一生懸命働いてもらったお給料はすべて奥さんが管理。何に出費するのかもすべて奥さんが決定。自分自身は普段はお小遣い制で、飲み代はもちろんのこと、日々のランチ代の捻出にも頭を悩ませている――そんなビジネスパーソンも多いでしょう。

一方で、一流大学を卒業し、有名企業に勤めていたり、事業を立ち上げて成功し、高収入を得ている、いわゆる「ハイスぺ夫」は少々趣が異なるようです。今回登場する3人の夫は自分でお金を管理し、妻には生活費とは別に「お小遣い」を渡しているといいます。彼らが考え実践しているという、妻が喜ぶお小遣いの渡し方とは――。

月に10万円のお小遣い+足りないものは追加購入

都心の一等地に住むAさんは投資会社の代表。Aさんは奥さんに対し、月々10万円のお小遣いを渡しているのだそうです。高収入にもかかわらず「10万円」という金額が多いのか少ないのかという議論はあるかもしれませんが、「10万円を超えるものが欲しいときには都度言ってもらう」というAさん。実際には、欲しいものが買えなくて困ったという状況にはなりそうもありません。

ちなみにというべきか、もちろんなのかわかりませんが、生活費はこの10万円には含まれていません。また、生活費も「家族カードでの支払い」だといいますから、実際にはいくらでも自由に使える状態ともいえそうです。

役員報酬がお小遣いの代わり?

一方、ある中小企業社長のBさんは「お小遣いという形では渡していない」というものの、別の方法で奥さんがお小遣いを手にする方法をとっているといいます。

実はBさん、複数の会社を経営しており、奥さんはそのうちのある法人で役員を務めているといいます。そして、その役員報酬が毎月奥さんの口座に振り込まれており、これが実質的にお小遣いになっているとのこと。「もちろん、役員としての仕事をしてもらうわけですが、役員報酬として支払うことで一家での税金を最適化することもできるのです」というBさん。

また、Bさんのお宅でも奥さんが家族カードを自由に使えるようにしてあるといいますが、その一方で、Bさんは次のようにも語ります。

「役員報酬でもお小遣いでも、使う額にすれば、実際にはそれほど変わらないと思うんです。でも、同じ金額をもらうなら、奥さんの精神的な満足度ってお小遣いのほうが高いような気もしますね」

百貨店の外商を使い倒す

数年前に起業したというCさんは「奥さんの気分がよくなる方法」として、「百貨店の外商を使う」のだそうです。外商といえば、担当者が家まで来てくれて商談をする、という特別なイメージがありますが、Cさんがよく活用しているのは招待制のイベントだといいます。

「外商と付き合いがあると、宝石展などのイベントの案内が来るんです。ホテルで開催されて食事もついているようなお得意さま専用のイベントですね。これに奥さんと一緒に行って、おいしい食事をタダで食べて、数十万円くらいする宝石を買って、気分を良くしてもらう、というのを定期的にやっています」

さらに、こうしたイベントでは、百貨店のカードで購入するとポイントもついてきて、非常にお得に購入できるのだというCさん。外商部との付き合いがあると、品薄の商品を入手しやすくなるといったようなメリットもあるといい、「こうした小技のほうが家族みんなが喜ぶ」と語ります。

まとめにかえて

ハイスペック夫とその妻のお小遣い事情、いかがでしたか。「収入は夫が管理し、妻がお小遣いをもらう(生活費は別)」というと、日常ではなかなか見かけない、現実離れした、ちょっとピンとこない話かもしれません。その方法が幸せか、うれしいのかも人それぞれかもしれませんね。みなさんは、こうしたお金のやり取り、どう思われますか?

LIMO編集部