2018年3月9日に行われた、フリービット株式会社2018年4月期第3四半期決算説明会の内容を書き起こしでお届けします。
※話し言葉に忠実に書き起こしております。IR資料

スピーカー:フリービット株式会社 代表取締役社長 田中伸明 氏

2018年4月期第3四半期決算説明会

田中伸明氏:フリービット株式会社代表取締役社長の、田中です。本日は、フリービット株式会社の2018年4月期第3四半期の決算について、ご説明いたします。よろしくお願いいたします。

2018年4月期 第3四半期 連結業績

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まず最初に、2018年4月期第3四半期の連結業績について、ご説明いたします。

売上高が288.5億円、EBITDAが20.0億円、営業利益が9.6億円、経常利益が5.1億円です。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は(前年同期比で)マイナス7.2億円となっております。

売上高は、マンションインターネット等の成長もございまして、前年同期比で6.2パーセントの増収になっております。

営業利益以降は、前四半期の決算説明の時に申し上げておりますけれども、ヘルステック事業に関する先行投資等がありました。そのため、前年同期比では減少している状況になっております。

経常利益は、こちらも以前からご説明しておりますけれども、持分法による投資損失が、当初の計画よりも大きく発生しております。そのため、前年同期比では減益になっております。

2018年4月期 第3四半期 連結業績トピックス①

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続きまして、2018年4月期第3四半期連結業績トピックスについて、ご説明いたします。

売上高・営業利益については、ほぼ計画通りに進捗しております。その要因としましては、2つございます。

1つ目は、マンションインターネット事業が増収増益を継続しているということです。2つ目は、ヘルステック事業が第1四半期・第2四半期で投資フェーズを終えたことにより、売上・利益の両方を獲得し始めた状況です。とくにヘルステック事業の営業利益は、前四半期比で200パーセント以上の増益を達成しております。

個別のセグメントについて、ご説明いたします。

ブロードバンド事業は、先ほども申し上げたマンションインターネット事業が非常に伸びていることと、光コラボ施策が堅調に推移していることにより、(前年同期比で)増収増益となっております。

アドテクノロジー事業は、引き続き、全体の業績を牽引する状況となっております。しかしながら、アドテクノロジー事業には、多少の季節要因がございます。Googleの検索アルゴリズムのアップデートにより、ITP(トラッキング機能)問題の影響を一部受けております。

このことなどにより、当初計画をまだ達成していない部分はございますが、トレンドとしては、引き続き増収になるというところです。

(㈱フリービットEPARKヘルスケアの)ヘルステック事業は、(事業開始以降)ずっと右肩上がりに売上高が伸びてきております。前四半期の決算について公表した際、「速報ベースで(11月の単月)黒字化を達成した」とご報告いたしました。今回の発表では、当連結会計期間において、単月黒字化をしたとご報告いたします。

2018年4月期 第3四半期 連結業績トピックス②

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続きまして、注力事業への投資実績と今後の見通しについてご説明いたします。

前回の決算説明の際は、見込みとしてご説明しておりました、今回の第3四半期実績については、黒字転換を達成しております。第3四半期に引き続き、第4四半期も黒字が見込まれております。

不動産テック事業は、当期の第4四半期については、赤字を計上する見通しとなっております。ただ、速報ベースで申し上げますと、2018年1月・2月は過去最高の売上を計上しております。

この不動産テック事業も、来年度に単月黒字化する見通しとなっております。直近の速報ベースの実績から、単月黒字化に向けた体制がかなり整いつつあると、我々は見込んでおります。

従業員数推移

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続きまして、従業員数推移についてご説明いたします。

「(単月黒字化を達成したことで、今後は収益を獲得できるような)体制を拡張してきました」と、前回の決算説明でも申し上げました。2018年第2四半期・第3四半期は、従業員数がほぼ横ばいということで、人員の拡張は一服しております。

また、4月には新年度を迎え、新卒の社員が増えます。そこで(季節的な)要因はございますが、事業拡大に合わせた体制拡張については、ほぼ完了しております。

そのため今後は、売上とともに販売管理費が伸びていくよりも、売上の獲得によって、売上総利益が増えていくということです。また、販売管理費の伸びが限定的になることで、営業利益が伸びるという構造になるのではないかと考えております。

