてすぐに我が家にやってきた。アーモンドグリーンやレッドが多いMiniであるが、ハワイアンブルーというきれいな水色のメタリックカラーの個体だった。

元々は3ATのトランスミッションだったが、全損で廃車になったMiniから4MT付きのエンジンを移植。同時に吸排気系を社外の高効率の部品に交換し、フロアに補強材を入れてボディ剛性を高めてキビキビ走れる楽しいMiniに仕上げた。

ちょうどその頃、息子が免許を取ったばかりだったので、キビキビ走るわりには絶対速度の低いMiniは、運転練習にはもってこいの教材になったようである。

壊れやすい、オーバーヒートしやすい、クーラーが効かない等々、とかく評判が悪いMiniだが、オイル交換をきちんと行い、経年劣化してくたびれたラジエーターやコンプレッサーを交換すればいつでも元気に走ってくれるし、真夏の炎天下でも渋滞にハマらなければしっかりと冷える。

MiniとMINIはまったくの別物

そしてMINI。初代R52のコンバーチブルと二代目R56のクーパーSを楽しんだ。

イメージこそMiniを連想させるMINIであったが、乗ってみるとまったくの別物。とはいえ、現代の安全基準をきちんと満たしながらキュッとコンパクトにまとめ上げ、Miniを彷彿とさせるゴーカートのようなキビキビとしたハンドリングは健在であった。

R52のコンバーチブルは幌を途中で止めて、サンルーフのように頭の上だけを開放することができ、幌をすべて折りたためば360度のパノラマを十分に楽しむこともできる。走りのほうはCVTゆえに極めて平凡なものであったが、4シーターのコンパクトなコンバーチブルはとても使い勝手がよかった。

R56のクーパーSは当時としては過激なクルマで、ターボ付きのエンジンを6MTで楽しむホットハッチ。R50系に比べるとボディは大きくなったものの、MINIという名前にふさわしく5ナンバーサイズに収まっていたので、街中での取り回しもとても簡単。

また、アクセサリーパーツが豊富にあるため、元々DIY好きな私にとっては週末ごとのモディファイが楽しいクルマでもあった。

うかうかしているとMiniに乗れなくなる?

Miniについては良好な状態の個体が少なくなり、中古車の相場も良品車と年式相応の程度の車両の二極化が起きている。一方、MINIのほうは中古車市場に潤沢なタマ数があるようで、予算に応じて多くの候補を探すことができる。

我が家のMiniとMINIは別々の時期に手元に置いていたが、その両方を同時に手に入れたら結構楽しめるのではないだろうか。

MINIはともかく、Miniはのんびりしていると状態のいい個体がなくなってしまうかもしれない。もう一度Miniを楽しむ毎日を、MINIとあわせて乗ってみたいと、想像するだけでも楽しくなってしまうのである。

鈴木 琢也

ニュースレター

PR

鈴木 琢也

約30年にわたり一貫して人事のビジネスキャリアを持ち、輸入車ディーラー、電子部品、マーケティングリサーチ、食料品メーカー、国際航空貨物等、多岐にわたる業界を経験。加えて、ヤナセにてセールスマンの教育担当、J.D.Powerにてクライアントの顧客満足度向上支援のためのコンサルティング部門を立ち上げ高い評価を得る。
現在は ITW(Illinois Tool Works)の自動車部品製造における日本法人、ITW Automotive Japanにて人事責任者を担当。
プライベートでは根っからのクルマ好き。特に輸入車の所有歴はフェラーリ、ポルシェ、BMW、キャデラック、フィアット、マセラティ等々、延べで100台近くを乗り継いで現在に至る。人生最後に乗りたいクルマはデトマソ・パンテーラという、いわゆるスーパーカー世代。