ウィルG、連結営業利益は前期比2.2倍 「第4、第5の柱」創出へ追加先行投資

2017年11月22日に日本証券アナリスト協会で開催された、株式会社ウィルグループ2018年3月期第2四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

スピーカー:株式会社ウィルグループ 代表取締役会長 兼 CEO 池田良介 氏

2018年3月期第2四半期決算説明会

池田良介氏:みなさまこんにちは、ウィルグループ代表の池田です。本日はお忙しい中ご足労いただきまして、誠にありがとうございます。

限られた時間ですので、さっそくですが、決算説明会を開始いたします。

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本日お伝えする項目は、第2四半期の実績、通期業績予想、配当予想。そして最後に、第2四半期のトピックスをご紹介させていただければと思います。

第2四半期ハイライト

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それでは、まず第2四半期の実績についてご説明してまいります。

みなさまにお伝えしたいポイントとして、大きく3つのハイライトがございます。

1つ目のポイントは、売上高30パーセントの成長を持続しています、ということです。2013年12月に上場させていただきましたが、2013年の直前期から5年間、着実に(売上高は)平均して、30パーセントの高い成長を持続しています。

2つ目のポイントは、この上半期につきましては、営業利益が昨年と比較して2倍と、大きく伸びていることです。

3つ目のポイントは、自己資本比率が11ポイント改善されていることです。

連結売上高(前年同期比)

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それでは、個々のポイントを詳細にご説明してまいります。

まず、売上高です。我々は、直近にいくつかM&Aを行っておりますので、「M&Aを中心に伸びている会社ではないか?」と言われることがあります。実際にはこちら(スライド)に図示していますように、オーガニックでもしっかりと伸びております。オーガニックで42億円伸びています。M&Aで43億円(伸びていますので)、ほぼ同額が増加しています。

つまり、安定した主要3事業の成長の上にM&Aが乗ることで、業績がさらに拡大しているという状況になっております。

社内では「マーガニック戦略」と呼んでいますので、M&Aとオーガニックのバランスをうまくとりながら、この成長率を持続させていきたいと考えております。

連結営業利益(前年同期比)

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続いて、2つ目のポイントとして(先ほどお話しした)「営業利益が2倍」ということです。前年同期と比較して7億円増加し、12.9億円となっております。内訳としましては、オーガニックで5億円・M&Aで2億円の増加です。

営業利益率(折れ線グラフ)につきましても、前年と比較して1.5ポイント上昇の、3.6パーセントとなりました。

オーガニックの部分(の要因)につきましては、業務請負の増加・収益性の高い案件の確保・クライアントとの価格交渉による、売上総利益の改善によるものです。人手不足が続いており、業界全般的に言えるところですが、(そのような中)当社の営業力・価格交渉力が上がっているということが、大きく寄与しています。

M&Aにつきましては、のれんの償却後でも、しっかりと利益が上がってくるようになりました。この第2四半期において、1.5億円ののれんを償却を計上しております。

個々の案件は、詳細に見ていただければわかると思います。基本的には、5年・7年の償却期間としておりまして、今後は償却負担がなくなっていく会社が徐々に出てきますので、以降はフルに営業利益がヒットしてくることで、利益の伸びもさらに改善されるのではないかと考えております。

連結純資産及び自己資本比率

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続いて、3点目のポイントの、純資産及び自己資本比率です。

今年(2017年)の3月に発行した新株予約権の行使が、10月2日にすべて完了しました。これにより、約32億円の資金調達ができました。我々としては、少し早いくらいの勢いで調達が完了しました。長い期間をかけてゆっくりと株価が上昇し、それにより着実な資金を調達していこうと考えていたのですけれども、想定よりも早く調達は終了しています。

本資金につきましては、今年の5月に設立したHRTechファンドへの出資、それから長期借入金の返済に充当してまいります。

今回の調達により、財務基盤も少し強化が図れましたので、我々の主要な経営戦略であるM&Aにも、さらに力を入れていこうと考えております。

第2四半期実績

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続きまして、四半期の実績全体です。先ほど詳細にご説明させていただいているところもありますので、一部割愛します。

