株式市場の振り返り-日経平均株価は3日続伸、一時24,000円が目前に迫る

2018年1月9日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 23,849円(+135円、+0.6%) 3日続伸
  • TOPIX 1,889.2(+8.9、+0.5%) 3日続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,279.1(+28.9、+2.3%) 4日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,185、値下がり銘柄数:795、変わらず:83
  • 値上がり業種数:24、値下がり業種数:9
  • 年初来高値更新銘柄数:348、年初来安値更新銘柄数:0

東証1部の出来高は16億6,341万株、売買代金は3兆1,112億円(概算)となり、いずれも先週末と同水準でした。特段のニュースはありませんでしたが、先週末までのリスクオンモードを引き継いだ形となったようです。

出来高は決して高水準とは言えませんが、売買代金は3日連続で3兆円を上回りました。

そのような中、日経平均株価は寄り付き直後には一時+238円高(昨年来高値を更新)となり24,000円をうかがう場面が見られたものの、前場の終盤には一時+74円高まで上げ幅を縮小するなど利益確定売りも出たようです。後場はやや膠着状態となりましたが、3日続伸で引けています。

なお、今年に入ってからの3日間における上昇幅(終値ベース)は+1,085円に達しています。

なお、TOPIXも同じような値動きとなり、昨年来高値を更新しました。

東証マザーズ総合指数は4日続伸、売買代金は12日連続の1,000億円超に

東証マザーズの出来高は8,859万株、売買代金は1,454億円となり、いずれも先週末より増加しました。新興市場は大型株市場のような極端なリスクオンモードになっていませんでしたが、ようやく追随するような勢いが出たようです。売買代金も12日連続で1,000億円を上回りました。

また、総合指数も大幅高となり4日続伸となりました。着々と1,300ポイントをうかがう位置に入っていると見られます。

ソニーや日本電産が昨年来高値を更新、楽天は冴えない値動きで5日続落

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)やファナック(6954)が値を上げ、東京エレクトロン(8035)も大幅高となりました。

また、ソニー(6758)や日本電産(6594)が大幅上昇となって昨年来高値を更新するなど、主力ハイテク株が総じて買われています。その他では、住友不動産(8830)や三井不動産(8801)が大幅高になるなど、不動産株の上昇が目を引きました。

一方、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)が大きく値を下げ、ローソン(2651)やセブン&アイ・ホールディングス(3382)などコンビニ株が軟調に推移しました。

また、スズキ(7269)やヤマハ発動機(7272)など自動車株の一角が売られ、楽天(4755)は5日続落で引けています。

新興市場では、ブランジスタ(6176)が値を飛ばしてストップ高となりました。また、ブライトパス・バイオ(4594)が続伸して昨年来高値を更新し、そーせいグループ(4565)や窪田製薬ホールディングス(4596)が急騰するなど、医療バイオ関連銘柄の上昇が目立っています。

一方、ユーザベース(3966)やマネーフォワード(3994)が下落して引けました。

青山 諭志