株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、売買代金は3兆円割れが続く

2017年11月22日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,523円(+106円、+0.5%) 続伸
  • TOPIX 1,777.0(+5.9、+0.3%) 続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,154.0(+0.9、+0.1%) 5日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,062、値下がり銘柄数:868、変わらず:108
  • 値上がり業種数:24、値下がり業種数:9
  • 年初来高値更新銘柄数:185、年初来安値更新銘柄数:9

東証1部の出来高は16億339万株、売買代金は2兆7,064億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。NY市場の上昇を受けて買い意欲が強まったものの、米国の感謝祭休暇前ということもあり、依然として模様眺めに徹する投資家も多かったようです。

売買代金は3日連続で3兆円を下回りましたが、これはほぼ1カ月ぶりのことです。

そのような中、日経平均株価は終日プラス圏での値動きとなりました。寄り付き後に一時+260円高となる場面もありましたが、その後は上値が重くなり、後場の半ばには一時+96円まで上げ幅を縮小しました。結局、続伸とはなったものの、力強さに欠ける値動きだったようです。

なお、TOPIXも同じような値動きとなりましたが、上昇率は日経平均株価より小幅に止まりました。

東証マザーズ総合指数は5日続伸、売買代金は連日で1,000億円超え

東証マザーズの出来高は7,703万株、売買代金は1,192億円となりました。出来高は前日より減少しましたが、売買代金は増加しています。個人投資家の模様眺めムードが和らいだことで、売買代金は連日で1,000億円を上回っています。

また、総合指数も5日続伸となり、1,200ポイント回復を目指す動きとなりました。個人投資家の資金流入が継続するかが今後の焦点になりそうです。

TDKが急騰して年初来高値を更新、MUFGなど金融株も総じて買われる

個別銘柄では、全個体電池の量産化が報じられたTDK(6762)が急騰して年初来高値を更新し、オムロン(6645)も大幅高となり高値を付けました。また、オリンパス(7733)も小幅高となって連日の高値更新となり、コマツ(6301)も大幅上昇で引けています。

その他では、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)や三井住友フィナンシャルグループ(8316)など金融株が買われたのが目を引きました。

一方、アステラス製薬(4503)や塩野義製薬(4507)などが下落し、日産自動車(7201)やマツダ(7261)も小安く引けました。また、ニトリホールディングス(9843)やセブン&アイ・ホールディングス(3382)など小売株の一角が大幅安となっています。

新興市場では、ラーメン店「一風堂」を展開する力の源ホールディングス(3561)が値を飛ばして年初来高値を更新し、グレイステクノロジー(6541)と中村超硬(6166)も大幅高となり高値更新となりました。一方、串カツ田中(3547)が反落し、アンジェス(4563)も大幅安で終わっています。

青山 諭志