営業利益以降の段階利益につきましては、業績予想を上回る着地となっております。

数値そのものは、ご覧のとおりです。社員数につきましては、2017年の新卒・中途採用・限定正社員の採用・有期雇用からの正社員転換。それから、(2017年)9月に連結子会社化したリトルシーズサービスの社員数増加を加えまして、9月末で1,634名。前年と比べて、394名増えているという状況です。

また、当社がシェアを獲得していくために重要なハイブリッド派遣のフィールドサポーターも増加しまして、384人となっております。

セグメント別売上高・営業利益

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8ページで、セグメント別売上高・営業利益をご紹介いたします。

結論としては、すべてのセグメントにおいて、売上高は増加しています。

営業利益につきましては、先行投資期間中の介護ビジネスを除き、増益となっていることがおわかりいただけると思います。

詳細につきましては、このあとセグメントごとにご紹介してまいります。

セールスアウトソーシング事業

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続いて、9ページをご覧ください。主要3事業の1つである、セールスアウトソーシング事業です。

この事業は、子会社であるセントメディアの中にある事業部でございます。通信系・アパレル系の販売業務を行う、スタッフの派遣・業務請負。それから、2015年9月に連結子会社化したクリエイティブバンクによる、大手IT関連企業への販売促進業務が、主力の事業となっております。対面する市場としては、横ばいで、あまり伸びていない市場でございます。

ただ、我々自身の強みであるハイブリッド派遣を中心に、お客様から評価をいただいて、着実にシェアを伸ばしております。この第2四半期も10.8パーセント増と、2桁の成長を維持し、利益率についても改善しております。

増収の内訳としては、既存の業容拡大による増収がいちばん大きく寄与しておりますが、子会社化したクリエイティブバンクも貢献してきております。

利益につきましては、既存取引先との価格交渉が成立したうえ、既存の取引先の受入関係の増加があり、これらにより大きく収益を伸ばしている状況です。

コールセンターアウトソーシング事業

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続きまして、主要3事業の2つ目の、コールセンターアウトソーシング事業です。

こちらも2桁成長を継続しておりまして、利益率は生産性向上により改善しています。こちらの市場も、業界そのものが大きく伸びてきているというわけではございません。こちらも、セールスアウトソーシング事業同様、我々には通信業界のコールセンターのお客さまが多くいらっしゃいます。

また、上場後は我々自身の信用力も上がり、現状では損害保険会社・クレジットカードの案件など、金融業界のお客さまからの案件も着実に増加し、シェアを伸ばしてきています。

コールセンターの業務は、インバウンド・アウトバウンドでも、働くスタッフの方々が、メンタル的にとてもプレッシャーを感じる業務です。そのようなところに、ハイブリッド派遣を通じて、我々のフィールドサポーターがしっかりスタッフをフォローしております。これにより定着率を上げ、応答の比率を上げることで、着実にお客さまから評価を得て、シェアを伸ばしている状況です。

この第2四半期においては、売上高が66億4,800万円・セグメント利益が3億9,100万円です。それぞれ、売上高が10.6パーセント・セグメント利益が31.4パーセント増の、増収増益となっております。

利益面(の要因)につきましては、主に営業の生産性の向上です。あまり社員を増やすことなく、効率よくオペレーションができるようになってきており、利益が上がっております。

ファクトリーアウトソーシング事業

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続きまして、主要3事業の3つ目の、ファクトリーアウトソーシング事業です。

こちらは主に、工場における軽作業を中心とした、業務請負です。スタッフの派遣が中心の事業ですが、特徴的な点は、我々が主に食品製造業のクライアントさんに特化しているところです。こちらも非常に人手不足の環境が続いております。

そのため、非常に安定したマーケットであると考えております。ご承知の通り、コンビニエンスストアやスーパーの惣菜といった、いわゆる「お一人様需要」。これが高齢者の増加、それから独身世帯の増加というところで伸びてきており、食品製造メーカーさんからの取引が、大きく伸びてきております。

