周囲への気配りを欠かさず礼儀正しい人は、就活生に限らず好感度が高いものです。実際のビジネスシーンでもしっかりあいさつができる人、相手の話を引き出してから自分の話を展開する人が好感を持たれることが多いと言えます。実際の行動に移すとなると付け焼き刃では対応できない難しさはありますが、相手の立場を想像してみることがその第一歩となるかもしれません。

また、礼儀作法もいきなり習得することができるものではありませんが、「自分の思いを伝える形」として相手にしっかり見せられているかどうかについてはもう一度確認してみるのも良いと思います。たとえばお辞儀の姿勢などは動画に撮ってみると、意外と雑で自分で見て驚いたりするもの。外から見た印象を整えるのに役立ちます。

そのほか「『自分が見えなくなるまで見送りをしてくれる方にも一度挨拶をする』『タクシーに乗車して挨拶をする際は窓ガラスを完全に開けて挨拶する』といった点が思いのほか記憶に残る」という人もいます。

まさに言うは易く行うは難し。一朝一夕とはいかないかもしれませんが、周囲に対する意識が薄くなっていないか、一度振り返ってみてもいいかもしれません。

服装がきちんとしている

「リクルートスーツの就活生は誰でも同じに見える」という人が時々いますが、実際のビジネスパーソンから見ればまったく違うのだそうです。

シャツにアイロンがしっかりかかっているか、ネクタイはきちんと締められているか、靴はきれいに磨かれているか、靴とベルト、靴下の色がちぐはぐではないかなど、見ていけばキリがありません。

学生時代からしっかり学び、就職活動にもきちんと企業研究をして臨み、実力はあるにもかかわらず、「就職活動の時点ですでにこうした点に注意を払えないのに、これから社会人になって改善するだろうか」と思われてしまっては損です。小さなポイントと思われるかもしれませんが、小さなポイントだからこそ、早めに直せるというものではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたでしょうか。採用面接は「近い将来一緒に働いてみたい人」を選ぶプロセスといっても過言ではありません。そうした意味で、昨年6月1日にいきなり内々定を複数獲得できた学生というのは、業界研究や企業研究といった基礎的な知識はもちろん、それ以外の定性的な「印象」という評価を含めて「面接官から一緒に働きたい、と思ってもらえた人々」と言うこともできそうです。

今後の選考活動にあたっては、今回お伝えした点も少し意識しながら活動してみてはいかがでしょうか。

LIMO編集部