思うようにお金が貯まらないという人、実は自分が気が付いていないだけで「お金が貯まらない人」の習慣が身についてしまっているかもしれません。お金が貯まらない習慣は一度身につくと自分だけではなかなか気が付くことができず、軌道修正していくことも難しく感じるようになるでしょう。そこで今回は、「お金が貯まらない人」にありがちな習慣についてご紹介します。

1 あまり自分の立てた予定通りに物事が進まない

予定を立てるのは立てるけれど、あまり思うように物事が進まなかったり、ほかの人の都合につい合わせてしまったりする人は、その一方でお金が貯まりにくい人と言えます。なぜなら、お金を使うときには計画性がないと無駄な出費につながることが多いためです。

人に合わせてあげられる人は気がやさしく、相手の気持ちを慮ることのできる人ではありますが、そのせいで、つい無駄な買い物をしたり、本来は出る必要のない飲み会や宴会に出てしまったりして自分の出費をコントロールしきれなくなっていませんか?また、人からいろんなことを頼まれてしまって断れないと時間的にも色々と負担を強いられやすいはず。感じよく断ることを身に着けたほうが、後々の自分のためかもしれません。

2 楽しいことが好き!友達から飲み会やイベントに誘われるとつい参加してしまう

これに当てはまる人は、友達が多く社交的で、明るくムードメーカー的な存在なのかもしれません。でも、友達からの飲み会やイベントに誘われるとつい参加してしまう、という人は金銭的な面ではちょっと苦労するかもしれません。

お金が十分にあって参加するのであればいいのですが、このタイプには「楽しいこと好き」な人が多いため、「楽しそう!」「面白そう!」と思ったらすぐに駆け付けてしまいがち。そうなると自然と、お金がなくなっていきますよね。楽しいことや面白いことが好きというのは素敵なことですが、友達を大切にしつつお金も大事にするバランスがうまく取れるといいですね。

3 お金のことで揉めるのが面倒でほかの人よりつい多めに出してしまう

飲み会やサークル活動などで「誰が多く出した」「誰が出してない」「キャンセル料が出た」などのトラブルが嫌で、「自分が多めに出します」「(キリがいいので)おつりはいいです」とつい名乗り出てしまう人がこれに当てはまります。このタイプの人も、心根がやさしく、犯人捜しが始まったり誰かが責められたりするのを避けたいがための行動だとは思いますが、こういうことばかりしているとまるで意味のない出費が続くことになります。

先の事例もそうですが、あまりに優しすぎるとかえって損をする世の中です。そこは一つ割り切って生活してもいいのかもしれません。

4 定期的に通帳を記帳するクセがない

通帳を久しくATMに入れていない、という人、要注意です。銀行ATMを利用するときには、極力通帳を持っていき、記帳するように心がけましょう。通帳記入してみないと、いつ何がいくら引き落とされたのかよくわからないですよね。ATMで残高を見て「こんな金額だった?」とびっくりしたことがある人もいるのではないでしょうか。

カードの引き落としや借入の返済、公共料金の振り替えなど、銀行口座から引き落されるものは意外と多く、きちんと把握していないと痛い目に遭います。もし、そういった支払い用の口座を分けている人は特に余分なお金を入れておかないと、自分の思った金額以上の引き落としがあったときに引き落としできず、支払いが滞ってしまうことになります。

支払いが滞ってしまうと支払い金額に延滞金がかかったり、信用情報にキズがついたりする可能性があります。きちんと引き落としされているか確認するクセをつけてください。ATMへ行くのが面倒な人はインターネットバンキングを活用するのも一つの手です。インターネットバンキングならスマートフォンですぐに残高や入出金の履歴をチェックすることができるのでぜひ一度、調べてみてくださいね。

5 自分がいくら使ったか、1日もしくは1週間で振り返る習慣がない

自分が使ったお金を把握していない人は貯まらない人まっしぐらです。そもそも何に、いくら使ったのかはきちんと毎日把握しておきましょう。これをやるかやらないかでお金の貯まり方が全く違います。

自分の出費をきちんと記録に残すことで、「こんなに使ってしまった」と危機感を持つことができます。特に最近ではカード決済も多くなってきて、現金を出すよりも危機感を持たずに買い物することができます。カード決済分も、現金決済分も含めて、自分がどれだけ何にお金を使ったかを把握することで、正しい出費額を認識し、使い過ぎに対する抑止力が働くはずです。

6 財布の中身にレシートやクーポン券が入れっぱなしになっている

財布の中身がレシートやクーポン券でグチャグチャの人は、お金に対する意識が低く、自分の出費を把握していないことも多いものです。出費に対する抵抗感が少なく、無駄遣いが増えやすいために結果として貯まらない人になってしまうのです。

レシートやクーポン券は家に帰ったら処分する、もしくは一定の期間保管しておく。そこまでを習慣にすることをオススメします。出費の把握はレシートを取っておけば簡単にできますし、難しいことでもありません。家計簿をつけるまでいかなくとも、レシートを見るクセさえつけば貯まる人に近づくことができます。

7 部屋片づけがニガテでよくモノをなくす

部屋が片付いていないと、自分の家にあるもの、ないものをはっきりと把握することができず、同じものをいくつも買ったり、すでにあるもので十分なのに不要なものを入手してしまったりするものです。また、片付けがニガテという人はものぐさな人が多く、こまごまとしたことを厭う傾向にあります。

お金を貯めるということはコツコツとした小さいことの積み重ねで、ある人から見ると少し「面倒くさい」と感じる部分もあります。きちんとお金が貯まるように自分でしくみ作りをしなければならないので、そういったことにニガテ意識を持つ人はお金がなかなか貯まらない人になってしまいます。

8 土日や仕事終わりは活動的で趣味・友達が多い

活動的でいろんなことにチャレンジする、というのは非常に素晴らしいことです。しかし、あまりに詰め込みすぎると時間的にも金銭的にも追い詰められていきます。いろんなコミュニティに参加していると、いろんな人からお誘いが来ますし、すべてに応じているとあっという間にお金を使いすぎてしまいます。

「飲み会は月2回まで」とか「趣味の活動は土日だけ」など、自分なりのルールをしっかり決めて取り組むことで、お金の使い過ぎを防ぐことができますよ。

まとめ

いかがでしたか。お金が貯まる人にはお金が貯まるなりの理由があるんですよね。お金が貯まらない、という人は、最初はちょっと大変かもしれませんが、お金が貯まる人の感覚に少しずつシフトしていくことをオススメします。我慢することが多く感じるかもしれませんが、お金が貯まるか貯まらないかは自分をコントロールする力があるかどうかの違いです。ストレスを感じないように、いろんな工夫をすることが必要です。

たくさん参加していた飲み会も本当に参加したいものだけに絞って参加する、趣味の集まりにもなんとなく行くのではなく、はっきりとした目的をもって数を絞って参加するなどの工夫で乗り切ってくださいね。

大塚 ちえ