四半期実績推移

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続きまして、四半期実績推移についてご説明いたします。

当四半期の営業利益は、5.4億円となりました。前四半期は1.7億円でしたので、倍増以上の営業利益を計上しております。

以前、とくに第1四半期・第2四半期の先行投資対象であった、㈱フリービットEPARKヘルスケアの赤字がなくなるということで、第3四半期・第4四半期には、営業利益が大きく伸長していくと申し上げておりました。

第3四半期については、実績として倍増以上の営業利益の伸びを示しているということで、第4四半期も引き続き、営業利益を伸ばしていく体制で進めております。

決算概要 売上構成比

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続きまして、決算概要の売上構成比についてご説明いたします。

ブロードバンド事業・モバイル事業・アドテクノロジー事業の3つが、売上構成比の大部分を占めております。

とくに、マンションインターネットを行うブロードバンド事業と、(中核である㈱フルスピード(証券コード:2159)グループの独自プロダクトを持つ)アドテクノロジー事業が、引き続き堅調な伸びを示しております。

前年同期比差異分析 売上高

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続きまして、前年同期比差異分析の売上高について、ご説明いたします。

(売上高の増加の幅が)いちばん大きいものは、㈱ギガプライズ(証券コード:3830)のマンションインターネットの部分です。㈱フルスピードグループのアドテクノロジーも増えておりますが、この第3四半期については、Googleの検索アルゴリズムの変更等がありましたので、(伸びが)少し限定的になっております。ただ、今後のトレンドとしては、引き続き伸びていきます。

また、フリービットEPARKヘルスケアは、今は非常に(事業として)伸び盛りであり、売上も伸びております。

一方で、減収の要因についてご説明いたします。前年同期比では、(モバイル事業の)スマホ端末の売上が少なかったことにより、減収要因として大きく響いております。しかし、そこを吸収して、全体としては前年同期比ベースで伸びております。

前年同期比差異分析 営業利益

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続きまして、前年同期比差異分析の営業利益について、ご説明いたします。

いちばん大きな(増加)要因は、マンションインターネット事業の売上の拡大に連動して、ベース利益も増加しております。

また、アドテクノロジー事業等も伸びております。そして、モバイル事業については、2017年4月期には特需的な利益(㈱NTTドコモさんのSIM有償化に伴う駆け込み需要)がありましたが、2018年4月期には発生していないことによる、マイナス要因がありました。それでも(2017年4月期第3四半期の)13.8億円から、(2018年4月期第3四半期は)17.8億円まで増益しております。

そして、フリービットEPARKヘルスケアは、(2018年4月期の)前半については(先行投資等により)大きくマイナスがありました。これらで(ベース利益の増加分が)打ち消されて、営業利益は9.6億円となりました。

(先行投資等として発生していた)フリービットEPARKヘルスケアの4.9億円の減益部分が、これからはなくなるということですので、構造的には営業利益が増えていく仕組みになっていると、ご理解いただけるのではないかと思います。

前四半期(2Q)比差異分析 営業利益

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続きまして、前四半期比差異分析の営業利益について、ご説明いたします。

(営業利益の増加要因として)フリービットEPARKヘルスケアが黒字化したところが、もっとも大きくなっております。前四半期(2018年4月期第2四半期)と比べますと、約2.7億円の増加要因になっております。

マンションインターネット事業も、前四半期の第2四半期から第3四半期までという短い期間の中でも、非常に増えております。また、連結子会社のDTI(㈱ドリーム・トレイン・インターネット)ののれん償却が一部終了したことによる利益増も、大きく効いております。

これらの結果、全体では前四半期の2倍以上の増益になっております。

連結業績サマリ 収益構造推移

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続きまして、連結業績サマリの収益構造推移について、ご説明いたします。

こちらのグラフの通り、事業規模が右肩上がりで大きくなっております。売上高が増えた分、売上原価も連動して増えております。販売管理費については、増え方が限定的になっていき、利益が増えていく予定です。まずは、事業規模の拡大を実施しております。

ネットワーク関連費用推移

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続きまして、ネットワーク関連費用推移についてご説明いたします。

ネットワーク関連費用については、モバイル(グラフの濃い青の部分)の原価が大きくございました。ただ、一時期に比べますと、モバイルの売上がだいぶ下げ止まっていることで、原価全体の伸び方としても、小さくなっております。

