出光興産、3Qは営業利益は1,564億円 原油市況上昇などで前年同期比728億円増

2018年2月14日に行われた、出光興産株式会社2018年3月期第3四半期決算説明会の内容を書き起こしでお届けします。IR資料

スピーカー:出光興産株式会社 取締役 鷺島敏明 氏

原油価格の推移

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鷺島敏明氏(以下、鷺島):みなさま、こんにちは。出光興産の鷺島でございます。平素は大変お世話になっております。また、本日はお忙しい中、この電話会議にご参加いただきまして、誠にありがとうございます。

それでは私から、第3四半期決算、および2017年度通期の業績予想の修正内容について説明をいたします。公表しております2017年度第3四半期決算説明資料に基づき、ご説明いたします。

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資料の2ページ目です。原油価格の推移ということで、ドバイ原油の月次推移を出しております。赤の折れ線グラフが2017年度、青の折れ線グラフが2016年度です。2017年度は6月を底にいたしまして、ほぼ右肩上がりで推移しております。

6月が46ドル50セントでしたが、足下1月は66ドル20セント、2月に入って少し下がり、今60ドル近辺です。4月から12月までの平均で見ますと53ドル20セントということで、昨年の同期対比で見ますと8ドル30セントほど原油価格が上昇している状況です。

円/米$為替レート(TTS)の推移

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3ページです。

為替レートの推移ということで、こちらも赤線が2017年度、青い折れ線が2016年度です。こちらも4月・12月の平均で見ますと、2017年度が112円70銭、2016年度は107円60銭ということで、5円10銭ほど円安の水準になっている状況です。

(1)概要

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それでは、5ページ目の概要です。

原油と為替につきましては今申し上げたとおりです。2番目のブレントにつきましては、これは1月・9月の実績です。1月・9月の実績の平均で51ドル90セントということで、こちらは昨年対比で見ますと10ドル10セントの上昇です。

また、下から2番目のNEWCの一般炭価格でございますが、こちらも1月・9月の実績で、1トンあたり85ドル70セントということです。前年対比で見ますと29ドル10セントのアップという状況です。

この実績をもとにした損益計算書です。売上高2兆6,644億円ということで、前年対比で見ますと4,035億円の増収となっております。

営業利益1,564億円、うち在庫影響がプラスサイドで234億円あり、在庫影響を除きました営業利益が1,330億円です。前年対比で見ますと、表面の営業利益では728億円のプラス、在庫影響を除きますと585億円のプラスです。内訳につきましては、後ほどセグメント別でご説明をします。

営業外損益は、プラスサイドで134億円、前年対比で見ますと125億円のプラスですが、ほとんどが持分の投資利益の増加によるものです。この中には、「昭シェル」の分が入っております。それから、あと大きなところでは、LPGの子会社の「アストモスエネルギー」のプラス分が入っているということです。この2社で、ほぼこの125億円満額のプラスが出ているということです。

経常利益1,699億円ということで、前年対比で見ますと853億円のプラス、特別損益が116億円のプラスサイドです。イギリスにある北海の石油開発会社の株式を売却して売却益が121億円入っています。これによる影響で、前年対比で見ますと127億円のプラスが出ております。

当期純利益1,451億円で、前年対比で見ますと845億円のプラスとなっております。税前利益から当期純利益に至るまでの間に法人税等がありますが、先ほど申し上げました、イギリスの石油開発会社は2014年度に減損処理をしており、このとき有税で全部減損したのですが、今回実際に株式を売って損が確定したということで、法人税の戻りがございます。この戻りが223億円で、当期純利益をそのぶん嵩上げしている状況になっています。

(2)セグメント別情報①

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6ページ目の、セグメント別の営業利益の内訳につきましてご説明します。各セグメントで前年を上回る実績となっております。

合計で1,564億円、前年対比728億円のプラスですが、大きなところで申し上げますと真ん中の資源、前年が55億円に対し2017年度第3四半期は468億円で、414億円のプラスとなっています。

内訳は、石油開発が183億円で前年対比プラスの152億円、石炭が285億円で前年対比プラスの262億円となっております。この増加が一番大きな要因です。

次に、石油製品は774億円、前年対比272億円増です。在庫影響除きで見ますと539億円で、こちらも前年対比で128億円のプラスです。化学は301億円ということで、前年対比プラスの31億円です。

