活況だった「第1回 資産運用EXPO」〜展示内容には偏りも

「貯蓄から投資へ」の起爆剤になるか

筆者撮影(以下同)

不動産、株式、投信、仮想通貨、金など120社が出展

2018年1月25日(木)から27日(土)の3日間、東京ビッグサイトで、「第1回 資産運用エキスポ」(主催:リード エグジビション ジャパン株式会社)が開かれました。「第1回」と銘打っているように、資産運用にテーマを絞った展示会としては初の開催です。

主催者によれば、初回から120社が出展し、不動産、株式、投信、金といった「資産運用の総合展」としては日本最大級の規模で、3日間の来場者数は約25,000人を見込んでいるということでした。

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私は初日の25日に現地に行ってみました。平日の昼間にもかかわらず、来場者はかなり多く、通路によってはまっすぐ歩くことができないほど活況でした。

事前に申し込めば入場は無料で、個人でも法人でも誰でも入場できます。一般的に、銀行や証券会社などが主催する資産運用のセミナーでは、シニア層の参加が多いのですが、この展示会では、30代~50代の現役世代の姿が多いと感じました。若いご夫婦のようなカップルも何組か見かけました。さまざまな世代で、投資への関心が高まっていると考えられます。

出展社のうち半数は不動産投資だが、その場で比較検討できるメリットも

広々とした会場は、投資信託やETF(上場投資信託)・REIT(不動産投資信託)・FX(外国為替証拠金)などの「金融資産」、金・プラチナ・宝石などの「現物資産」、区分マンション、アパートなどの「不動産投資」、さらに「IR(投資家向け情報提供)」の4つで構成されています。中でも出展社の半数以上が「不動産投資」で、昨今の不動産投資ブームを表しています。

私としてはもっと、投資信託やNISA(少額投資非課税制度)、iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)、仮想通貨などに関する投資商品の出展があればと思っていましたが、実際にはこれらの商品を出展しているブースは少なめでした。

ただし、不動産投資でも、60以上もの商品を同時に比較検討できる機会は少ないという点では、会場を訪れる価値はあるでしょう。たとえば、区分マンションやアパートは、首都圏だけでなく、関西や九州など地方都市のものも紹介され、さらには海外の不動産に投資する商品もありました。

このほか、トランクルーム、倉庫・工場、駐車場、コインランドリー、太陽光発電、風力発電などに投資する商品もありました。

幅広い商品の出展によるさらなる選択肢の拡充に期待

会場では各種投資商品のブース展示以外に、講演やセミナーも数多く行われていました。その数は、3日間で60本以上。

私が訪問した25日は、「はじめてのiDeCoセミナー」「はじめてのNISAセミナー」(いずれも講師は日本証券業協会)などが行われていましたが、両セミナーともに満席で、キャンセル待ちの列ができるほど。参加者の関心の高さがうかがえますが、それに応える商品展示はまだ少ないように思いました。

また、投資初心者向けの少額から投資できる商品がもっと展示されていてもいいのではないかとも思いました。会場ではマネックス証券が、最低投資金額1,000円から投資できるロボ・アドバイザー(ロボアド)の「MSV LIFE」を展示。インヴァスト証券はクレジットカードで得られるポイントを自動売買で積立投資できる「マネーハッチ」を展示していました。このようなITを活用した商品やサービスも、若い世代には親和性が高いと思います。

「資産運用の総合展」として、第2回、第3回と継続するとともに、幅広い商品の出展により、個人投資家にとって選択肢がさらに拡充することに期待したいところです。

下原 一晃

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下原 一晃

マーケティング会社、リクルートなどを経て、PRプランナー・ライターとして独立。
株式投資、投資信託をはじめとする資産形成や、年金、相続などに関する情報提供を行っている。あわせて、個人投資家がテクニカル理論を身に付けるためのヒントや知識の紹介にも取り組んでいる。
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA)。