期限間近の食品購入でポイントがつくアプリ「EcoBuy」

ビジネス、今日のひとネタ

東京都とNTTドコモは先日、賞味期限・消費期限が近い商品を購入するとポイントが付与されるアプリ「EcoBuy(エコバイ)」の実証実験を開始しました。「持続可能な資源利用」に向けたモデル事業の一つということですが、いったいどんな仕組みになっているのでしょうか?

残りものには福がある?

EcoBuyは、商品のレシートと賞味・消費期限を撮影して、ポイント申請することで、楽天Edyポイントやドコモのdポイントが付与されるシステムです。申請が条件をクリアすると、店舗側が商品定価の20%相当のポイントを付与してくれるそうです。還元されたポイントは、携帯電話料金の支払いや、ネットショッピングなどで利用することができます。

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また、商品情報を登録すると、期限が近づいた商品やレシピを教えてくれる機能もついていて、節約や料理を頑張りたい人にとって役立つアプリとなっています。

国民1人が毎日茶碗1杯分を廃棄

このEcoBuyは、食品の削減量を減らすための取り組みとしてスタートしました。日本では、年間およそ600トンの食品が廃棄されていて、これは「国民1人が毎日お茶碗1杯分を捨てている」という計算になるそうです。

「もったいない」という言葉がよく使われる日本で、これほど大量の食品が捨てられていることに驚きですが、いまだ国民の問題意識は低いままになっています。そのため、このアプリの利用を通して、私たち消費者の食品ロス問題への意識向上を図ることも期待されているのです。

でも安全性も気になる

ここ数年で、食品ロス削減を目指す企業の数は増えています。流通大手のイオンは、家庭で余ってしまった食品を店頭で集め、施設や個人で活用する活動を行うと発表しました。食品を中心とした小売業の西友では、惣菜類の寄贈活動などを実施しています。

しかし、このような取り組みでは、食品の安全性が問題になります。期限が近い商品を消費者が手に取らないのも、その鮮度や安全性に不安があるからでしょう。よって今後は、「賞味・消費期限が近い商品でも、安全に食べられる」と消費者に思ってもらえるように、企業は食品の安全性を保証する取り組みを強化していく必要があるといえます。

まとめにかえて

EcoBuyを用いた実証実験は2月28日まで行われます。実験の結果、食品ロス削減への有効性が実証されれば、今後、多くのスーパーなど小売店に普及されていくことが予想されます。

いつか日本だけでなく、世界中で捨てられてしまう食品がゼロになるような時代がやってくることに期待したいですね。

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2005年創業。ビジネス書・実用書を中心とした書籍出版や企業出版、メディア・コンテンツ事業、デザイン制作事業などを手がける。

主な刊行書籍に、20万部突破の『誰からも「気がきく」と言われる45の習慣』をはじめ、『特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ』 『起業家のように企業で働く』 『すべての仕事を紙1枚にまとめてしまう整理術』 『21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由』 『自分を変える習慣力』 『鬼速PDCA』など。