その他部門は54億円で、こちらも20億円のプラスとなって、全体では728億円のプラスという状況です。

(2)セグメント別情報②

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次のページで、各セグメントの営業利益の増減理由をご説明します。

まず石油製品は、全体でプラスの272億円です。一番大きいのは、石油製品のマージンの改善他で305億円あります。マージンは、前年対比で2円60銭マージンが改善しておりまして、これによる要因がプラスの331億円ございます。一方で販売数量は、若干前年対比で減っておりまして、これによる影響がマイナスの26億円あります。合わせまして、305億円のプラスサイドです。

続きまして、精製用燃料費等のコスト増によるマイナスの177億円です。原油価格上昇しており、精製用の燃料費が上昇しております。こちらがマイナスの59億円効いています。また、当社はショートポジションです。こちらによる供給コストの増加がマイナスの60億円です。

それから、その他の供給コストの増でマイナスの58億円ですが、これは主にドバイ原油と例えばサウジの原油の値差ですとか、あるいは10月・11月にかけまして愛知でSDMがあったんですけれども、これの結果10月・12月で見ますと高い12月の搬入原油が多かった等の理由により、こちらの供給コストの増加が出ております。これら合わせまして、マイナスの177億円です。

それから在庫影響で144億円のプラスということで、こちらは原油価格が6月を底にして一貫して上昇しておりましたので、プラスサイドの影響が出ているということです。

続きまして石油化学製品ですが、プラスの31億円です。こちらも製品マージンの改善、それから販売数量の増でプラスの56億円です。

製品マージンの改善は、パラキシレンは昨年対比で見ますと約40ドルほどマージンが縮小しておりますが、SMは逆に55ドルほどマージンが改善しております。これらの影響によりまして、プラスの21億円です。

それから販売数量につきましては、前年対比で見ますと約5万9,000トン販売数量が増えており、これによる要因でプラスの21億円。為替要因が若干円安に振れているということで、プラスの14億円。合わせまして56億円のプラスです。

製造用の燃料費が上昇しており、これによる要因がマイナスの25億円です。

続きまして石油開発です。プラスの152億円です。大きな理由は価格・数量要因ということで、プラスの140億円ですが、うち価格要因がプラスの148億円です。こちらは、先ほどドバイ原油の前年対比を見ていただきましたけれども、1月・9月の平均で前年対比で約10ドル10セント上昇しております。これによる要因で、148億円のプラスです。

数量につきましてはマイナスの8億円ですが、前年対比で見ますと生産が約3,000BDほど落ちておりまして、これによる要因がマイナスの8億円でございます。数量と価格合わせ、プラスサイドで140億円です。

それから探鉱・為替要因でプラスの12億円です。こちらは探鉱費の減がプラスの5億円、為替要因でプラスの7億円、合わせて12億円のプラスです。

続きまして石炭他セグメントはプラスの272億円です。こちらも、まず石炭の価格要因が主な理由で、前年対比で販売価格ベースで見た場合約34ドルほど販売価格が上がって、プラスの267億円です。

販売数量は若干減っておりまして、こちらの要因でマイナスの2億円です。それから為替要因がマイナスの3億円ございまして、これらすべて合わせましてプラスの262億円でございます。

それから、その他・調整のセグメントでございますが、プラス10億円ですが、電子材料部門を中心としたプラスサイドがこちらに残っているということでございます。

1.決算関連

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業績予想に行く前に、15ページの連結貸借対照表をちょっとご覧になっていただきたいと思います。

2017年12月末の総資産は2兆9,053億円で、今年の3月末対比で見ますと2,636億円の資産の増加です。

右サイドの負債、それから資本の部は、負債の合計は3月末とほぼ変わっていません。純資産が2,627億円のプラスですが、株主資本がうち2,547億円のプラスとなっております。これは、公募増資によります資本の増強に加えまして、先ほど発表いたしました第3四半期までの利益の積み上げによる株主資本の増加です。

結果として、有利子負債は12月末現在で9,641億円ということで、3月末対比で見ますと883億円の減となっております。ネットD/Eレシオは0.94、自己資本比率は29.1パーセントということで、だいぶ財務の改善が進んだということでございます。

(1)概要

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それでは8ページに戻って、2017年度の業績予想につきましてご説明をさせていただきます。

