ピクスタ、通期売上高は26.9%増 新規事業「fotowa」や海外事業の拡大に注力

2018年2月15日に日本証券アナリスト協会で開催された、ピクスタ株式会社2017年12月期通期決算説明会の内容を書き起こしでお届けします。IR資料

スピーカー:ピクスタ株式会社 代表取締役社長 古俣大介 氏

2017年12月期通期決算説明会

古俣大介氏:ピクスタ株式会社の古俣でございます。本日はお忙しいところお集まりいただきまして誠にありがとうございます。

2017年12月期通期決算説明会をさせていただければ思います。本日のアジェンダはこちらになっております。

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昨年(2017年12月期)の決算概要と今年2018年12月期の重点施策と長期見通しをご説明させていただきます。

通期業績ハイライト

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2017年12月期決算概要でございます。

売上高は22億3,100万円、前年同期比26.9パーセント増。営業利益は1,700万円、前年同期比88.8パーセント減。純利益は600万円の赤字となりました。

売上はある程度順調に推移しております。去年の方針であった海外展開や新規事業の投資により、利益面では少し減益となっております。

当期の振り返り

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昨年は3つの注力ポイントがございました。まず1つ目は、主力のPIXTA事業の定額制シフト。単品販売から定額制シフトに注力していく、時代に合わせて定額制のユーザーの売上比率を高めていくということで、少量定額プランなどの新規プランをリリースいたしました。

ユーザー数は非常に増加したのですけれども、顧客単価が少し見込みよりも下がったこともありまして、年末よりプランも値上げしました。

今後も定額制の最適な商品構成プランを追求しながら、定額制シフトをうまく推進していきたいと考えております。

PIXTAの売上を最大化できる商品構成をシュミレーションしながら、売上の最大化を目指していく方針でございます。

2番目は海外展開です。国別で言いますと、当面は韓国および台湾、タイとの3ヵ国に注力していく。各国でNo. 1になっていく方針でおります。

韓国は3つの中でも最大の市場でございます。昨年現地のTopic社を買収いたしまして、7月に韓国語版PIXTAをリリース以降、徐々に立ち上がりつつあるという状況でございます。

台湾は参入してからすでに2年半ぐらい経っております。昨年は立ち上がりつつある、軌道に乗りつつあるという時期でございまして、前年比で86パーセントほどの売上ということで昨年は成長することができました。現地に合わせたいろんな施策が効いてきているという状況でございます。

3つ目は新規事業です。メインとなっているのはfotowa事業です。ちょうど今月でリリース2周年を迎える新規事業でございますけれども、出張撮影マッチングサービスプラットフォーム事業でございます。

こちらは昨年大きく伸びまして、一昨年初年度に対して7倍の取引件数を実現することができました。今後も引き続き高い成長を期待できる事業となっております。

もう1つの新規事業は、Snapmartでございます。こちらは1年半ぐらい経っているのですけれども、底堅く順調に伸びておりまして、今後期待できるというところでございます。このあたりまた、後ほどご説明させていただきます。

業績の推移:売上高及び営業利益

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こちらが売上高の内訳でございます。全体では26.9パーセント増、22億3,100万円。こちらの内訳が「単品・その他」と「定額制」を抱えておりまして、単品は17億1,300万円、前期比18.8パーセント増。定額制は5億1,800万円、前期比63.7パーセント増。定額制に注力しておりますけれども、昨年は高い成長を実現することができました。

「単品・その他」は、とくに第4四半期がかなり大きく伸びました。要因の1つは、韓国事業のところで、教科書改定にともなう大口の画像需要が発生し、伸びたというところでございます。

業績の推移:営業利益及び費用の推移

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こちらは営業利益及び費用の推移です。昨年は投資の時期ということもございまして、いくつかの項目で費用が伸びています。

