意を決しての転職。新しい職場はこれまでとは社風やルールはもちろんのこと、施設や設備も、使える予算も違います。そのなかで新しい人間関係を築きつつ成果を出してポジションや希望する年収を勝ち取ることは決して容易なことではありません。

転職をする人はそうしたこともある意味覚悟したうえで転職するはずです。それでも転職後には予想しなかったハプニングもあるといいます。今回は転職経験者から転職後に起こった想定外の出来事に関する声を集めました。

約束されていたポジションにつけない

転職時の条件がきちんと反映されるかは、転職する人にとってもっとも気になるところでしょう。ただ、実際のところ転職時には予想していなかったことが起きたという人もいます。

たとえば、ポジションを提示されて転職したものの、人事評価のタイミングなどを理由にそのポジションにつくまで1年以上かかったという声や、試雇採用期間が長く、正社員の待遇を得るまでに思いのほか時間がかかった、というような声が聞かれました。

また、通常のルール通りで自分の確認不足だったのだ、と割り切ろうとしても、そうもいかない事実が後から発覚することもあるといいます。

「聞いていたルールと違い、後から入社した人は自分よりも短い期間で昇格していた。人によって適用されるルールが違ううえ、自分が悪い待遇だったことに気づいてモヤモヤとした気持ちが残った」と話す人も。

誘ってくれた(採用してくれた)人がいなくなった

求人を出す企業には何らかの課題があり、それを解決する人材を求めているといえます。これを逆から見ると「中にいる人では解決できないので外部の人材を探している」ともいうことができます。

そのため、課題解決の過程では社内で軋轢を生むケースも少なくありません。そんなとき、採用してくれた人(上司)や、声をかけてくれた知り合いは一番の理解者であり、心強い味方になるはずです。

ところが、こうした本来であれば理解者になるはずの人が異動してしまったり退職してしまうというケースも多く、これはいわば「転職あるある」ともいえるようです。

中には「知り合いに『うちでやらないか』と声をかけてもらって転職。なのに、それからわずか1カ月で声をかけてくれた人が退職してしまった」という声も聞かれました。

誘ってくれた人(採用してくれた人)と折り合いが悪くなった