販売管理費推移

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続きまして、販売管理費推移についてご説明いたします。

㈱フリービットEPARKヘルスケアの連結子会社化に伴う販売管理費の増加と、体制強化に伴う人件費の増加があります。ただ、先ほど申し上げた通り、体制が整ったことにより、販売管理費の上積みがなくなってきております。

前年同期比差異分析 経常利益

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続きまして、前年同期比差異分析の経常利益について、ご説明いたします。

前年同期比では、半分程度の営業利益になっております。これは、先行投資部分の営業利益が少なかったというところが、(要因の)大半です。

前年同期と比べると一時的な要因があったことや、持分法による投資損失が若干増加していることがあり、この数字に落ち着いています。

前年同期比差異分析 親会社株主に帰属する四半期純利益

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続きまして、前年同期比差異分析の親会社株主に帰属する四半期純利益について、ご説明いたします。

(増減の要因として)経常利益の減少が、いちばん大きくございます。また、事業の整備をしている中で、前期に発生しないものの、当期に発生したものがいくつかありました。

これらの結果、2018年4月期第3四半期時点においては、経常利益はマイナス7.2億円になっております。

連結業績サマリ BS(資産の部)推移

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続きまして、連結業績サマリのBS(資産の部)推移について、ご説明いたします。

こちらのグラフの通りです。前年同期比で、かなりバランスシート自体が大きくなっております。

これは、事業の売上が拡大していることの影響があります。また、現状の金融市況として、非常に低金利で融資を受けることができるため、我々の事業の財務状況的にも、非常に健全な状況にございます。かなり有利な条件での借入が可能となっておりますので、積極的に現状の借り換えも含めて、負債を増やしております。

これは(使い道として)これからの事業投資や、金融情勢を見据えております。(現在は)世界的に安定した状況ですが、良いときもあれば悪いときもあるのが、経済の状況です。

良いときに良い条件で借入の契約を増やすことにより、「今後なにか不測の事態が起きたときにも、会社としてまったく心配のない状態を作る」という方針がございます。

この方針のもと、現在は金融機関との取引を積極的に拡大していることにより、バランスシートが大きくなっていると、ご理解いただければと思います。

ブロードバンド事業進捗①

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続きまして、ブロードバンド事業進捗について、ご説明いたします。

ここからはセグメントそれぞれの内容について、ご報告を申し上げます。

まず、ブロードバンド事業ですが、こちらは前年同期比で売上高が18.8パーセント増加しております。セグメント利益も、16.2パーセント増加をしております。

度々申し上げていますけれども、この最大の要因は、マンションインターネット売上が非常に大きくなってきていることです。

これは当社の連結子会社である㈱ギガプライズが中心となって、大手のハウスメーカーさん、もしくは全国の不動産関連事業者さんとの連携をますます増やすことによって、業界の中では、非常にシェアを高めている状況が続いています。

この傾向は、今後数年において起きると見込んでいます。このセグメントについては、今後も㈱ギガプライズが、事業の伸びを牽引していくであろうということで、このような結果となっています。

ブロードバンド事業進捗 マンションインターネット導入実績

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続きまして、マンションインターネット導入実績について、ご説明いたします。

導入の実績で言いますと、このグラフのように、ある時点から急激に右肩上がりで伸びるようになっています。これは、伸び始めたときに超大手の会社と取引が始まりました。さらに今は、その会社と複数の取引をしておりますので、非常にその伸びが大きくなっているということです。

営業環境としては、そのような強固な関係を大手企業と組めたことで、我々が、みなさまのご要望に足る品質を維持することができれば、このままの成長を続けることができる事業環境となっております。

総数では、当期の着地で25万戸以上の提供数になっております。前年度が19.1万戸でしたので、6万戸以上の新規開通をしております。受注ベースでは、もっと(高い数字に)いっていますので、来年度も同程度以上の増加になることが見込まれています。

ブロードバンド事業進捗②

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続きまして、不動産TechのIoT戦略に向けた資本業務提携について、ご説明いたします。

不動産Techの領域は、㈱ギガプライズが進めている領域です。提供戸数を、次々と増やしております。これは、居住されている方のインターネット環境を提供するものですが、その上に付加価値を追加することによって、住んでいる方・提供しているデベロッパーの方、そして我々のビジネスをそれぞれ良くしていこうということで、行っています。