とくに人件費、広告宣伝費、その他費用が大きく増えているというところなのですけれども、次のページで内訳をご説明させていただきます。

営業利益増減分析

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昨年は、一昨年の営業利益1億5,500万円から売上増を加味して、そこからどのような新規費用が引かれているのかという説明図でございますけれども、やはり大きくは人件費増。こちらは去年買収した韓国の子会社の人件費の増加が主だったものでございます。

また広告宣伝費は新規事業のところの広告費用。とくにWeb広告を強化したものが主因となった費用増でございます。

その他というのは、こちらは主にベトナムの子会社でございます。こちらは開発拠点で非常に優秀なエンジニアがリーズナブルに採用できるというところで、けっこうエンジニアを増加しています。

その分開発も非常にリソースが多くなっており、日本を含む各国の開発スピードが増加している、非常に競争力の源泉となっているような拠点となっています。こちらも主に人件費が増加していて、業務委託費というところですけども、そちらが要因となっております。

定額制販売の状況

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続きまして、各事業セクションです。まず注力ポイントの1つ目、定額制販売です。

こちらは第4四半期は1億5,700万円ということで、非常に順調に売上が伸びております。

昨年の4月に少量定額プラン。10枚プランというのもリリースしまして、これが非常に新規ユーザー数や売上を牽引して伸びています。

ただ、この少量定額プランの価格の調整と言いますか、市場とマッチした顧客に最適なプランとして、年末に値上げを実施いたしました。

またAPIは、契約制のサービスをベースにした他社のWebプラットフォームです。画像のデータベースを提供していく連携サービスでございますけれども、昨年もいくつか非常に大規模なWebサービスと連携することができています。

単品販売月間購入者数累計及び平均月間購入額

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もともとの主力の販売部分だった単品販売のところですけれども、こちらやはり定額シフトというところで、少し鈍化しつつあるという状況でございます。

ただこの購入者数で言いますと、前年同期比からは若干の微減でございます。また平均単価は少し微増というところで、基本的には売上を保ったまま定額制が伸びているという行動となっています。

PIXTA全体のダウンロード数推移

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またPIXTA全体のダウンロード数は、昨年も大きく伸びているようでして、年間で約400万件弱、有料でダウンロードがなされていると。画像のニーズというのは、SNSの普及などを背景にして、市場としては非常に大きく増えていますので、そこの波に乗れているというところがございます。

海外展開の状況

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海外展開に関しては先ほど申し上げたように、販売拠点としましては韓国・台湾・タイでサービスを展開しています。昨年は新たに韓国に進出いたしまして、今、立ち上げに現地のスタッフが一生懸命注力しており、徐々に立ち上がりつつある状況でございます。台湾は引き続き順調に、昨年はとくに軌道に乗りつつあるというところで、前年比は16パーセント増の成長率となりました。

素材調達

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こちらは販売素材の点数のグラフでございます。引き続き順調に増加していまして、昨年末は2,990万点、現状では3,000万点を突破しています。

この素材点数、素材を投稿いただくクリエイターさん向けのいろいろなサポート体制を引き続き充実させています。セミナーや撮影会、懇親会ということでコミュニティをたくさん作ったりして、いい素材をたくさん作っていこうというコミュニティ化がどんどん進んできています。

またそれに伴い、年間数千万円売れているようなTOPクリエイターの方々もたくさんいらっしゃるんですけれども、そのTOPクリエイターさんの撮影の現場に、やる気のある新人クリエイターさんを連れてきて、いろいろ勉強させてもらう取り組みも行っていますので、次世代のクリエイターさんも徐々に出しつつあると。そういういい循環が生まれてきている状況でございます。

fotowaの状況

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続きまして、新規事業の「fotowa」でございます。グラフにありますとおり、第4Qに大きく伸びまして、メインは七五三需要でございます。

4Qで撮影件数が3,223件。11月は1,800件以上の撮影件数がございました。年初に月間最大1,200件以上という目安を持っていましたので、そこも大きく超えて実績を伸ばすことができました。