今期の利益については、積極的な業容の拡大により、人件費は増加しましたが、お客さまに対する価格交渉がしっかりと実現しまして、派遣の粗利の改善ができており、増収増益となっております。

以上が、主要3事業です。

介護ビジネス支援事業

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続きまして、新たに開示している、4つ目のセグメント・介護ビジネス支援事業です。

こちらは、いわゆるアウトソーシングとか派遣事業というよりも、ビジネス支援となっております。中長期的には、介護施設さまの支援をするために、なかなか人事面に手が回らないというお客さまに対して、しっかりと、人材提供だけではなく現場の運営・教育までフォローできる体制を作っていこうと考えており、介護護全体のビジネスを支援するという事業に、発展させていきたいと考えております。

トップラインは着実に伸ばしています。「2020年3月期まではトップライン重視」ということを大きく掲げており、利益については、(年によって)デコボコがあるだろうと考えております。今は正直、派遣を中心に伸ばしていますので、派遣で赤字を続けるということは、私の経験上ないと考えており、出店が終われば、収益に貢献してくると考えています。

今は着実にシェアを取りにいく局面だと考えておりますので、人材を育て出店を加速させていこうと考えております。

その他の事業(国内)

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続きまして、その他事業の国内です。我々としては、2020年に1,000億円の売上高の達成を経営目標としております。また、その先を踏まえますと、3つの(主要)事業だけではなく、4つ目・5つ目・6つ目の柱が必要だと考えております。第4、第5の事業の柱を創出すべく、取り組んでおります。

さまざまな事業に取り組んでおりまして、主にオフィスへの人材派遣・スポーツ業界に特化した人材紹介。また、外国人指導助手(ALT)を派遣する事業。それから、IT技術者派遣、保育士の派遣・紹介。さらに、システムエンジニアへのコミュニティの場を提供する、シェアハウス事業。また、企業内での動画活用サービスを支援する事業。そして、クリニックに特化した医師・看護師の紹介サービス。さらに、有望ベンチャー企業への投資支援などを行っております。

さまざまな事業をやっておりますが、この中でもインターネット・IoTに特化した、人材紹介部門。主に「CXO(Chief x Officer)」と言われる、CTO・CFOクラスの幹部人材を、いわゆるスタートアップのベンチャーにご紹介する事業。こちらは着実に、利益面で大きく貢献してくるようになってきております。紹介事業ですから、トップラインのインパクトはそんなに大きくはないのですけれども、利益のドライバーとして着実に育ちつつあります。

いずれにしましても、その他国内事業については、将来の柱を作っていくためにテスト的に運営している部分が、ある程度、かたちになってきました。さらに追加先行投資をしていくということも踏まえて、さまざまなチャレンジをしてまいります。利益がそれほど、伸びていくという状況ではないのですが、絶対額としては伸びて、着実に利益が出てくると考えております。

その他の事業(海外)

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続きまして、その他事業の海外です。海外は、一言で言いますと、M&Aによる戦略で拡大をしていこうと考えております。

2014年に、中間持株会社を設立しました。そこからもうすでに、「M&A戦略で海外を伸ばしていこう」と意思決定をしました。我々自身も、日系企業にフォーカスした人材紹介事業に、自前で社員を送り込み、4名ぐらいからスタートして運営していました。

(それから)数年経ちまして、25名ぐらいまでは拡大しましたが、日系企業を中心とした企業運営では、「限界がある」ということです。ローカル企業や多国籍企業をクライアントに持とうとすると、なかなか我々では限界がありましたので、ローカル企業とタイアップしながら、そのような顧客基盤を拡大しようということで、M&A戦略に移行しました。

その後、しっかりとM&Aのチームが機能するようになってきました。小さなM&Aからスタートして、着実に数・PMIをこなしています。M&A部隊、それからそのフォローをするPMI部隊という体制を強化してきました。

今後は、我々のリスクマネジメントをしっかりと強化しながら、適切なM&Aを実行していきたいと考えており、さらに拡大させていきたいと考えております。

第2四半期は、オーストラリアの会社を2017年1月に買収しており、この会社がしっかりと業績に寄与している状況です。

契約形態別構成比

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それでは、15ページの契約形態別構成比をご覧ください。これは、主要3事業における、主要な戦略ストーリーに合致しているかどうかというところです。我々も、チェックポイントだと思っております。

