株式市場の振り返り-日経平均株価は反落、海外のニュースに売り買い交錯

2018年3月7日(水)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,252円(▲165円、▲0.8%) 反落
  • TOPIX 1,703.9(▲12.3、▲0.7%) 反落
  • 東証マザーズ総合指数 1,180.8(▲5.7、▲0.5%) 反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:617、値下がり銘柄数:1,368、変わらず:85
  • 値上がり業種数:8、値下がり業種数:24
  • 年初来高値更新銘柄数:35、年初来安値更新銘柄数:36

東証1部の出来高は14億6,744万株、売買代金は2兆7,361億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。韓国と北朝鮮の首脳会談実施決定、米国のコーン国家経済会議委員長の辞任表明などの大きなニュースに売り買いが交錯したようです。

ただ、それでも一部の様子見スタンスは強く、売買代金の3兆円回復はお預けとなりました。

そのような中、日経平均株価はやや荒い値動きとなりました。NY先物市場の急落を受けて前場の序盤には一時▲215円安となりましたが、その直後から切り返して+66円高まで反発する場面が見られました。その後、後場に入っても不安定な値動きが続いた結果、反落で引けています。

なお、TOPIXも同じような値動となりましたが、終値で1,700ポイントは維持しました。

東証マザーズ総合指数は反落、売買代金は連日で1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は5,852万株、売買代金は997億円となりました。出来高は前日より小幅減少となりましたが、売買代金は横ばいでした。目立ったニュースもなかったことから、前日同様に盛り上がりに欠けた商いとなったようです。売買代金は連日で1,000億円を下回りました。

また、総合指数も反落となりました。1,200ポイント回復までは少し時間を要するかもしれません。

経営トップ辞任の神戸製鋼所が一時▲8%安に迫る急落、ハイテク株ではソニーが逆行高

個別銘柄では、ファーストリテイリング(9983)、ファナック(6954)、東京エレクトロン(8035)などが売られ、安川電機(6506)も大幅反落となりました。

また、一連の品質データ不正問題で川崎社長(兼会長)が引責辞任すると発表した神戸製鋼所(5406)は、後任社長が未定ということを嫌気され一時▲8%安に迫る急落となり、新日鐵住金(5401)など鉄鋼株も軒並み大幅安となっています。

その他では、ローソン(2651)が連日で昨年来安値を更新し、富士通(6702)、マツダ(7261)、LIXILグループ(5938)なども安値更新となりました。

一方、資生堂(4911)が値を上げて昨年来高値を更新し、花王(4452)も堅調な値動きとなりました。また、ハイテク株ではソニー(6758)が逆行高となり、三菱地所(8802)は取引時間中に3日連続の安値更新となった後は買い戻されて7日ぶりの反発で引けています。

新興市場では、最近のIPO銘柄が大きく売られる場面が見られ、ジェイテックコーポレーション(3446)やMマート(4380)が大幅安となって安値を更新しました。また、前日に一時ストップ安となったイグニス(3689)が▲13%超安の暴落になるなど冴えない値動きとなっています。

一方、ASJ(2351)が値を飛ばしてストップ高となったのが注目を集めました。

青山 諭志