昨年は初年度の7倍以上の成長を実現しました。こちら全国展開も同時に進めていますので、第4Qは広島・熊本でもサービスを開始して、全国の登録カメラマンは500人を突破いたしました。

その他戦略分野 Snapmartの状況

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もう1つの新規事業の「Snapmart」でございますけれども、こちらはPIXTAよりもリーズナブルな定額制プランというものを用意していまして、こちらが非常に順調に増加してきています。

またインスタグラマーを中心とするスマホユーザーさんをベースにしたコンテストや撮影サービスを去年から行っています。

こちらにありますように、「ペリエ」さんなどのナショナルブランドさんがコンテストを活用していただいている状況でございます。

こちらの参考にありますように、「ペリエ」を配置したインスタ映えする写真を募集したいというニーズがございますので。非常にいい写真を撮れるインスタグラマーさんがいろいろなテイストでコンテストに応募して、この中から「ペリエ」さんが、ほしい写真を大量に買えるというコンテストサービスでございます。これが広がってきています。

またアフィリエイトプログラム、個人のアフィリエイターさんがこの「Snapmart」のお客さんを自分のサイト経由で紹介できると、手数料が入ってくるといったアフィリエイトプログラムも配信いたしました。

業績の推移(損益計算書)

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こちらは業績の推移でございます。売上高は6億4,300万円、前年同期比36.8パーセント増ということで、非常に大きく伸びました。要因としては冒頭に申し上げたように、韓国での教科書売上の大口案件が獲得できたということで、それに伴い、営業利益の3,000万円という着地でございます。

業績の推移(貸借対照表)

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こちらは貸借対照表でございます。引き続き高い健全性・流動性を維持しています。去年韓国Topic社買収いたしましたので、のれんは増加してございます。ということで、2017年12月期のご説明は以上となっています。

2018年12月期の重点施策:サマリー

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今期2018年12月期のご説明をしたいと思います。

まず今年の重点施策でございますけれども、3つの注力ポイントは変わらず注力していきます。PIXTA事業の定額制シフト。こちらはやはり新規顧客の獲得と定額制の更新率の向上をメインで注力していきたいと思っています。また顧客単価向上、最適なプラン・価格帯を追求して、売上の最大化を目指していく方針でございます。

海外においては、引き続きこの3つの国(韓国、台湾、タイ)で拡大を注力して行います。

新規事業はさらなる飛躍に向けて、サービス強化・拡大と認知度向上に取り組んでいきます。

2018年12月期の重点施策:PIXTA事業

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PIXTAの定額制シフトは、先ほど申し上げたように、3つのポイントがございます。新規顧客をいかに獲得していくか。更新率をいかに高めていくか。どう顧客単価を上げていくか。その3つが重要なところでございます。

昨年の定額制売上で5億1,800万円ございましたけれども、こちらに本当に注力することで7億5,800万円の売上を目指します。

2018年12月期の重点施策:海外

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次に海外でございますけれども、やはり韓国で立ち上げというのが1つ大きなポイントです。去年買収しまして、今年は韓国を一定のかたちにしているというところがポイントになっております。韓国はやはりローカルコンテンツの充実と、検索等の差異と改善、またWebマーケティングによる集客流入増をする。この3つを実現することで、成長を目指したいと思います。

台湾は昨年わりと成長性を実現したということでして、引き続き成長を実現していくことを目指しております。

タイは市場がそこまで大きくないということもあり、粛々と市場の成長に合わせて展開していく方針でございます。

2018年12月期の重点施策:fotowa

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「fotowa」につきましては、3つのポイントがございます。まず全国展開です。都道府県を見ると、現状まだ半分弱ぐらいです。エリアとしてはカバーできている状態なのですけれども、こちらもできるだけ早く全国で展開をして、受注体制を整えることに注力しているところでございます。