一般派遣を土台として、その上にハイブリッド派遣があります。そして、ハイブリッド派遣で顧客からの信頼を得て、参入障壁・収益性が高く、お客さまとの強固な関係を作れる、業務請負・委託を最終的に増やしていくことを戦略としております。

比率は、直近の派遣のニーズの多さから、一般派遣が非常に伸びてきておりますが、絶対額そのものは、着実にハイブリッド派遣・業務請負とも増えてきております。基本的には、戦略どおりに数値が推移していると考えております。

通期業績予想

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続きまして、業績予想及び配当予想に移らせていただきます。

この第2四半期の業績につきましては、当初の業績予想を上回る進捗となっておりますが、一部システム開発など、当初計画していた予算の未消化・進捗が少し遅れているというところの影響がございます。

下期については、これらの予算消化をしっかりやっていきます。また、翌期以降に向けて、さらに先行投資などを計画しています。全体的には、「上半期にこれだけ出ていれば、下半期はもっと出るのではないか?」と思われるかもしれませんが、保守的に見積り、業績予想を据え置いております。

それぞれ売上・利益についてご説明します。売上高につきましては、上期は海外の事業等が好調に推移しました。ただ、海外につきましては、人材紹介の部分が大きく、非常にボラティリティが高く、フローのビジネスの要素があり、固めに予測しています。

営業利益につきましては、上期終了時点で50パーセントを上回る進捗となっておりますが、先ほどご紹介した上半期の未消化予算の消化(があります)。さらに、翌期以降に向けた先行投資を追加で計画しています。これにより、下期は保守的ですが、現時点では通期業績予想については、期初予想を据え置いております。

今の環境では、非常に機会がたくさんあると考えておりますので、できるだけ投資していきたいと考えております。

配当予想

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続きまして、配当予想です。そのような業績予想から、現時点でも期末の予想は据え置き、前期と同様に14円と予想しています。ただ、これは業績の進捗に応じて、最終的な結果に応じて、その都度検討してまいりたいと考えております。

新たな事業分野の拡大

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それでは最後に、第2四半期のトピックスをご紹介して終わりたいと思います。

トピックスとしては、先ほどもご紹介したHRTechファンドです。

まだ設立して運営がスタートしたばかりですので、大きな結果は出ていません。今は短期的に、非常に人手不足で、我々の需要が(あり)派遣・紹介も含め人材ビジネスは活況を呈しています。

ただ、将来的に長い目線で見ますと、当然人手不足に対応するための省力化・生産性を上げるためのさまざまなテクノロジーの活用が、企業さまの中で行われていくと考えております。AIやロボティクスが、さらに社会・日常の中に、あふれてくるだろうと考えています。

そう考えると、我々の業界自身も、今は非常にアナログなビジネスをやっておりますので、このようなデジタルシフトをうまく取り込まなければならないと考えております。

そのため、この中から有望なテクノロジーを持ったベンチャー企業とタイアップ・共同開発する、もしくはその会社自身にグループインしてもらうという機会の発掘になればと思います。

我々自身がしっかりと、テクノロジーの進化を常にキャッチアップするという意味において、この機能が将来的に重要になっていくと考えております。さまざまな企業とのイノベーションに、活用していきたいと考えております。

M&A実績

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2つ目は、先ほどもご説明しました、リトルシーズサービスの全株取得です。こちらの企業は、福島県内でトップクラスの取引企業数と登録者数を有する会社です。

しっかりとローカルに地盤を持った企業を獲得することで、我々自身がまだ拠点展開で強みを持っていない部分を補完できるというところがございます。

この企業は、製造業にも派遣していますので、我々が行っているハイブリッド派遣から請負・委託していくという戦略を共有していくことで、リトルシーズサービスの企業価値を向上させていけると考えております。

以上です。ご清聴ありがとうございました。

記事提供:ログミーファイナンス

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