株式市場の振り返り-日経平均株価は3日続落、今年2番目の下落率

2017年12月6日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,177円(▲445円、▲2.0%) 大幅3日続落
  • TOPIX 1,765.4(▲25.5、▲1.4%) 続落
  • 東証マザーズ総合指数 1,136.7(▲6.7、▲0.6%) 3日続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:319、値下がり銘柄数:1,677、変わらず:45
  • 値上がり業種数:0、値下がり業種数:33
  • 年初来高値更新銘柄数:94、年初来安値更新銘柄数:10

東証1部の出来高は17億9,174万株、売買代金は3兆2,089億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。NY市場の下落に加え、中東情勢悪化の懸念が高まった結果、投資家のリスクオフモードが一気に高まりました。

多くの利益確定売りが出た結果、寄り付きからマイナス圏の推移となった日経平均株価は後場に入ってから急速に下げ足を早め、一時▲503円安の急落となる場面が見られました。最後はやや戻したものの、終値ベースの下落率は3月22日の▲2.1%に次ぐ今年2番目の大きさとなっています。

なお、TOPIXも同じような大幅下落となりましたが、下落率は日経平均株価より小幅に止まりました。

東証マザーズ総合指数は3日続落、売買代金は11日連続で1,000億円超え

東証マザーズの出来高は6,926万株、売買代金は1,192億円となり、いずれも前日より小幅増加となりました。個人投資家の様子見スタンスが強いままとなり、低調な商いとなりましたが、それでも売買代金は11日連続で1,000億円を上回っています。

ただ、引き続き利益確定売りが多く出たと見られ、総合指数は3日続落となりました。これで1,200ポイント回復が少し遠のいた印象ですが、大型株市場よりは緩やかな下落に止まっています。今後は、個人投資家の資金流入が継続するかが焦点になるでしょう。

ファストリ株が一時▲5%超安で11日ぶりの反落、MUFG株も11連騰ならず

個別銘柄では、主力大型株が軒並み大幅安となりました。11連騰を目指したファーストリテイリング(9983)は一時▲5%超安の急落となった他、日東電工(6988)、ファナック(6954)、コマツ(6301)、日立建機(6305)などの大幅下落が目立ちました。

また、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)も大幅安となり、11日ぶりの下落となっています。さらに、キーエンス(6861)も大幅下落となり8日続落となりました。

一方、このような相場環境の中、任天堂(7974)やスズキ(7269)が堅調に推移し、資生堂(4911)やアサヒグループホールディングス(2502)も値を上げました。また、しまむら(8227)やピジョン(7956)も上昇しています。

新興市場では、串カツ田中(3547)が一時▲10%安に迫る急落となり、中村超硬(6166)も大幅安となりました。ただ、全体的には静かな値動きとなった銘柄が多かったようです。

青山 諭志