また集客は、Web広告にかなり注力しているのですけれども、まだSNSマーケティングや各種イベント等で、オフラインからの多チャンネルの利用を確立させていただいております。

また当然、機能・サービスの追加にも取り組んでおりまして、印刷サービスや衣装レンタルなどの付加価値の向上に取り組んでおります。fotowaは今年も大きな飛躍を見出しておりまして、昨年の約3倍以上の撮影場所を目指していこうというところです。

2018年12月期の重点施策:Snapmart

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次に「Snapmart」ですけれども、先ほど申し上げたように、この素材のマーケットプレイス事業というのはもともと始めた事業でございます。こちらはやはり、主な投稿者は女性のインスタグラマーでございます。

こちらにありますように、基本女性らしいナチュラルなおしゃれな、インスタ映えするような写真を主力に中心とした商品コンセプトと言いますか、PIXTAとは違うコンセプトになります。

ですので、この時代に合った、インスタ映えするような写真多く取り揃えて、好調な定額制をさらに拡大させていくという方針でございます。

またこの豊富なインスタグラマーユーザーの基盤としては、オンデマンドサービスと呼んでいるのですけれども、撮影サービスやコンテストサービスを注力して伸ばしていきたいという考えでおります。

2018年12月期連結業績見通し

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今期の連結業績計画でございます。売上高は25億9,400万円、前期比16.3パーセント増。営業利益は9,100万円、前期比で5倍超ぐらい伸びております。

売上は伸び率としては抑え目といいますか、控えめな感じに見えますが、要因が2つございます。1つは昨年韓国の会社を4月から連結いたしまして、去年はその韓国分が大きく上乗せされた分で、伸び率が増加しているということ。それから、こちらの予想は少し固めに見ておりますので、少し固い伸び率の予想というところであります。

2018年費用と営業利益イメージ

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こちらは2018年の費用の内訳のイメージになっております。昨年は大きく投資をする年ということで、各費用が大きく増えておりましたけれども、今年はそこにプラスアルファで投資するようなイメージでおります。あとは広告費を少し増やしたり、ベトナム子会社の業務委託費などが今年度の費用だと思っております。

前回から決算説明資料に記載している、2019年来期の営業利益イメージ図があるのですけれども、そちらは今回載せておりません。昨年の着地や今年のいろいろな状況をふまえて、来期の数字は改めてお出ししたいと思っておりますので、ご理解いただきたいと思っております。

2017年、2018年に投資をして、2019年に大きく業績が飛躍するという方針は変わらず継続して考えておりますので、あわせてご理解いただければと思っております。

長期戦略:PIXTA成長の方程式

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こちらは長期戦略「PIXTA成長方程式」という図をお出しさせていただきました。この3つの計算の方程式は、初めてお出ししたのですけれども、PIXTA事業というのは長年この考え方をもとに成長を実現してまいりました。

「コンテンツ」と「UI・UX」はサイトのいろんな改善です。こちらを向上させていくところと、トラフィックを増やしていくと。この3つの要素をかけ合わせることで、売上が最大化されるという事業の方程式をずっとやっておりました。

それぞれ注力することでかけ算式になる。そして継続的に成長できる事業構造が成り立つということになっておりますので、この方程式を作り上げ大きくしていくことで、13期連続増収を実現してまいりました。

このPIXTAで実現した方程式を、各新規事業と海外に当然応用できると考えておりますので、この考え方をもとにして各事業の変数を定義しながら、それぞれどうやって伸ばしていくのかということを、毎日毎日各拠点で確実に行っていくということでございます。

長期成長イメージ

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そして、この方程式を導入した事業展開をもって、今後10年から20年ぐらいの間で、このグラフにあるように、海外のエリアも含めてPIXTA事業を展開していきたいと思っているのですけれども、プラス新規事業、新たなクリエイティブプラットフォームを立ち上げていくことで、飛躍的に成長を目指していけたらと考えております。

以上でご説明を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。

記事提供:ログミーファイナンス

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