2018年は〇〇になって大人も子どもも大興奮!〜「MOVE 生きものになれる展」体験リポート

突然ですが、あなたは「アリ」と「ダンゴムシ」、どっちになりたいですか。私は迷わずダンゴムシ派です。なぜなら、この甲冑を装着してみたかったからです! ジャーン!


背中を丸めて気分はすっかりダンゴムシ。落ち葉の上を楽しく散策していると、いきなりアリが私のことを突っついてきたんです。なんでそんなことをするの!?


実はアリはダンゴムシの天敵。丸まって防御しても、アリの集団に攻撃されて、隙間に入られてしまえば、ひとたまりもありません。

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驚きました。幼い頃にはあれほどポケットにコレクションしていたのに、ダンゴムシのことをちっともわかっていなかった……! ちなみに正式名もダンゴムシではありませんでした(気になる方はぜひ会場で答えを確かめてみてください)。

子どもの頃に慣れ親しんでいた小さな生きものでも、その生きものたちの目線を味わってみるという体験は、とても新鮮なものです。

今、こうした体験ができると話題なのが、東京・お台場にある日本科学未来館で開催中の「MOVE 生きものになれる展」です。講談社の動く図鑑「MOVE」の世界観に入り込むことができ、図鑑のファンやお子さんはもちろん、大人でも全身で楽しめる企画展です。

 体験展示が盛りだくさん

「うまそうなバシリスクだな~!」

え? 私、喰われるの・・・!? 草木がうっそうと生い茂ったトンネルを抜けると、たぷたぷの水面。もうこの水上を行くしか逃げ場はありません。(ビニールが張られているので頭では落水の心配はないとわかっていても、最初の一歩はためらってしまいます。えい!)


そもそも「バシリスク」とは聞きなれない名前ですが、中南米に生息するイグアナの仲間で、1秒間に20歩という俊足で水面を走り抜けるそうです。私も何とかバランスをとろうと、バシリスクの姿を真似てみたものの、スピード面では到底かないませんでした。忍者のような凄い能力をもった動物との新たな出会いでした。


これからお子さんと一緒に、この企画展に行こうと考えている方は、「あ~バシリスクね」と、スラスラ言えると、鼻高々かもしれません。

この他にも、古代ザメ「メガロドン」の口の中へ吸い込まれるペンギンの気分を味わうなど、体を張って動物目線になれる展示があります。写真撮影もOKなので、家族や友人同士で「なりきり姿」をカメラにおさめる様子が多くみられました!

一生に一度は嗅いでおきたい

「う……ぐわぁ!!」「くっせぇ~!!」

悲鳴のような歓声をあげながら、小さな扉を何度も開け閉めする男の子たち。彼らが嗅いでいたのは、なんとスカンクのおならの臭い。スカンクのおならが強烈だというのは有名な話ですが、実際に嗅いだことがある人は少ないのではないでしょうか。ちなみに私はライオンのうんちの方が衝撃的でした……。


「MOVE 生きものになれる展」には、このように体感できる展示も用意されています。動物園に行っても、特定の動物のうんちやおならの臭い(注)をピンポイントで嗅げるということはまずないので、ぜひご自分の鼻で確かめてみてはいかがでしょうか。

注:展示されているのは本物の糞尿ではなく再現された臭気です。調香師の方が実際に本物の臭いをかぎ、展示用に臭いを抑えて再現されているそうです。

親子の会話を深めるきっかけに

図鑑の中に飛び込んで、珍しい動物から身近な動物まで、さまざまな動物の新たな一面を知ることができる本展。私は見終わった後に、動物園や水族館に行きたくなってしまいました。今までと違った見方で生きものを見つめることで、さらに新たな発見ができるのではないかと期待が持てました。

なかなか日常生活の中では「動物との共生」「生物多様性」「自然保護」といった言葉は出てきづらいものですが、本展は自分たち人間以外の生きものにも目を向けるきっかけになるかもしれません。

「バシリスクはなんで水の上を走れるの?」「なんでスカンクのおならはあんなに臭いの?」「なんでシマウマはあんな模様をしているの?」……そんな会話から、生きものへの関心を深めることができるのではないでしょうか。

限定グッズも見逃せない!

取材でお邪魔した日は平日の午前中でしたが、親子連れや三世代のご家族、カップル、一人でじっくりと見ている大人の方などがいらっしゃいました。展示には順路がなく、自由に見て回れる点もよかったです。

そして、この会場でしか手に入らない限定グッズも見逃せません! あの「進撃の巨人」とのコラボ商品や、生物の進化の過程を学べる「生命大進化サバイバルゲーム」が付録についた特別図鑑などなど。ぜひ、夢中に「なれる」グッズを探してみてくださいね。


<開催概要>
MOVE 生きものになれる展 -動く図鑑の世界にとびこもう!-
期間:2017年11月29日~2018年4月8日(日)まで
場所:日本科学未来館
料金(常設展も含む):大人1900円、シニア(65歳以上)1700円、中人(小学生~18歳未満)1300円、小人(4歳~小学生未満)1000円、いずれも団体割引あり
開館時間、休館日、交通案内など、詳しくはこちらから

堀川 晃菜

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堀川 晃菜

東京工業大学 生命理工学部卒、同大学院 生命理工学研究科修了(工学修士)。大学院では大腸菌の酸耐性の研究を行う。
農薬・種苗メーカーを経て、2012年より約3年間、日本科学未来館の科学コミュニケーターを務める。この頃から食や医療に関する記事を科学誌や新聞等に寄稿。2015年6月よりWebビジネスメディア「JBpress」の編集に携わり、現在はフリーランスとして活動中。