原油と為替につきましては、残りの原油価格を60ドルと見ております。それから為替は110円ということで計算をしております。

結果として、損益計算書は売上高は3兆6,500億円、営業利益が2,060億円。うち在庫影響が、前回はプラスマイナスゼロで見ておりましたが、プラスサイドで280億円出て、在庫影響を除きました営業利益が1,780億円です。これにつきましても、後ほどセグメント別でご説明をさせていただきたいと思います。

営業外損益は240億円で、前回公表対比で見ますと80億円のプラスとなっております。こちらは持分法の投資損益がプラスの80億円ということで、石化の関連子会社あるいはLPGの関連子会社、それから石炭の関連子会社からの投資損益がプラスになっていることが理由です。

経常利益が2,300億円です。特別損益につきましてはマイナスの170億円ということで、前回公表のマイナス200億円から比べますと30億円の改善となっておりますが、こちらは先ほども出ました、石油開発のイギリスの子会社の売却益が121億円、プラスサイドで効いてきており、一方でオーストラリアの石炭関連の減損が50億円です。

それからその他でマイナスの40億円と見ており、結果としてマイナスサイドの170億円です。当期純利益につきましては1,600億円ということで、11月14日公表対比で見ますと600億円のプラスです。

(2)セグメント別情報①

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それでは、営業利益のセグメント別の状況を9ページでご説明をさせていただきます。

営業利益の合計が2,060億円ということで、前回公表対比で見ますと460億円のプラスです。

大きな増減は、石油製品で990億円、前回公表対比でプラスの340億円ですが、この中には280億円の在庫影響が入っていますので、これを除きますと60億円のプラスです。

化学は370億円で、プラスの20億円です。資源が660億円で、プラスの90億円です。うち石油開発でプラスの70億円、石炭でプラスの20億円です。その他のセグメントはプラスの10億円ということで、合計460億円のプラスです。

(2)セグメント別情報②

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それでは次のページで、各セグメント別に増減理由をご説明させていただきます。

まず石油製品はプラスの340億円ですが、うち製品のマージンの改善で180億円を見ております。前回公表対比で見ますと、マージン改善による影響が180億円です。

それから、精製用の燃料費等のコスト増でマイナスの120億円ありますが、精製用の燃料費はマイナスの20億円、それから供給コストの増加がマイナスの40億円です。

その他供給コストの増加ということで、これがマイナスの60億円ということで、これにつきましては先ほど申し上げた原油のフォーミュラ要因などがあり、こちらによる要因でマイナスの60億円と合わせまして120億円のマイナスの減益要因となっております。

それから在庫影響は、前回ゼロと見ておりましたけれども、280億円のプラスということで、こちらが大きく寄与しております。以上合わせまして、石油製品でプラスの340億円です。

続きまして石油化学です。プラスの20億円です。こちらも、化学製品のマージンの改善でプラスの20億円でいます。主に、SMのスチレンモノマーのマージンの改善を見込んでおりまして、プラスの20億円です。為替でプラスの10億円で、合わせてプラスの30億円です。

一方で、原油価格が上がっていますので、製造用の燃料費が上がっておりまして、こちらがマイナスの10億円です。石油化学製品は、合わせましてプラスの20億円です。

石油開発はプラスの70億円です。大きな要因は操業費の減で、マイナスの45億円です。それから探鉱費がやはり減っており、これもプラスの15億円です。それから為替の要因でプラスの10億円ありまして、合わせまして全体でプラスの70億円です。

石炭・その他でプラスの30億円ですが、こちらは石炭の価格要因でまずプラスの20億円です。こちらも販売価格が約2ドルから3ドルぐらいアップするということで見ており、こちらによる要因がプラスの20億円です。

その他セグメントは、電子材料部門を中心に増益となっており、こちらもプラスの10億円です。

第3四半期および2017年度の通期の業績予想の内容については以上となります。

みなさまにご報告をさせていただきます。

まず、ニソン製油所の進捗につきまして申し上げます。昨年4月末の建設工事完了後、8月にはクウェートからの原油船を受け入れ各装置・機器のテスト運転を行ってまいりましたが、今般石油製品の出荷については、当初予定しておりました3月末から4月以降にずれ込む見通しとなっております。みなさまにご案内していたスケジュールが変更となりましたので、念のためにご連絡申し上げます。

私からの説明は以上です。

記事提供:ログミーファイナンス

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