直近の発表で言いますと、㈱ユーエムイーというベンチャー企業が、スマート機の開発製造を行っていまして、こちらと資本業務提携をしております。

それから、もうすでに昨年の春頃に業務資本提携をしております、㈱LiveSmartのIoT機器と組み合わせて、今年の春から、我々の提供先の大手ハウスメーカー・デベロッパーに、これらの組み合わせを提供することが決まってきています。

㈱ギガプライズとしては、単にネットワークを提供するだけではなくて、IoTのビジネスの実績として、本格的に参入し始めたということを、昨日(2018年3月8日)もプレスリリースを出しておりますけれども、ご報告したいと思います。

モバイル事業進捗

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続きまして、モバイル事業進捗について、ご説明いたします。

こちらの売上高は、前四半期対比で見ますと、若干減少している部分があります。こちらは、時期によってまだ変化の激しい業界でもありますので、㈱NTTドコモさんのようなMVNOとの取引関係の提供価格が変わることなどに、若干影響されています。

昨年度からすると、スマホ端末の売上がなくなっているということも、大きく(要因として)あるのですが、このモバイル端末に提供しているIP電話のサービスが非常に増収になったり、事業自体も非常に体制が整備されてきたり、シェイプアップしてコストが下がってきたりすることで、事業構造自体は改善に向かっております。

ただ、しかしながら、現状は開発および営業投資でマイナスの部分がありますので、来年度以降は利益を獲得できることを目指して、そちらを課題の中心として進めていく計画をしております。

この事業については、「右肩上がりに、まずはとにかく規模を拡大しよう」というフェイズは、今年度で終わります。来年度は、利益を獲得するフェイズで進める方針を想定しております。当期までは若干赤字が残るものの、今後については利益が出ることを、期待していただければと考えております。

アドテクノロジー事業進捗

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続きまして、アドテクノロジー事業進捗について、ご説明いたします。

こちらは、前年同期比で売上高は1.9パーセントの増加、セグメント利益は11.7パーセントの増加をしている状況です。これは、㈱フルスピードグループで、独自のアドテクノロジー開発をした「ADMATRIX DSP」というサービスを、何年か前からやっております。こちらが、非常に堅調に推移しております。

また、連結子会社の㈱フォーイットのアフィリエイトサービスです。こちらは長年、右肩上がりで推移しているのですが、そちらの事業も非常にプラスに貢献したことで、引き続き、増収増益を続けているところです。

第3四半期については、季節要因や、最初に申し上げたGoogleの検索結果の(順位の)変動によって、当初の計画よりは進捗していない部分がありますけれども、ここは第4四半期以降に、修正されてくる見通しとなっています。

アドテクノロジー事業進捗 ADMATRIX DSP

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続きまして、アドテクノロジー事業進捗の「ADMATRIX DSP」について、ご説明いたします。

アドテクノロジー事業のトピックとしては、quatre㈱と新しいプロモーションの提携を始めています。このような提携については、今後もさまざまな会社とのコラボレーションによって、我々のテクノロジーまたは顧客基盤を活かしてもらうことを続けていきたいと思っています。(こちらは)その一例となります。

アドテクノロジー事業進捗 afb

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続きまして、アドテクノロジー事業進捗の「afb」について、ご説明いたします。

当社グループで行っています、アフィリエイト・プラットフォームの「afb」

というサービスです。(もともとは)国内だけの事業として運営していましたけれども、昨年から台湾でのプレセールスをずっと行ってきました。台湾は親日のカルチャーがあることによって、日本製品について非常にニーズがあります。

ただ、アフィリエイトのプラットフォームがあまり存在しない市場でしたので、「そこをうまくできないか?」ということで、半年以上かけて、今まで実験をしてきました。

こちらは、本格的にビジネスに取り組めるということが見えてまいりました。この春に台湾に支社を作り、本格的に事業を開始することを予定しております。こちらも実績がもっと出てくれば、また、このような(決算説明の)場で、ご報告をしたいと思っています。

クラウド事業進捗

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続きまして、クラウド事業進捗について、ご説明いたします。

