株式市場の振り返り-日経平均株価は4日続落、再び後場に入って値を消す

2018年1月29日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 23,629円(▲2円、▲0.01%) 4日続落
  • TOPIX 1,880.4(+1.0、+0.1%) 4日ぶり反発
  • 東証マザーズ総合指数 1,334.3(▲17.5、▲1.3%) 反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,129、値下がり銘柄数:828、変わらず:102
  • 値上がり業種数:17、値下がり業種数:16
  • 年初来高値更新銘柄数:142、年初来安値更新銘柄数:2

東証1部の出来高は13億2,628万株、売買代金は2兆5,939億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。先週末のNY市場が最高値を付けたことを好感した買いはあったものの、週初ということで模様眺めに徹する投資家が多かったようです。また、為替相場が再び円高基調になったことも積極的な売買を躊躇させた一因と言えましょう。

そのような中、日経平均株価は上値の重い展開となりました。寄り付きから高く推移して前場の半ばに一時+155円高まで上昇しましたが、後場に入ると様相が変わって一時▲51円安まで沈む場面も見られました。その後やや挽回したものの、わずかながら下落となり、約1カ月半ぶりの4日続落で引けています。

なお、TOPIXも同じような値動きで引けましたが、終値はわずかに上昇して4日ぶりの反発となりました。

東証マザーズ総合指数は反落、売買代金は26日ぶりの1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は6,003万株、売買代金は995億円となり、いずれも先週末より減少しました。材料一巡などから個人投資家の物色意欲が盛り上がらず、売買代金は26日ぶりに1,000億円を割り込んでいます。

また、主力株を中心に下落が目立ったことから、総合指数も反落して引けました。1,400ポイントを目指す動きはいったん小休止となり、今後は1,300ポイントを固める動きになるかどうかが焦点です。

花王や資生堂などディフェンシブ銘柄が冴えない値動き、信越化学工業は急騰

個別銘柄では、花王(4452)、資生堂(4911)、アサヒグループホールディングス(2502)、中外製薬(4519)など比較的ディフェンシブ色の強い銘柄が大きく値を下げました。

また、コマツ(6301)が売られ、日立製作所(6501)と三菱電機(6503)が大幅安となっています。その他では、住友不動産(8830)など不動産株が冴えない値動きとなりました。

一方、先週末に決算発表を行った信越化学工業(4063)が一時+5%超高の急騰となって昨年来高値を更新し、終値でも大幅高となりました。また、同じく好決算を発表したファナック(6954)も一時+5%高に迫る勢いでしたが、その後はマイナス圏に沈む場面も見られるなど、終値は小幅高に止まっています。

その他では、冴えない値動きの小売株の中でヤマダ電機(9831)が高値更新となったことが目を引きました。

新興市場では、そーせいグループ(4565)が値を下げたほか、サンバイオ(4592)、ブライトパス・バイオ(4594)、オンコリスバイオファーマ(4588)など医療バイオ関連株が総じて大幅安となりました。一方、レノバ(9519)が値を飛ばして連日の大幅高で引けています。

青山 諭志