仕事はチームで行うもの。でも、たとえ何年経験を積んだとしても、どれだけ対策をしても上司の言動に振り回されてしまう、と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。もはや「悪い癖」ともいうべき、部下が対応しにくい上司の行動とはどのようなものなのか、ビジネスパーソンの意見を集めてみました。

休まない上司の道連れにされる

貴重な休日はしっかり英気を養い、リフレッシュしたいもの。でも上司が休日も働いていて、その都合に振り回されるということがあります。上司はあくまでも“自分”のスケジュールに沿って動いており、部下の予定はほとんど考慮されないというパターンです。

「『俺が週末(土日)にチェックするから』といわれ、金曜の深夜近くまで作業をしたけれど、結局普通に質問や指示が来るので休んだ気にならない」、「『致命的な欠陥を発見』とだけ上司からメール。あわてて数人が慌てて出社したものの、すでにオフィスはもぬけの殻。しかも修正は本筋に関係ない“てにをは”1カ所のみ…」というような嘆きの声が聞かれました。

また、「夏休みで出勤していないにもかかわらず上司からメールがどんどんくる。100通以上届いてさすがにうんざりした」という人も。

無責任な言動/手柄独占

チームを束ねる上司が、自分の感情や都合ばかりを押し通してくることで苦労している部下も多い様子。特に「組織としての責任から逃げる」、「部下を自分の盾にする」という行動や、成果を独占するような言動にうんざりする部下が多いようです。

「上司が反対していた案件を会社判断でやることになったけれど、へそを曲げてしまい『俺は知らない、やらない』と無視を決め込んだ」「失敗は部下のせいにするくせに、成果は全部自分の手柄にしてしまう」というような声が聞かれました。

チームワークを破壊

仕事をするなら前向きにやりがいをもって取り組みたいもの。しかし、その思いを踏みにじるような行動をとる上司もいるようです。

「会社と部署の悪口から教えて、ネガティブワールドに引きずり込もうとした」「『どうせ大したことない』『やっても意味がない』などと何をするのにも否定的」というような声があがりました。

また、「一見、人当たりがよくて優しそうなのに、裏ではとんでもない悪口を言われていた」という人も。このようなケースでは、上司というより人そのものが信じられなくなってしまいそうですよね。

部下を犠牲にした急場しのぎ

上司といっても万能ではありませんから、困った事態に直面することもあります。ただ、そのときの回避手段として、部下を盾にする行動に出る上司もいるといいます。

「職場で紛失騒ぎになった資料。上司は部下を疑っていたが、実は持っていたのは上司だった。上司本人も途中でそれに気づき『ここにあったぞ』と、さも自分が見つけてあげたかのように装っていた」「クレーム電話に出てしまった上司。『僕、ペーペーでわかりません、担当者に代わります』と言いながら『頼む! 電話代わってくれ!』と押し付けてきた」

気分で変わる/いい加減な指示

上司が時には判断を誤る、というもあるでしょう。そうした意味では、上司の立場もプレッシャーや悩みが多いものです。ただ、部下が困ってしまうのは、その場の雰囲気や気分で意見が変わってしまう上司。「何が正しいのか意味不明」「思い付きに振り回された」など、対応に苦慮する人の声が聞かれます。

一方、気分屋というわけではないけれど、上司の「いい加減さ」に悩んでいるという人も。「口だけ達者」「間違ったことを教えられた」「適当な返事ばかりで実は何も聞いていなかった」という意見からは、指示どおり行動したはずなのに、確認したはずなのに、というやりきれない思いも見え隠れします。

まとめ

いかがでしたか? 上司の立場からすれば「こっちの言い分も聞いてほしい」と、思う人もいるかもしれません。もしかしたら部下が「ただ不平不満が多い人」と見られている可能性もあります。チームで成果を出していくためにはお互いに注意が必要なのかもしれませんね。

LIMO編集部