こちらは今、売上高の伸長については、どちらかと言うと右肩に伸ばしていくというより、きちんとしたサービスを長く使っていただけるように運営をしている段階です。その状況によって、若干、利益が左右する四半期はありますけれども、ここは長くやり続けると(考えています)。

そして、大きな利益ではありませんけれども、グループ内も含めて、堅実なインフラを提供していくということで、引き続き進めていきます。

ヘルステック事業進捗①

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続きまして、ヘルステック事業進捗について、ご説明いたします。

こちらは、先ほども申し上げたとおり、利益を計上できる状況になってきています。とくに、㈱フリービットEPARKヘルスケアで運営している「EPARKくすりの窓口」というメディアについては、今、非常に(実績が)伸びています。

この(2018年)3月も、まだ(3月9日時点ということで、月が)終わっていませんけれども、過去最高のPV数を記録したり、予約のコンバージョンをしたりしている流れになっております。

業界の中でも非常に存在感があり、しかも、特殊なメディアとして確立されてきているかなというところで、当社グループの今後の成長の中でも、中心的な存在にできるのではないかという状況です。

ヘルステック事業進捗②

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また、「EPARKお薬手帳」のダウンロードも伸びていまして、21万ダウンロードを超えました。

ヘルステック事業進捗③

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先ほど申し上げた㈱フリービットEPARKヘルスケアの「くすりの窓口」というメディアも、過去最高の月間薬局予約数を記録するということで、このヘルステック事業は、非常に順調に推移しております。

2018年4月期 注力施策の進捗

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続きまして、2018年4月期 注力施策の進捗について、ご説明いたします。

それぞれの事業で、いくつかテーマがあります。

ブロードバンド事業は、引き続き、マンションインターネットの提供戸数を増やすということが、大きな施策になっていきます。

モバイル事業は、今もマーケットはなかなか競争が激しくなってきていますけれども、OEMで提供しているお客さまに、当社のネットワークを使っていただけるようになってきています。取引社数をさらに増やしていき、ユーザーベースでもシェアを拡大していこうというところです。

また、付加サービスとして、個人向けまたは「モバビジ」という法人向けのIP電話サービスを行っております。こちらを伸ばしていくことで、利益につなげていくことがテーマです。

アドテクノロジー事業は、引き続き「ADMATRIX DSP」を伸ばすということが最大のテーマです。アフィリエイトは、以前より(事業の)体制がきちんとできています。Googleの検索結果の(順位の)変動などは、あまりコントロールできませんが、それ以外はきちんとコントロールして、伸ばしていけます。そのため、ここは心配なく、引き続き伸びていくだろうというところです。

クラウド事業は、我々独自の提供機器・提供サービスを追加で増やしていくことによって、じっくり育てていこうという方針です。

ヘルステック事業は、先ほど申し上げたとおり、単月黒字化を果たしております。来年度以降も、非常に大きなビジネスに育てていくという方針で進んできています。

連結業績進捗

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続きまして、連結業績進捗について、ご説明いたします。

売上高・営業利益については、ほぼ今年度の見通しどおりに進んでいますので、第4四半期は、また大きく利益を伸ばしていこうというところです。

経常利益については、当初の計画外の持分法による投資損失がありましたので、そこを吸収できるかどうかというところです。

親会社株主に帰属する四半期純利益については、現在(の実績は)マイナスですけれども、営業利益が大きく伸びていけば、同じ額だけカバーをしていくことができます。そこがどうなるかというところで、現在は進捗しております。

中期事業方針『 SiLK VISION 2020 』

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続きまして、中期事業方針『 SiLK VISION 2020 』について、ご説明いたします。

現在の流れをもとに、2020年4月期の連結売上高500億円、連結営業利益50億円を目指すということで、進捗しております。今年度の着地および来年度の計画によって、2020年4月期の連結営業利益50億円(の達成)が、具体的に見えてくるところです。

または、(2018年)6月に当社の来年度の計画を公表する時点で、株主・投資家のみなさまに「(連結営業利益で)50億円を達成できそうだね」と想定していただけるような状況のもと、進んでいます。

この2018年4月期第3四半期についての決算および当期の見通し、中期計画の進捗のご説明については、以上となります。みなさま、ご理解のほど、よろしくお願いいたします。どうもありがとうございました。

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