集団面接で1人に割り当てられている時間が決まっているのにもかかわらず、自分のアピールで独占してしまう、そんな場面に出くわすことがあります。積極性は買われたとしても、他人への気配りができない学生は会社という組織には不向きと判断される可能性もあります。

組織に向いていなくても、積極性があればベンチャー企業ならバリバリやっていけるのではないか、と思う方もいるかもしれませんが、そうとは言い切れません。ベンチャー企業も、大企業を含め様々な会社と取引をします。ビジネスは1人では成立しないのです。

集団面接において全員に意見を出させて、自分がまとめ役をする学生のことを面接上手、と判断する面接官も多いようです。学生からすれば「おいしいとこどり」に見えるかもしれませんが、全体の流れを踏まえて、意見をまとめ上げることができる能力ともいえますし、ひとつの気配りができるタイプといえるかもしれません。

自分がどうすれば上手く立ち回れるかをまずは考え、面接の流れを見ながら自分の強みを出せるとよいですね。

NG行動その5:簡単なマナーが守れない

社会人として当然のビジネスマナーやルールが守れない、というのも大きなマイナスポイントになります。

たとえば遅刻はその最たるものでしょう。遅刻する人は普段からギリギリの行動しかせず、締切も守らないのではないかと見られてしまうことがあるといいます。もちろん、天災や人身事故などによる交通機関のストップなどはやむを得ませんし、会社側も把握していると思いますが、できる限り時間には余裕をもって行動したいものです。

また、エレベーター内で面接の感想や他企業の採用状況などを話す学生を目にすることがあります。これは学生だけではなく、社会人としてふさわしくない行動です。エレベーター内に私語は厳禁というようなシールをしている企業もあります。

秘密保持という堅いところまではいかないものの、最近は情報漏えいに厳しい企業が多くなっています。こうした最低限のビジネスマナーは、社会人になってから身につけるというものではありません。他人に聞こえるような状況で重要な話はしないようにしましょう。

まとめにかえて

いかがでしたでしょうか。面接は生半可なプロセスではありません。外資系金融機関などでは部署の全員が「マル」といわなければ、どれだけ採用担当者が推していても内定をもらえないこともあるといいます。

採用担当者が良い顔をしない行動を可能な限り避けて、コミュニケーションをうまく図ることで、お互い理解が進めば、それが内定への近道といえるのではないでしょうか。

LIMO編集部