2017年12月8日に行われた、カーリットホールディングス株式会社2018年3月期第2四半期決算説明会の内容を書き起こしでお伝えします。IR資料

スピーカー:カーリットホールディングス株式会社 代表取締役社長 廣橋賢一 氏

2018年3月期第2四半期決算説明会

廣橋賢一氏:カーリットホールディングス株式会社の廣橋でございます。本日はご多用なところ、私どもの2018年3月期第2四半期決算説明会にお越しいただき、誠にありがとうございます。

本日はまず第2四半期の決算の概要について、次に2018年3月期通期の見通しについてご説明いたします。

そして最後に、来年2018年が今進めている中期経営計画の最終年度でもありますので、ご説明を申し上げたいと思います。

連結損益計算書

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2018年3月期第2四半期の決算概要についてご報告いたします。スライドでは前第2四半期(2017年3月期第2四半期)と当第2四半期(2018年3月期第2四半期)を比較する形式で示しております。

当第2四半期の売上高は249億6,400万円、前年同期比11億3,200万円増。営業利益は6億7,400万円、前年同期比2億8,000万円増。経常利益は7億7,700万円、前年同期比3億3,300万円増。純利益は5億1,800万円、前年同期比で2億6,300万円増となっております。

詳細については、次のページでセグメントごとにご説明いたします。

連結・セグメント別

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連結とセグメント別というかたちで、売上高と営業利益を比較する形式で示しております。

化学品事業については、売上高は108億6,800万円、前年同期比5億4,000万円増となっております。こちらは発炎筒と危険性評価試験の増販、それからコンデンサ向け材料やイオン導電材料などが大幅に増販になったことが(増加要因に)挙げられます。

営業利益は4億2,500万円、こちらも前年同期比1億5,700万円増となりました。増益の大部分は、収益性の高い危険性評価試験と電子材料製品の増販となります。

ボトリング事業については、売上高は92億8,300万円、前年同期比2億2,500万円増。営業利益は1億2,400万円、前年同期比300万円ほど増となっております。

ボトリング事業については、本年3月に設備を増強したペットボトル飲料製造ラインの成果が出ているということで、増販増益となっております。

産業用部材については、売上高は41億7,500万円、前年同期比2億8,000万円増。営業利益は1億4,900万円、前年同期比7,400万円増となりました。

こちらの要因としては、シリコンテクノロジーという会社が挙げられます。こちらの会社は従来から不採算品目があって、何とか撤退しようと施策を進めております。

そのような中で、市場環境の回復などもございまして、収益が改善したということが1つの要因です。

それから東洋発條工業株式会社は、バネや座金を作っている会社ですが、こちらも販路拡大・市場環境の回復などもございまして、増収増益となっております。そのような意味では、産業用部材の増益率が大きいということが言えるかと思います。

その他事業では、塗装会社である富士商事株式会社の新規顧客の獲得。あるいは本年3月に株式を取得した石油会社の株式会社SDネットワークが新規連結ということで業績に寄与しているということが要因として挙げられます。

連結貸借対照表

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続いて、連結貸借対照表についてご説明いたします。

資産合計は527億5,200万円、33億1,400万円増となっております。これは当四半期連結会計期間末実績が、ご覧いただけるように金融機関の末日だったということがございまして、受取手形及び売掛金と売上債権の決済がずれたということで、20億円ほどの増加となっております。

一方、株価の上昇がございましたので、それに伴い(自社株式の)評価額が上がりました。その結果、投資有価証券が10億3,000万円ほど増加して、投資その他の資産が9億9,900万円ほど増加したということが要因として挙げられるかと思います。

負債合計は278億200万円、22億8,400万円増となっております。こちらも先ほどご説明したとおり、四半期末日に金融機関がお休みだった関係で、支払手形および買掛金等の支払債務の決済がズレており、こちらの影響が17億8,700万円ほどございます。

純資産は249億4,900万円、10億2,900万円増となっております。こちらが先ほどご説明した投資有価証券が増加したことで、その他の包括利益累計額等が7億4,900万円ほど増加したということが、要因して挙げられるかと思います。

連結キャッシュフロー計算書

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続いて、連結キャッシュ・フロー計算書ついてご説明いたします。

営業活動によるキャッシュ・フローは10億3,400万円、前年同期比2億6,000万円増となっております。これはグループ各社が業績を伸ばしたことで、税金等調整前四半期純利益が前年同期比で3億2,000万円ほど増加して、7億7,000万円になったことが主な要因です。

投資活動によるキャッシュ・フローは12億4,600万円。昨年と比べて大きく使ったというような数字となっておりますけども、前年同期比で5億1,000万円ほど増えてます。

こちらは中期計画の中で、積極的な投資をしている中で、例えば、水力発電所の更新工事、ボトリングのところでは製造ラインの増強工事と実施。産業用部材のところでは東洋発條工業で新工場を取得するための資金を使ったということがあり、この四半期については投資活動による支出が多かったということになります。

財務活動に関するキャッシュ・フローは、1,100万円という数字になっております。当期の配当金支払が2億3,000万円ほどございましたけれども、その他目立った動きはございませんでした。その結果、現金等の中間期末残高については39億2,500万円となっております。

以上、第2四半期の業績概要をご報告させていただきました。

2018年3月期 通期業績予想

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2018年3月期通期の業績予想についてご説明いたします。

10月31日付で修正をさせていただきましたけれども、売上高については収益性の低い無機工業薬品などが減販となる見込みもあり、据え置いております。

一方、収益面では自動車、電子機器等で市場の大幅な改善・回復ということもございまして、営業利益、経常利益、純利益が当初予想を上回る見込みでしたので、修正をさせていただきました。

新たな数字については、売上高は510億円でそのまま。営業利益は19億円。経常利益は20億円。純利益は12億円というかたちで変更させていただきました。

5月に開示させていただいた数字との差異は、それぞれ(営業利益)4億円。それから(経常利益)4億5,000万円。それから(純利益)3億5,000万円増となっております。

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