株式市場の振り返り-日経平均株価は3日ぶり反落、一時▲212円安も底堅さ発揮

2018年1月17日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 23,868円(▲83円、▲0.4%) 3日ぶり反落
  • TOPIX 1,890.8(▲3.4、▲0.2%) 3日ぶり反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,291.8(▲19.4、▲1.5%) 大幅続落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:620、値下がり銘柄数:1,381、変わらず:62
  • 値上がり業種数:10、値下がり業種数:23
  • 年初来高値更新銘柄数:152、年初来安値更新銘柄数:5

東証1部の出来高は15億4,140万株、売買代金は2兆9,364億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。NY市場での乱高下を受ける形で、押し目買いや利益確定売りが交錯したようです。ただ、来週からの決算発表本格化を控えて、模様眺めムードも徐々に強まりました。

そのような中、日経平均株価は終日マイナス圏で推移しました。ただ、前場の序盤には一時▲212円安まで下落したものの、後場の半ばには一時▲60円安まで下げ幅を縮小するなど、底堅さを見せたと言えましょう。とはいえ、3日ぶりの反落となり、24,000円台乗せはいったん遠のいた形です。

なお、TOPIXも同じような値動きとなりましたが、下落率は日経平均株価より小幅に止まりました。

東証マザーズ総合指数は大幅続落、売買代金は18日連続の1,000億円超え

東証マザーズの出来高は8,179万株、売買代金は1,301億円となり、いずれも前日から減少しました。やや盛り上がりに欠けた商いとなりましたが、売買代金も18日連続で1,000億円超となっています。

ただ、利益確定売りが増えたことなどから、総合指数は大幅下落となる続落となり、終値で1,300ポイントを下回りました。個人投資家の物色意欲がさらに強まるかどうか注目されます。

ファナックが一時▲4%安に迫る急落、楽天は5日続落で連日の昨年来安値更新

個別銘柄では、ファナック(6954)が一時▲4%安に迫る急落となり、テルモ(4543)、アステラス製薬(4503)、中外製薬(4519)など医薬品株が総じて大きく値を下げました。

また、りそなホールディングス(8308)など銀行株が軒並み大幅安となり、パナソニック(6752)やシャープ(6753)などハイテク株の一角も大幅下落となっています。

その他では、新日鐵住金(5401)や神戸製鋼所(5406)も大幅安となり、楽天(4755)が5日続落で連日の昨年来安値更新となったことが注目されました。

一方、TDK(6762)が急騰して昨年来高値を更新し、トヨタ自動車(7203)と資生堂(4911)はともに3連騰で連日の高値更新となりました。また、キーエンス(6861)が大幅高となり高値を付け、オムロン(6645)や日本電産(6594)も堅調に推移して引けています。

新興市場では、ブライトパス・バイオ(4594)や窪田製薬ホールディングス(4596)が▲10%安に迫る暴落となり、そーせいグループ(4565)も大幅安となりました。

また、前日に暴落したアトラエ(6194)は続落となり、インフォテリア(3853)は急落して終わっています。一方、アイティメディア(2148)は値を飛ばして一時ストップ高となりました。

青山 諭志