【業種別株価動向】鉄鋼株、保険業株、その他金融業株が高い上昇率

個別材料に振り回される相場展開

株式市場では業種別(セクター別)株価指数動向を見ていくと、株式市場動向をさらに深く理解することができる。ここでは東証33業種に関して1週間(2017年11月25日から11月30日)の株価動向を振り返る。

業種別振り返り-個別材料に振り回された1週間

今週は、鉄鋼株、保険業株を始め、23業種が上昇。

一部証券会社が投資判断を引き上げたJFEホールディングス(5411)や、新日鐵住金(5401)などの鉄鋼株は上昇。2018年3月期業績見通しの上方修正を発表した第一生命ホールディングス(8750)も値を上げた。

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一方、電気機器株、機械株、繊維製品株を始め、10業種が下落。

これまで買われていた電気機器株や機械株のうち、半導体関連株に値を下げるものが目立ち、東京エレクトロン(8035)、アドバンテスト(6857)、SMC(6273)などは下落。

また、子会社がタイヤなど形状を維持するための補強材の製品検査データを不正に改ざんしていたと公表した東レ(3402)は急落した。

今後のマーケット見通しの注目点

今週は、米国株式市場が強含んだ流れを好感し、東京株式市場も続伸となった。米上院本会議での税制改革法案は、マケイン上院議員の支持表明で可決の機運が高まる中、米長期金利が上昇するなど、マーケットに好材料が相次ぐ週となった。

今後も、引き続き米国の税制改革法案の内容に一喜一憂する相場展開と考える。こうした中、好業績・好実態の一部の優良株に関心が集まる相場展開となりそうだ。

出所:SPEEDAおよび東証で取得したデータをもとに筆者作成

岡野 辰太郎

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岡野 辰太郎

1976年生。大学在学中、マイクロソフトのインターンシップへ参加。
横浜国立大学大学院卒業後、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社の投資ストラテジストとして、リサーチ業務に従事。
同社退社後、Webサービスの開発・運営を行う株式会社アーブを設立。モノづくりのクラウドファンディング「SpotLight(スポットライト)」を運営中。