子どもに感情的に怒る日常をやめたいなら、一度スッパリ家事をやめてみる

家事も育児も仕事も1人で抱え込み、「私さえ我慢すればうまくいく」と日々頑張っている人も多いでしょう。我慢は、ストレスや不満を生むもの。その不満は子どもに感情的に怒ったり、夫婦喧嘩という形で家族に還元されてしまいます。

そんな自分に嫌気がさし、スイーツを買ったり、怒りそうになったら別室で冷静になったり。それでもまた日々の生活に忙殺され、怒りは芽生えるものです。それなら一度、スパッと家事をやめてみるのはいかがでしょうか。

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怒りのランクを考えよう

怒りにも、ランクがあります。怒りの小さい順番からみると「たまにイライラする」「些細なことでイライラする」「怒る」「感情的に怒る」「大声を上げる、叩く、物を投げるなど怒りを言葉以外で表現しないとおさまらない」の大まかに分けて5段階。

出産前は些細なことでイライラすることはあったものの、ほんのたまに怒るくらい。感情的に怒ったり、大声を上げるなどはほぼなかった人が多いのではないでしょうか。ところが産後は些細なことでイライラしたり、感情的に怒るのはほぼ毎日。大声を上げることも珍しくない、という声をよく聞きます。

それだけ毎日頑張り、心身ともに疲れているわけですが、育児中はリフレッシュもできません。産前までとは言わないけれど、感情的に怒る回数を減らしたいと思う人も多いでしょう。もし感情的に怒ることが日常的になっている場合、生活自体を根本的に見直す必要があります。

家事をスッパリやめてみる

感情的に怒ることが日常的に続いているなら、一度すべての家事育児をストップしてみましょう。中途半端ではすぐに元通りなので、スパッとやめるのです。できれば怒り心頭に発した、という日だとやめやすいでしょう。

シンクに汚れ物が溜まっても、一晩お風呂に入らなくても、夕飯がレトルトカレーでも、子どもにテレビばかり見せても、命には関わりません。心が落ち着いたら授乳やオムツ替え、食事といった最低限のことだけこなし、そのまま寝てしまいましょう。

その週は思い切り家事育児をサボります。洗濯物もカゴに入れて置けば良いですし、食事はワンプレートなら洗い物もほぼないでしょう。1週間レトルトやお惣菜が続いたところで、命には関わりません。我が家はハウスダストアレルギーの子どもがいるので掃除は必須ですが、そういったことがない限り掃除をしなくても生きていけます。

その代わり、自分へのご褒美はしっかりと。食べたいものを食べたり、子どもがテレビを見ている間に好きな雑誌を読むなど「自分の時間」を作るのです。

やらないことで見えるもの

さて、荒れた家の中を見て、少なからず夫は反応するのではないでしょうか。そうしたら、やらないのではなくできないこと、心身の余裕がなくて毎日感情的に怒ってしまうことを伝えましょう。

普段いくら口で訴えていても、家事ができていれば男性は「できるもの」と思い変わりません。仕事で疲れていますから、妻ができるのならやってもらいたいというのが本音です。ところが、家事ができない現実を見れば、はじめて考えようとするものです。聞く耳も持つでしょう。

ママ自身も心身の疲れがとれ、余裕ができ、いろいろと物事を考えることができるでしょう。「あそこまで真面目に家事をやらなくても生きていける」という気づきがあったり、しっかりした家事に固執していたのは自分自身だったことに気づく、ということも少なくありません。自分の時間もどのタイミングならとれるかが見えてきます。

すべてを完璧になんて無理

核家族で人手が少ない中、すべてを完璧にこなすことは無理です。それでも願望は止まらないですよね。家をキレイに保ちたい。手料理を作りたい。1日に何度も言われる「ママ見て」に応えたい。子どもの言葉にじっくりと耳を向けたい。笑顔があふれ、ホッとする家庭を作りたい――などなど。

どれも優先したいけれど、人手がないので体が持たない。それなら何を最優先にすべきなのか?細かく優先順位をつけましょう。3人ワンオペ育児中の筆者も感情的に怒る毎日でしたが、最優先事項を「一番大切なのは心の栄養。子どもの言葉に耳を傾ける余裕を保ち、家族全員が笑顔でホッとする家庭作り」に定めました。

仕事・家事・育児の中で手を抜くなら家事なので、アレルギーに関する家事以外は手を抜いています。子どもに夕方1時間テレビを見せますが、そこで仕事をしたり、本を読むのが自分の時間です。イライラしたり怒りながら家事をするのか、それとも笑顔でいながら家事を手抜きするのか。どちらが自分と家族にとっていいのか、一度じっくり考えてみるのも良いのではないでしょうか。

宮野 茉莉子

ニュースレター

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宮野 茉莉子

東京女子大学哲学科を卒業後、野村證券を経て2011年よりライターへ。
主な執筆分野は育児、教育、ライフハック、女性の社会問題など。
子どもから大人まで「自分の頭で考える」哲学の面白みを伝えるべく執筆中。禅好きの3児の母。